DVDフォーラムは、DVD-Audioの最終規格「DVD-Audio Disc規格バージョン1.0」が確定したと発表した。DVDファミリー規格としては、DVD-Video、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-Rに続く5番目の規格で、今春にも最終規格書である「DVD-Audio Format Book」が発行される。対応製品の発売は年内の見込み。
DVD-Audioは次世代のデジタルオーディオフォーマットで、日本ビクター株式会社が議長のワーキンググループ「WG-4」で規格を策定していた。オーディオフォーマットは、サンプリング周波数が6種類(48/96/192kHzと44.1/88.2/176.4kHz)、量子化ビット数が3種類(16/20/24bit)、チャンネル数は最大6チャンネル、最大転送レート9.6Mpbsの範囲内で利用できる。最高音質は、2チャンネルが192kHz/24bit、6チャンネルが96kHz/24bitで、どちらも12cmの片面一層ディスクに74分以上の収録ができる。音質を下げれば、より長時間の収録も可能。
複数のフォーマットを1枚のディスクに混在させることもでき、DVD-Videoのビデオクリップや、サウンド付きの静止画スライドショー、アルバムタイトル、曲名、演奏者データ、URLなどの情報を挿入できる。また、3チャンネル以上で収録されたソフトでも、バランスを調整して、2チャンネルステレオ再生に変換する「適正ミックスダウン」などの機能も標準化されている。
なお、現在発売されているDVD-Videoプレーヤー、DVD-ROMドライブとの互換性を確保することもできるとしている。ただし、互換性を確保したソフトでは、「DVD-Audio」の特徴である最高音質での再生はできず、DVD-VideoプレーヤーやDVD-ROMドライブの対応している音質の範囲内にとどまる。
□DVDフォーラムのホームページ(英文)
(2月10日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.dvdforum.org/
('99年2月10日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]