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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
レックスマーク インターナショナル | ||
Z33 Color Jetprinter | ||
コンパクトボディを実現した低価格インクジェットプリンタ | ||
TEXT:本間 文 Bun Honma |
本体背面にはUSBポートとACアダプタの取り付けスロットが配置されている |
これまでのレックスマーク製インクジェットプリンタと言うと、エントリーモデルのZ12 Color Jetprinterを除けば、すべて“アメリカンサイズ”の大柄なボディが目立っていた。しかも、そのボディには電源が内蔵されていないため、本体は予想外に軽く、外部にこれまたアメリカンサイズの大きくて重いACアダプタを必要とした。このため、ユーザーからはAC電源の内蔵と小型化に対する要望が出されていた。
ACアダプタとプリンタ本体はケーブルではなく、直接接続される。そのため、従来機に比べてスッキリとまとまる |
実際、これまでZ52などの背の高いハイエンドモデルを見慣れていた筆者にとっては、同じレックスマーク製品とは思えないほど、新鮮な驚きであった。しかも、このモデルは日本市場で先行発表されただけあって、プリンタの色みを決めるカラーテーブル(CMYKインク吐出量の配分を決める変換データ)を日本市場向けの新しいものに変更している。
本機付属の設定ユーティリティは、項目ごとにカテゴリー分けされており、初心者でも比較的扱いやすい |
むろん、レックスマーク製プリンタの魅力の一つでもある、プリンタヘッドのアップグレードにも対応しているので、将来、同じボディを使ったハイクオリティなフォトプリンタが登場しても、同等機種へのアップグレードに対応してくれるようだ。
カートリッジはCMYとブラックの2種類を使用する。動作音はかなり静かで、深夜の使用などでもあまり気にならない |
印刷のクオリティについては、定評のある顔料系ブラックインクを採用したモノクロ印刷では、新インクの採用でさらににじみが少なくなり、また乾燥時間も従来の半分程度に短縮されている。これまで同社のプリンタは、高速なモデルになればなるほど、プリントアウトにインクの乾燥が追い付かず用紙を汚してしまうこともあったが、この問題も解決されている。もちろん、紙詰まりが少なく安定した給排紙を実現するAccu-Feedも全モデルで採用されており、ビジネスからホビーまで幅広く活躍できるプリンタに仕上がっている。
赤いオブジェクトの細部はつぶれがちだが、解像力、コントラストはともに高く、ハデめの絵作りと言える |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□レックスマーク インターナショナルのホームページ
http://www.lexmark.co.jp/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010529/lexmark.htm