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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ヤマハ | ||
Net Volante RTA54i | ||
モノリス風デザインのTA内蔵ブロードバンドルータ | ||
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
横置きも可能なRTA54i。前面部は各種のLEDが並ぶだけのシンプルなデザインになっている |
端子類は背面部に集中配置されている。ISDN S/T点とWANポートを備え、ISDN回線とADSLなどに両対応する |
本製品を使用することで、最初はISDN回線でインターネット接続を行ない、将来的にADSLやCATVを使ったインターネット接続サービスへ移行する、といった場合でもルーターを買い換えることなく対応可能になる。この場合、ISDN回線とADSL/CATV回線が同時に接続されていれば、ISDNを使った豊富な機能を利用しつつ、インターネット接続だけをADSL/CATVでのサービスに移行することができる点がメリットだ。
RTA54iは、これまでのNet Volanteシリーズの機種と同様に黒を基調としているが、その形状は大きく異なり、モノリスをイメージしたものになっている。外観だけを見るとハブのようなスリムなデザインで、前面にはメール着信を知らせるMSG、ISDN回線の状態を知らせるISDN/B1/B2、ネットワークの状態などをチェックするWAN/LAN/USB/PowerといったLEDがシンプルに並んでいる。しかしながら、RTA52iで採用されていた液晶ディスプレイは存在しない。背面には、USB、2個のアナログポート、ISDN S/T点、ISDN U点、WANポート、四つのLANポートといったコネクタが整然と並ぶ。電源スイッチやACアダプタを接続する電源コネクタも背面に配置されている。DSUの切り離しなどや回線の極性反転、ターミネータのON/OFFといった頻繁に使わないスイッチは、バックアップ用の電池ボックスの中にある。
各種フィルタの適応や、不正アクセス検知機能の使用に関する設定もWebブラウザ上から行なうことができる |
本体背面のUSBポートとPCを接続した場合には、RTA54iをUSBで接続されたTAとしてのイメージで利用できるため、LANポート経由で利用できないアプリケーションなども、トラブルなく動かすことができるというメリットがある。また、USBポートを経由してLAN側へネットワーク接続できるドライバが付属している点もありがたいところだ。
RTA54iでは、常時接続ユーザーを考慮して、セキュリティ関係の機能も強化されている。一般的なルーターには、IPマスカレード機能によって得られる簡易的なファイアウォール機能だけを持つものが多いが、RTA54iには同社の上位機種「RT105i」や「RT52pro」に搭載されている、より充実したファイアウォール機能が搭載されている。これにより、単にLAN側へのアクセスが禁止されるだけでなく、外部からの不正アクセス検知機能や動的なフィルタリング機能などが実現されている。さらに、これらの機能を含めて、ほとんどの設定はWebブラウザを使ったGUIで手軽に行なうことができる。
セットアップ用のウィザードが用意されているため、初心者でも比較的扱いやすくなっている |
・製品名:Net Volante RTA54i
・標準価格:オープン(実売35,000円前後)
・メーカー:ヤマハ株式会社
・問い合わせ先:03-5715-0350
・URL:http://www.yamaha.co.jp/
・ISDN回線速度:同期64/128kbps
●インターフェース
・WAN:ISDN U点(RJ-11)×1、ISDN S/T点(RJ-45)×1、10BASE-T(RJ-45)×1
・LAN:10BASE-T(RJ-45)×4
・アナログポート:アナログポート(RJ-11)×2
・データポート:USB×1
・本体サイズ(W×D×H):26×115×235mm
・重量:480g(電池非搭載時)
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□製品情報
http://netvolante.rtpro.yamaha.co.jp/RTA54i/
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【5月29日】ヤマハ、モノリス型のブロードバンドルータ「RTA54i」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010529/yamaha.htm