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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
EIZO | ||
FlexScan T565 | ||
ダイヤモンドトロンM2管採用の高品位CRTディスプレイ | ||
TEXT:本間 文 Bun Honma |
本体前面には、左側に2系統の入力切り換えとFineContrast IIのモード切り換えボタンが、右側にはOSDコントロール用のカーソルキーが配置されている |
背面部には、Dsub15ピンと5BNC入力のほか、Screen Manager Pro for USB用のUSB端子も存在する |
この“FineContrast II”と名付けられた機能は、従来のFlexScanに搭載されていたファインコントラスト機能を強化したもので、輝度やガンマ、色温度、シャープネスといった画質の構成要素を表示する内容に適した状態に自動的に設定してくれるもの。従来のText/Picture/Movieの3モード(一部機種はMovieモードを除く2モード)に加え、BrowserやGraphicモードが追加されている。しかも、最近、ユーザーの利用事例が増えているDVD-Video再生などに活躍するMovieモードでは、フル画面かウィンドウ表示かといった再生環境の変化にも柔軟に対応できるように、ガンマ設定とシャープネスのON/OFFの組み合わせにより、1から4までのモードが用意されている。さらに、デジタルカメラやプリンタ、スキャナなどのフォーマットとして普及しているsRGBの色再現域に合わせたsRGBモードも搭載する。
また、付属のScreen Manager Pro for USBを使えば、USBケーブルで本機とPCを接続することで、FineContrast IIの各モードをマウスやキーボードから切り換えることが可能なActiveGamma機能が使えるようになる。さらに、この機能を使えば、普段使っているテキストエディタをTextモードに割り当てるというふうに、アプリケーションごとにFineContrast IIの各モードを関連付けることができる。アプリケーションを起動すれば、自動的に最適なモードに切り換わるため、フロントパネルのボタン操作なしに最適な画質を得ることが可能なわけだ。しかも、このActiveGammaでは、DVD-Videoなどのストリーミング信号を自動検知し、そのウィンドウ内だけを300cd/平方メートルの輝度にするWindowMovieモードがサポートされる。ただし、あらかじめ注意しておきたいのは、このWindowMovieモードには、デフォルトの色温度やコントラストなどを調整してあった場合に、その変更した設定が反映されてしまうことだ。
Browserモードでは、テキストと画像が混在するコンテンツを見やすいように、やや暗めの調整になっている | もっとも明るい設定のMovieモード。メリハリのある画質で動画再生を楽しむことができる |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ナナオのホームページ
http://www.eizo.co.jp/
□製品情報
http://www.eizo.co.jp/products/crt/index.html
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