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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ソニー | ||
CLIE PEG-N700C | ||
高解像度ディスプレイを装備した新型CLIE | ||
TEXT:小林 輪 Rin Kobayashi |
高解像度表示により、文字や画像の視認性が飛躍的に向上したPEG-N700C |
本機を手にしてみると、まず、その高級感に驚かされる。つや消し処理が施されたシルバーのボディはもちろん、ボタン一つを見てもほかのPalm OS搭載機にはない作りのよさだ。ただ、多機能化されたためか、従来機より大型化しており、幅71.0mm、高さ118.5mm、厚さ16.8mm、重量も40gほど増加して約160gとなっている。手に持ったときのホールド感と安心感はこの厚みと重さのおかげだが、ワイシャツの胸ポケットなどに入れるにはやや重く感じるだろう。
従来機同様、本体上部にはメモリースティックスロットを備えている |
従来機では暗くて見づらかった液晶画面は、大幅に改善され、フロントライトなしでも十分に明るく、見やすくなった。フロントライト点灯時には驚くほどの輝度と彩度を持った表示になり、ノートPCの画面を見ているような印象を受ける。映り込みがやや気になるものの、外光に合わせて本体位置を調整すれば問題ないレベルだ。
付属のカバーは青みがかったグレーで、ソフトな繊維質の素材を使ったもの |
CPUもパワーアップされ、従来のDragonballEZ 20MHzからDragonballVZ 33MHzへと大幅に処理能力が向上している。しかし、高解像度化によって扱うデータが増加したためか、「予定表」などを起動してみると、ワンテンポ遅れて画面が表示される。これまでのPalmOS搭載機のユーザーにとって、この動作のもたつきにはかなりの抵抗があるかもしれない。
本体左側面にはジョグダイヤルとBACKボタンを備える。WorkPad c3(左)のようなスリムな機種と比較すると、その厚みがやや気になるところ |
再生可能なフォーマットはATRAC3で、CDからの録音、MP3やWAVからの変換などにも対応する。
リモコンとヘッドホンが付属しており、本体に触れることなく音楽再生をコントロールすることができる |
連続再生時間は、メーカー発表値では画面消去時で約11時間、表示時で約3時間。実際に画面非表示で2時間ほど聞いてみたが、バッテリはほとんど減らなかったので、十分実用にたえるだろう。音質も安価なMP3プレイヤー以上のクオリティに感じた。
マジックゲートメモリースティック上の音楽ファイルを再生可能な、付属ソフトのAudio Player Ver.1.0 |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/CLIE/products/index.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010314/sony.htm