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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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コンパックコンピュータ |
Presario 3500 3ST390 |
新型筐体を採用したコンパック初のテレビ録画PC |
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
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フロントパネル下部にはUSBやIEEE1394端子などが配置されている |
背面にはUSB、シリアル、パラレル、PS/2などの各端子が並ぶ |
コンパックコンピュータの「Presario 3500 3ST390」は、小型の筐体ながらTV受信機能やIEEE1394端子などを装備したマルチメディアマシンだ。幅85mmという薄型のボディにはパールホワイトとブルーグレーを基調としたフロントパネルが装着されており、高い質感を持っている。
フロントパネル面の両脇には、FDDとPCMCIA Type2対応のPCカードスロットが配され、その間にDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブを装備する。また、下部に配置されたフタの中には、USBおよびIEEE1394端子が各2個、角型コネクタのS/P DIF OUT端子が並び、各種周辺機器との接続も容易に行なうことができる。
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本機に搭載されているテレビチューナーカード。キャプチャチップはConexant SystemsのFusion 878Aだ
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マザーボードはチップセットにi815Eを採用したオリジナル設計のもので、2本のDIMMスロットのうち一方には128MBのPC133 SDRAMが装着されている。採用されているCPUはPentium III 933MHz、ビデオ機能はi815E内蔵のものが使われる。本体背面ではアナログRGBのほかにDVI-D端子が用意されており、オプションの液晶モニタなどをデジタル接続することが可能だ。
本機の特徴とも言えるテレビ機能を実現するチューナーカードは、カノープスのWinDVR PCIに酷似したレイアウトになっている。相違点と言えば、レジストの色が茶色であること、ラジオアンテナ端子がコンポジットビデオ入力端子に置き換わったこと、さらに赤外線リモコン端子が省略されていることくらいだろう。
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2本のPCIと1本のLow Profile PCIスロットを備える。なお、前者には1本の空きがある
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全体的にコンパックらしい堅実な印象のハードウェアだが、特筆したいのはその動作音の静かさだ。本製品の場合、電源ファンとケースファンの二つが搭載されていながら、いずれも非常に静粛性が高い。実際、かなり耳を近付けなければ動作音は聞こえないほどで、マルチメディアマシンとしての要素を十分に満たす静かさである。
OSはWindows Meを採用。家庭向けだけあってバンドルソフトも多いが、DVキャプチャ/編集ソフトとして「Ulead VideoStudio 4.0 SE Basic」が付属し、追加投資
の必要なくDV編集環境として活用できるのはうれしいところ。このほか、動画編集にはWindows Meに標準で含まれるWindowsムービーメーカーも利用できる。
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テレビ表示・録画ソフトはWinDVRが採用されている。(画面ははめこみ合成)
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テレビ表示/録画ソフトはInter VideoのWinDVRを採用。テレビ番組の視聴、MPEG2録画、スリップ再生など、最近のテレビパソコンに必要とされる機能はすべて利用でき、iEPG方式の録画予約にも対応する。80GBという大容量HDDのおかげで録画時間にも余裕はあり、番組を撮りだめしておくのにも向いている。ただ、残念なことにチューナーユニットが日本国内のステレオおよび音声多重放送に対応していない。そのため音声はすべてモノラルでの視聴となる。
本機は、強力な基本スペック、豊富なインターフェースなど、小さなボディからは想像できないほどのパフォーマンスを秘めている。そのため、リビング用のマシンから、パワーユーザーの個人マシンとして幅広く対応できる点が魅力と言えよう。
製品名:Presario 3500 3ST390
標準価格:オープン(ダイレクトプラス価格169,800円)
メーカー:コンパックコンピュータ株式会社
問い合わせ先:0120-099589
URL:http://www.compaq.co.jp/
CPU:Pentium III 933MHz
チップセット:Intel 815E
メモリ(最大):128MB PC133対応SDRAM(512MB)
HDD:80GB
FDD:2モード
DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:DVD-ROM読み出し最大4.8倍速、書き込み最大4倍速、書き換え最大4倍速、CD-ROM読み出し最大24倍速
ビデオチップ:Intel 815E内蔵
ビデオメモリ:SMA方式によりメインメモリの一部を使用(最大12MB)
最大解像度:1,600×1,200ドット/256色
サウンドチップ:AC '97 CODEC
モデム:56kbps(V.90対応)
キーボード:109キー(USB接続)
拡張スロット(空き):PCI×2(1)、Low Profile PCI×1、PCMCIA Type2×1(CardBus対応、空き×1)
インターフェース
本体前面:USB×2、IEEE1394(S400、6ピン)×2、S/P DIF OUT(光角型)×1
本体背面:USB×2、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、ディスプレイ(DVI-D)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1
テレビチューナーカード部:S-VIDEO IN×1、VIDEO IN×1、LINE OUT×1、アンテナ入力(F型コネクタ)×1
本体サイズ(W×D×H):85×340×300mm
重量:約6.8kg
OS:Windows Me
付属ソフト:WinDVR、WinDVD 2000など
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□コンパックコンピュータのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□製品情報
http://www.compaq.co.jp/athome/presario/3500/index.html
□関連記事
【2月21日】コンパック、「Presario」デスクトップのラインナップを一新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010221/compaq01.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
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