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AMD、DX10対応ビデオ機能内蔵の
ハイエンドチップセット「AMD 790GX」

写真はGIGABYTEのAMD 790GX搭載「GA-MA790GP-DS4H」

8月5日(現地時間)発表



 米AMDは5日(現地時間)、DirectX 10対応ビデオ機能を内蔵したハイエンド向けチップセット「AMD 790GX」を発表した。搭載マザーボードの価格は150ドル前後となる見込み。

 Radeon HD 3300(RV610)相当のビデオ機能を内蔵したチップセット。790シリーズであることが示している通り、統合型チップセットながら、TDP 140Wの最上位CPUやCrossFireXに対応するなど、ハイエンド構成も可能なチップセット。AMD 790FXとAMD 790Xの間に位置づけられる。

 ビデオ機能は、40基のSPを搭載し、コアクロックは700MHz、64/128bitのビデオメモリインターフェイスも搭載。単体型GPU同様、H.264/VC-1/MPEG-2のハードウェアデコード支援や高画質化を行なう動画エンジン「UVD」を内蔵する。

 ディスプレイ出力は、ミニD-Sub15ピン、DVI、HDMI、DisplayPortに対応。また、外部ビデオカードと並列動作させて性能を向上させるHybrid CrossFireXにも対応する。3D性能は、AMD 780Gより約3割高く、3DMark Vantageのスコア(Entry)は約3,000としている。

 製造プロセスはAMD 780Gと同じ55nmだが、ドライバ/BIOSの改良、電圧のスケーリング、PhenomのC1eステートの利用などにより、AMD 780Gと比較して、プラットフォーム全体で最大12Wの消費電力を削減できるという。

 ハイエンド向けと言うことで、オーバークロック面でのチューニングも施しており、CPU-チップセット間のクロックを微調整する「Advanced Clock Calibration」により、従来は3GHzが限界だった2.5GHz動作のPhenomを3.2GHz以上にオーバークロックできるという。

3DMark Vantageのスコア。左からチップセット単体、Radeon HD 3470との組み合わせ、Radeon HD 4870×2搭載 システム全体でAMD 780Gより消費電力を最大12W削減 2.5GHz動作のPhenomを3.2GHz超にオーバークロックできるという

 バス構成は、PCI Express 2.0 x16×2(両方で16レーン接続)、PCI Express 2.0 x1×6に対応。サウスブリッジは、USB 2.0×12、SATA 3Gbps×6などに対応するSB750。CPU-ノースブリッジ間の接続は5.2GT/secのHyperTransport 3で、ノースブリッジ-サウスブリッジ間はPCI Express x4で接続される。

ブロックダイヤグラム

□AMDのホームページ(英文)
http://www.amd.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/us-en/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~127446,00.html
□ニュースリリース(和文)
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~127450,00.html
□関連記事
【3月5日】AMD、DirectX 10対応ビデオ内蔵チップセット「AMD 780」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0305/amd.htm
【2007年11月19日】AMD、デスクトップ向けネイティブクアッドコア「Phenom」を正式発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1119/amd.htm

(2008年8月6日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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