最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】

AMD、デスクトップ向けネイティブクアッドコア「Phenom」を正式発表
〜AM2+/CrossFireX対応の「AMD 7シリーズ」チップセットも

Phenom 9600

11月19日(現地時間)発売



 米AMDは19日(現地時間)、デスクトップ向けクアッドコアCPU「Phenom 9600」および「同9500」を発表した。米国でのOEM向け価格はそれぞれ283ドル、251ドル。

 9月に発表されたサーバー/ワークステーション向けのクアッドコアOpteron(コードネーム:Barcelona)をベースに、デスクトップ向けのAM2+パッケージにした製品。プロセスルールは65nm。

 1つのダイに4基のCPUコアを内蔵し、各コアが独立した512KBのL2キャッシュを搭載。また、全てのコアが共有できるL3キャッシュを2MB搭載する。このほか、FPU演算パスの128bit化、分岐予測の改善などの機能強化を図っており、同クラスのデュアルコアプロセッサに対し3割以上の性能向上を実現したとしている。

 インターコネクトはHyperTransport 2.0から3.0になり、I/Oバンド幅が最大で従来の8GB/secから16GB/secに強化。メモリも新たにDDR2-1066に対応した。なお、DDR2-1066は近い将来JEDECでの規格認証後に出荷される予定の規格準拠品に対応する。

Phenomのロゴ ダイ写真。1つのダイに4個を内蔵させたネイティブなクアッドコア 独立のL2キャッシュ512KB×4に加え、共有L3キャッシュ2MBを搭載。HyperTransportは3.0になった

 電力周りも改善され、各コアを負荷に応じて異なるクロックで動作させる「Independent Dynamic Core技術」、CPUコアとメモリコントローラの電圧を個別に制御する「Dual Dynamic Power Management」、プロセッサ内の未使用部分を動的にON/OFFする「CoolCore技術」、複数箇所での温度監視などを盛り込んだ。同社ではこれらを総称して「Cool'n'Quiet 2.0技術」と呼んでいる。

 CPUソケットは従来のSocket AM2と同じで、BIOSのアップデートにより既存のマザーボードでも利用できるが、HyperTransport 3.0やDDR2-1066などPhenomで追加された一部の新機能は利用できない。

 Phenom 9600はコアクロック2.3GHzで、9500は2.2GHz。それ以外の仕様は共通で、TDPは95Wとなる。また、第4四半期中に倍率固定を解除した2.3GHz動作のBlack Edition、2008年第1四半期には2.4GHz動作のPhenom 9700(300ドル以下)、2.6GHz動作の同9900(350ドル以下)が発売されるほか、トリプルコアのPhenom 8000シリーズ、デュアルコアのAthlon 6000シリーズも予定されている。

PhenomはAM2+パッケージを採用。AM2プラットフォームにも挿せるが、その場合機能はAM2のものに限定される。DDR3対応のAM3プラットフォームも予定されている Phenom 9600と9500の概要 コアごとにクロックを個別に調整できる

 CPUに併せて、AM2+に完全対応した新チップセット「AMD 7シリーズ」も発表された。ラインナップは、AMD 790FX/AMD 790X/AMD 770の3モデルで、いずれもAM2+に対応する。組み合わされるサウスブリッジはSB600。

AMD 7シリーズのロゴ AMD 790FXのブロックダイヤグラム

 AMDではこれら新CPU、チップセット、GPU(Radeon HD 3800シリーズ)をまとめて「Spiderプラットフォーム」と総称している。

 シリーズ共通の特徴として、HyperTransport 3.0およびPCI Express 2.0に対応するほか、純正のオーバークロックユーティリティ「OverDrive」が付属する。OverDriveは、CPU、メモリ、チップセット、GPUなどを一元的に監視したり、オーバークロック関連のチューニングを行なうユーティリティ。

 各種電圧やクロックなどを事細かに設定できるが、各項目の最適値を検出して自動的に設定する自動モードも用意されている。

 プロセスルールは65nmで、省電力性にも配慮されており、チップセットの消費電力は10W以下に抑えられている。

 3モデルの大きな違いはビデオカード用の拡張スロットの数で、790FXはPCI Express 2.0 x16を4本(16レーン×2か8レーン×4で接続)、790Xは2本、770は1本を装備。790FXは3枚以上のビデオカードを並列動作させる「CrossFireX」に対応する。790XはRadeon HD 3870 X2を2枚で4GPUを実現できる。

 マザーボードの価格帯は、790FX搭載品が150〜250ドル程度、790X搭載製品が99〜150ドル程度、770が70〜100ドル程度となる見込み。

 なお、2008年2月にはDirectX 10/UVD対応のビデオ機能を内蔵した「AMD 780G」が、5月にはそのモバイル版が予定されている。

OverDriveの画面。各種情報を一元管理できる こちらはAdvancedモードのメモリ設定画面。かなり詳細に設定できる 2008年にはDirectX 10対応ビデオ機能内蔵のAMD 780Gが予定
AMD 790FXを搭載したMSIの「K9A2 Platinum」 同じくGIGABYTEの「GA-MA790FX-DQ6」 同じくASUSTeKの「M3A32-MVP Deluxe/WiFi-AP」

□AMDのホームページ(英文)
http://www.amd.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/us-en/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~122053,00.html
□ニュースリリース(和文)
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~122478,00.html
□製品情報(英文)
http://www.amd.com/us-en/Processors/ProductInformation/0,,30_118_15331,00.html
□関連記事
【9月11日】AMD、クアッドコアOpteron発表会
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0911/amd2.htm
【5月14日】AMD、デスクトップ向けCPUブランドを刷新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0514/amd2.htm

(2007年11月19日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.