最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】

米HP、VoodooPCのDNAが息づく水冷ゲーミングPC「Blackbird 002」

発表会でBlackbird 002を紹介する同社CTOのRahul Sood氏(左)

9月15日(現地時間)発売



 米Hewlett-Packard(HP)は5日(現地時間)、ハイエンドゲーミングPC「Blackbird 002」を発表した。米国での発売は9月15日で、価格は2,500〜7,100ドル。

 Blackbird 002は、HPがVoodooPCを買収して以来、初の協業成果となる製品。Blackbirdという製品名はもともとはコードネームで、VoodooPCがBlackbird 001という製品を企画/開発していたのだが、買収されたことに伴い、その開発は中座し、代わりに両者の協業によるBlackbird 002が誕生した。

 フルタワーサイズに近いその製品筐体には、性能とメンテナンス性を追求したさまざまな工夫が盛り込まれている。

 まず、側板に目を向けると、HPの一部のノートPCと同様の外装加飾工法「HP Imprint」技術によって模様が描かれている。また、側板の外周はやや内側にすぼんだ形状になっており、実際のサイズ(266.96×557.23×598.64mm/幅×奥行き×高さ)より本体を小さく見せている。

 左側の側板は手前にあるレバーを引っ張ると開く仕組みで、工具無しに内部にアクセスできる。このことは筐体全体に共通で、各種ドライブや拡張カードはドライバやネジを使わずに脱着/固定できるようになっており、メンテナンス性を高めている。

フルメタルタワーケースを採用するBlackbird 002 側板にはHP Imprintによる加工が施されている 左側の側板はレバー1つで開き、取り外すこともできる

 前面は縦に多数の溝を切ったようなデザインとなっているが、スロットイン式の光学ドライブが採用されており、溝の部分メディアを挿入する形となっている。上部は指で押すと、各種フラッシュメディアやUSB、IEEE 1394、オーディオのインターフェイスがポップアップする。

 側板を開けると、マザーボードの拡張カードスロットにあたる部分がカバーで覆われていることに気付く。これはビデオカードから発生する熱がCPU/メモリ付近に及ばないように密閉するためのもので、その熱は本体背面に排出される。また、このカバーで拡張カードの固定も行なっており、手前に引くと簡単に開くようになっている。

 電源ユニットは本体の底部に設置するようになっているのだが、その横にも電源専用のカバーがあり、電源からの熱も周囲に影響与えることなく、背面に排出される。

 この筐体は、サーフボードのような形の台座の上に浮くような形となっており、その接合部から吸気を行なう。

前面は溝を切ったデザインで、その溝にうまく光学ドライブのスロットがある。左側はふたが外れるようになっており、通常の5インチドライブも取り付けられる 上部にはポップアップ式のインターフェイス 拡張カード部を覆うカバーは手前に引くと開く。拡張カードはネジを使わずに固定できる
上側のカバーはヒートシンクやメモリを避けるように形を合わせて切ってある。現時点でAMDとIntelの2つのプラットフォームがあるので、マザーボードごとに専用の板を用意しているのだろう 電源手前のカバーも外れる 吸気は台座の隙間から行なっている

 CPUの排熱は液体冷却を採用。天板のCPUの真上に当たる位置に、ポンプ/ラジエータが取り付けられており、CPU水枕へのチューブも短く整然としているため、その着脱や、メモリの交換も楽に行なえる印象だ。

 5インチベイの横の部分には「Voodoo DNA」のロゴがプリントされており、これらの創意工夫がゲーミングPCを専業にしてきたVoodooPCのこだわりとノウハウであることを伺わせる。

 だが、さらに興味深いのは、その下にあるHDDベイだ。HDDベイは5つあり、カートリッジにHDDを入れて、本体に収納する仕組みなのだが、このカートリッジは、HPのWindows Home Server搭載ストレージ「SmartMedia Server」のそれと同じものとなっている。このあたりに、本製品が両者の協業成果であることが表われている。

 なお、製品の仕様は、Core 2 Extreme QX6850(3GHz)、GeForce 8800 Ultra SLIのモデルが9月15日より発売され、BTOモデルは10月1日より受注開始となる。BTOでは、プラットフォーム(AMDかIntel)やGPU(NVIDIAかATI)を選択できる。展示機にはなかったが、ビデオカードの水冷にもオプションで対応する。国内での発売は未定だが、発売されることを期待したい。

CPUは液冷。ラジエータ、ポンプ類は天板に固定されている CPUの横にあるのはチップセットファン 本体の外側にはVoodooの文字はないのだが、内部にVoodoo DNAの文字が刻まれている
どこに使うのかはちょっと不明だが、ナットとネジ、そのドライバがスポンジにはめ込まるように保管されている HDDベイは同社のWindows Home Server搭載ストレージ(右)と同じものを使っている。ホットスワップも可能

□HPのホームページ(英文)
http://www.hp.com/
□製品情報(英文)
http://h20435.www2.hp.com/#/home/
□関連記事
【9月7日】米HP、ファッションとの融合を提案する大規模な製品発表会を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0907/hp.htm
【2006年9月28日】日本HP、Core 2/GeForceを選択可能な個人向け15.4型ワイド液晶ノート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0928/hp.htm
【2006年9月29日】HP、ゲーミングPCメーカー「VoodooPC」を買収
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0929/hp.htm

(2007年9月10日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.