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ウィルコム、WVGA液晶/無線LAN搭載スマートフォン
「Advanced/W-ZERO3[es]」
~Windows Mobile 6採用

Advanced/W-ZERO3[es]

7月中旬 発売

価格:29,800円(新規契約の場合)



 株式会社ウィルコムは、OSにWindows Mobile 6 Classic日本語版を採用したW-SIM対応スマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」(型番:WS011SH、以下Advanced es)を7月中旬に発売する。価格は同社直販サイトで新規加入の場合で29,800円。

 W-ZERO3[es]の後継機種。従来機と同様、液晶下部にケータイと同様のダイヤルキーと、本体右側にスライドして開くQWERTY配列キーボードを搭載しながら、本体サイズを約50×17.9×135mm(幅×奥行き×高さ)、重量を約157gへ小型/軽量化した。

 液晶下部のカーソルキーは、ジョグ機能を内蔵した「Xcrawl(エクスクロール)」を搭載。円盤を指でなぞることで、カーソルの移動や、スクロール操作などが行なえる。

 画面は480×800ドット(WVGA)表示対応3型ワイドモバイルASV液晶ディスプレイを搭載し、WebページやExcelシートの閲覧性を向上させた。また、IEEE 802.11b/g対応無線LANを内蔵し、接続性が向上。IrDA 1.2/IrMC 1.1方式対応の赤外線ポートも備え、他携帯電話とのアドレス交換も可能になった。

 スペック面も強化が行なわれており、CPUにMarvell PXA270 520MHzに変更し、メインメモリが128MB、フラッシュメモリが256MBに倍増され、処理速度を向上させた。また、外部メモリスロットはmicroSDとなった。

 ソフト面ではWindows Mobile 6の搭載により、Internet Explorer Mobileでの閲覧スピードの向上が図られ、付属のWord Mobile、Excel Mobile、PowerPoint MobileはOffice 2007のファイルとの互換性を保った。また、Windows Liveの統合、セキュリティ機能の向上なども図られている。

 このほかは従来とほぼ同様、miniUSBではUSBホスト機能を備えるほか、マクロ接写対応の約131万画素CMOSカメラを内蔵。ソフトはオリジナルメーラー「W-ZERO3メール」、Webブラウザ「Opera Mobile」、PDFビューア「Picsel PDF Viewer」などを搭載する。

 バッテリはリチウムイオンで、連続通話時間は約7時間、待ち受け時間は最長約500時間。本体色はシルバーのみが用意される。

発表会で展示されたAdvanced esを手に持ってみたところ QWERTYキーボードをオープンしたところ。キーが隣接するようになり大型化された Xcrawlはバックライト付きでほんのり光る
従来のW-ZERO3[es](写真右)と並べてみたところ ともにQWERTYキーボードをオープンしたところ 底面を比較しても薄いことがわかる
外部メモリスロットはminiSDからmicroSDに変更された 赤外線ポートでau端末からアドレス情報を受信したところ IrSimpleの送信には対応しているが、残念ながら受信には非対応
IBS Japan製のBluetoothアダプタにも対応 アイ・オー・データ製GPSレシーバー「USBGPS2/WS」に対応。本製品の発売は秋頃を予定している ピクセラ製ワンセグチューナーもオプションで提供。USB接続タイプとしてはやや大型

●新機種により女性層の拡大へ

株式会社ウィルコム 代表取締役社長 喜久川政樹氏

 7日に都内で開かれた製品発表会では、株式会社ウィルコム 代表取締役社長 喜久川政樹氏が挨拶。同氏は、これまでのユーザー調査で、スマートフォンユーザーの86%がW-ZERO3シリーズを利用しているという調査結果を踏まえ、「スマートフォン市場をリードしているのは我々だと考えている」とアピール。そのスマートフォン市場の更なる拡大を目指すため、今回の新機種の投入に至ったという。

 そして今回の新製品の開発が目指したコンセプトは、従来のW-ZERO3[es]よりもさらに「よりケータイとして使えるスマートフォン」だという。具体的には、幅が50mm以下の本体サイズ、CPUなどの処理能力/Web閲覧能力の向上、および操作感を追及したという。このコンセプトに沿った新製品を開発することにより、「女性層を中心としたユーザーの拡大を目指す」とした。

 一方、スマートフォンとして求められるのはこれらの端末機能/性能面だけでなく、サービス面も重要だと指摘し、「我々は音声定額や通信定額制などを導入しており、スマートフォンとしての用途を考えた時に重要になる料金の面でも、安心して使っていただけるサービスを提供している」と説明した。

 また、新開発の商品について、「優れた技術を持っている日本のシャープ大和郡山で製造されたデバイスと、世界共通のWindowsプラットフォームを採用することで、日本技術と世界標準が融合した製品だと誇れる」と語った。

スマートフォンの86%がW-ZERO3シリーズを利用しているというアンケート結果 よりスマートフォントして使える製品の開発コンセプト 幅が50mm以下というのが目標
端末としての機能と性能の向上 定額制料金サービスの提供のアピール 「MADE IN 大和郡山」の製品

 シャープ株式会社 代表取締役副社長 商品事業担当 兼 情報通信事業部統轄 松本雅史氏は、「シャープは情報、通信、AVの3つの分野に進出しており、個々の部門は連携できるシステムを持っている。新製品は、携帯としてのコンパクトさへのこだわり、Xcrawlの採用による操作感の向上、AQUOSで培った美しい画質を実現したWVGA液晶などの搭載により、更なるユーザー層の拡大を目指して行きたい」と述べた。

シャープ株式会社 代表取締役副社長 商品事業担当 兼 情報通信事業部統轄 松本雅史氏 シャープが手がけている分野 Advanced esでさらなるスマートフォン市場の拡大を目指す

 マイクロソフト株式会社 代表執行役 社長 ダレン・ヒューストン氏も登壇し、「Windows Mobile 6では、メッセージング機能の強化、Webエクスペリエンスの向上、セキュリティと開発性の強化により、企業の携帯端末プラットフォームとしての基本機能が向上した。今回のAdvanced esに採用されたことにより、日本が他国と比べて低迷しているデジタルワークスタイルでの利用を推進していきたい」と語った。

マイクロソフト株式会社 代表執行役 社長 ダレン・ヒューストン氏 Windows Mobile 6の主な新機能 デジタルワークスタイルも改善させる
Advanced esを手にする筧利夫氏

 ゲストとして、ウィルコムのCMに出演している筧利夫氏も登壇し、「Advanced esは、驚くほど多くの機能をコンパクトにまとめた製品であり、私もこれから早速乗り換えてバリバリ活用しようと思う」とコメントを述べた。

□ウィルコムのホームページ
http://www.willcom-inc.com/ja/
□ニュースリリース
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2007/06/07/
□製品情報
http://x-w.jp/
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/070607-a.html
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/ws/special/011sh/
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3089
□関連記事
【6月6日】マイクロソフト、携帯端末向けプラットフォーム「Windows Mobile 6 日本語版」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0606/ms.htm
【2006年7月4日】ウィルコム、デュアルキーボード/2.8型VGA液晶搭載「W-ZERO3[es]」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0704/willcom.htm

(2007年6月7日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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