エルピーダ、2007年通期は529億4,300万円の黒字4月24日 発表 エルピーダメモリ株式会社は24日、2007年第4四半期(1月~3月)、および通期の決算を発表した。 これによれば、2007年第4四半期の売上高は1,442億円、営業利益は149億円、経常利益は133億円、純利益は85億円となった。 第4四半期は、モバイル機器向けDRAMの需要が回復したが、PC向けDDR2のスポット価格が年初の6ドル強から3月末には3ドルを切る水準に下がり、平均販売価格は前四半期比で30%減となった。しかし、広島エルピーダメモリの生産量増加と、低価格化によるホワイトボックス市場の需要増が後押しし、ビット成長率は予想を上回る40%増となった。このため売上高は前年同期比87%増の結果となった。 2007年通期の売上高は4,900億3,900万円、営業利益は684億2,000万円、経常利益は636億3,600万円、純利益は529億4,300万円。 通期では、主に事業の核であるプレミアDRAMの拡販に注力したとともに、設備投資による生産能力の拡大、プロセスの微細化、歩留まりの改善、生産性の向上を図った結果、生産量増加とコスト低減を達成。また海外の生産委託先からの調達量も増加させた。この結果、純利益は2006年通期の47億800万円の赤字から一気に黒字に転じている。 エルピーダは、2006年にウェハ処理能力を月産10万枚に引き上げるための広島E300 Fabへの3,000億円の投資を発表しているほか、台湾Powerchip Semiconductor Corp.(PSC)とPC用DRAM生産合弁会社を設立することに合意している。また、12月には世界初の70nmプロセスのDDR2 SDRAMを生産開始している。 □エルピーダメモリのホームページ (2007年4月24日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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