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会場レポート【Intelマザーボード編】
~Core 2対応製品が大量に登場

会期:6月6日~6月10日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 Intelが6月から順次投入する「Coreマイクロアーキテクチャ」を採用するCPU製品に先駆け、デスクトップ向け対応チップセットのIntel 965 Expressが正式発表された。これに合わせて各マザーボードベンダーのブースでは多くのIntel 965搭載製品が展示され、製品スペックも「Core 2 Duo」や「Core 2 Extreme」の文字でアピールしている。

 国内でもエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)が早々に発表し、各社が製品リリースを公開している。NetBurstから大幅に消費電力が下がり、性能も向上するCore 2は、特に性能/静音志向の高い日本では期待しているユーザーも多いだろう。

 なお、Intel 965 ExpressのサウスICH8シリーズでは、パラレルATAはサポートされないが、別チップで用意されている製品が多い。シリアルATAの光学ドライブがほとんど販売されていない現状でも大きな問題はないとみられる。

 過去の資産を流用するという意味では、旧世代のチップセットでCore 2に独自対応させた異色のマザーボードも存在し、Intel 865チップセットを搭載してAGPやDDR(1)メモリを利用できる製品も展示されていた。Core 2への移行を最小限の出費で、といったユーザーには面白い選択肢になりそうだ。


 ASUSTeKでは、Intel 965、975Xや、VIA K8M890チップセットでCore 2対応マザーボードを展示。Intel 975X搭載の「P5W DH Deluxe」は6月中に出荷開始される予定で、無線LANのアクセスポイントやデジタルホーム用リモコンなど“おまけ”が多く添付される。価格は3万円台になる見込み。そのほか、Intel 965製品も順次出荷される。

 また、Intel G965(ビデオ機能内蔵)を採用するベアボーン「T3-PH1」も展示。同社初というBTXのベアボーンで、チップセット発表時にベアボーンを同時発表するのも初めて(これまでは旧世代を採用していた)という、気合いの入った製品。7月の発売を予定しており、価格は2万円から3万円の間で調整中だという。

975X+ICH7Rの「P5W DH Deluxe」。ATIのCrossFireをサポートするほか、おまけが多く付属。ノースブリッジはヒートパイプ冷却 G965+ICH8Rの「P5W DH Deluxe」。こちらも多くの添付品がある 975X+ICH7Rの「P5WDG2 WS Professional」。ワークステーション向けの製品で、COMPUTEXの“Best Choice”にも選出されている
P4M890+VT8237Aの「P5V-VM DH」。ビデオ機能内蔵のVIAチップセットを採用するほか、無線LANのアクセスポイントなどが付属 P4M890+VT8237Aの「P5VD2-MX」。ビデオ機能内蔵。直前のスペックではCore 2対応ではなかったそうだ G965+ICH8の「P5B-BM」。ビデオ機能を内蔵するmicroBTX製品
P965+ICH8の「P5B」。メインストリームに位置付けられる製品 P965+ICH8Rの「P5B Deluxe」。P5Bの上位版でサウスを強化しヒートパイプ冷却を採用 G965+ICH8の「P5B-VM」。ビデオ機能を内蔵するmicroATX製品
G965+ICH8のベアボーン「T3-PH1」。今回のCOMPUTEXはCore 2対応ベアボーンは少なく貴重な製品 前面はスライド式でカードリーダやUSB、IEEE 1394、音声端子などを装備。コネクタ種別を示す記載がないが製品版は実装される見込み 本体内部。BTXを採用する。ケース外側のパネルを外し、内部はガルウィング式で開閉。電源は通常のATX電源を搭載でき、ビデオカードも高性能な大型カードを装着可能

 BIOSTARとASRockはIntel 865GチップセットでCore 2に独自対応させたマザーボードを展示。AGPスロットやDDR SDRAM対応スロットを装備しており、手持ちの余りパーツでCore 2システムを組める。

 また、BIOSTARはキューブベアボーン「iDEQ」シリーズのIntel 945Gチップセット搭載製品「350T Viiv」でCore 2対応を謳う。正式サポートのチップセットではないが、動作確認しているそうだ。ASRockは、チップセットにRadeon Xpress 200+ULi 1573を搭載した「755Twins-HDTV R2.0」や、VIA PT880 Proを採用することでAGPおよびPCI Express x16スロットを装備する「775Dual-VSTA」などもある。

BIOSTAR、865G+ICH5の「865G Micro 775」。チップセットは旧世代だが、Core 2をサポートするという BIOSTAR、P965+ICH8Rの「TForce P965 Deluxe」。同社の上位製品の位置付けで、付属品も豊富 BIOSTAR、945P+ICH7の「TForce 945P」。こちらもCore 2対応を謳っている
BIOSTAR、nForce4 Ultra+nForce430の「TForce4 U 775」。こちらも前世代のnForceで対応させたという BIOSTAR、P4M890+VT8237R+の「P4M890-M7 PCI-E」。ビデオ機能内蔵のmicroATX BIOSTAR、945G+ICH7DHのキューブベアボーン「iDEQ 350T Viiv」。Core 2に独自対応したほか、サウスにICH7DH、Gigabit Ethernetコントローラに「Intel 82573V」を搭載しViivに準拠
ASRock、865Gの「775i65G」。旧世代チップセットを使用しているが、AGPにビデオカードを装着することで、FSB 1,066MHzをサポートできるという ASRock、Radeon Xpress 200+ULi 1573の「755Twins-HDTV R2.0」。Core 2に対応するATI+ULiチップセットの珍しい製品。基板上にも“Conroe”の文字がある。ビデオ機能内蔵 ASRock、PT880 Proチップセットの「775Dual+VSTA」。AGP 8XとPCI Express x16をサポートするのが特徴
ASRock、945PL+ICH7Rの「775XFire-eSATA2+」。945PLでCore 2とCrossFireをサポートする異色の製品 ASRock、945Pの「ConRoeXFire-eSATA2」。製品名でCore 2(Conroe)とCrossFireのサポートを謳っている潔い製品。装着されているビデオカードはASUS製のHDMI出力対応カード。音声はS/PDIFでカードに接続している

 GIGABYTEはIntel 965シリーズ、946シリーズのCore 2対応製品を展示。また、Intelブースで筒状の整流機構を装備する975Xマザーボードも見られた。上位製品はチップセットをヒートパイプで接続して冷却するようになっている。

 MSIはIntel 965、963、946などの新チップセット採用製品を多数展示。ABITはPCゲーマー「Fatal1ty」ブランドの製品を展開する。このほか、AOpen、ECS、EPoX、DFI、Albatron、Intelらも展示を行ない、NVIDIAブースでは、発表されたばかりのnForce 5 Intel Edition採用製品が見られた。

GIGABYTE、G965+ICH8Rの「GA-965G-DS4」。チップセットを繋ぐヒートパイプが目を引く製品 GIGABYTE、G965+ICH8の「GA-965G-DS3」。レイアウトはシンプル GIGABYTE、P965+ICH8Rの「GA-965P-DQ6」。ヒートパイプ冷却、DOLBY DIGITAL LIVEを搭載
GIGABYTE、P965+ICH8Rの「GA-965P-DS4」。こちらもチップセットをヒートパイプで繋いでいる GIGABYTE、P965+ICH8の「GA-965P-DS3」。ヒートパイプが無い下位モデル GIGABYTE、975Xの「GA-G1975X」のIntelブースに展示された
GIGABYTE、946PL+ICH7の「GA-946PL-S3」。946PLチップセットのためDDR2-667までの対応 GIGABYTE、946GZ+ICH7の「GA-946GZ-S3」。ビデオ機能「GMA 3000」を内蔵する GIGABYTE、946GZ+ICH7の「GA-946ZM-S2」。こちらはmicroATX
MSI、P965の上位モデル「P965 Platinum」 MSI、P965の「P965 Neo」 MSI、975Xの「975X Platinum」。CrossFireをサポートし、DOLBYの認証を受けている
MSI、G965の「G965M-DH」。Viiv準拠の製品 MSI、G965の「G965MB-DH」。BTXを採用するViiv準拠の製品 MSI、P965の「P965E Neo」。PCIスロットを4つ装備
MSI、Q965の「Q965M-DO」。ビジネス向けのビデオ機能内蔵製品 MSI、Q963の「Q963M」。こちらもビジネス向け MSI、946PLの「946PL Neo」。メインストリーム向け
ABIT、975Xの「Fatal1ty FP-A9D」。CrossFireをサポートするゲーマー向け製品 ABIT、975Xの「AW9D」。ヒートパイプでチップセットを冷却する「Silent OTES」を採用 ABIT、P965の「AB9 Pro」。こちらもSilent OTESを搭載
ABIT、946PLの「IL9」 AOpen、G965の「i965GM-HFL」 AOpen、G965の「UX965G-L」。ベアボーン用とみられる
ECS、P965+ICH8DHの「PX1」。Viiv準拠 ECS、975X+ICH7Rの「PF24」 ECS、P965+ICH8Rの「P965T-A」
ECS、G965+ICH8Rの「G965T-M」 ECS、946PL+ICH7の「946PLT-A」 ECS、946GZ+ICH7の「946GZT-M」
EPoX、P965+ICH8の「5P965-J」 EPoX、946GZ+ICH7の「5GZ946-M」 DFI、975X+ICH7Rの「INFINITY 975X/G」
Albatron、P965+ICH8の「PXP965」 Albatron、G965の「PXG965」 Albatron、975Xの「PX975X」
Intel、G965の「DG965WH」 Intel、P965の「DP965LT」 Intel、975Xの「D975XBX」
Intel、Q965の「DQ965COE」。BTXを採用 Intel、G965の「DG965MQM」。こちらもBTX Intelブースに展示されたShuttleのG965搭載「FD51」。ベアボーン向けのBTX製品
NVIDIAブースのnForce 5 Intel Editionマザーボード。左からECS、ASUSTeK、NVIDIAリファレンス

□COMPUTEX TAIPEI 2006のホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□関連記事
【6月8日】【COMPUTEX】Core 2 Duoを最大限に活かすIntel 965 Express
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0608/comp06.htm
【6月6日】【COMPUTEX】Intel 965チップセットを公式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0606/comp02.htm
【3月11日】【CeBIT】Intelプラットフォーム編
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0311/cebit04.htm

(2006年6月8日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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