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ATI、シェーダーパフォーマンスが向上した「Radeon X1900」
1月24日(現地時間) 発表
加ATI Technologiesは24日(現地時間)、シェーダーパフォーマンスを向上させた新GPU「Radeon X1900」を発表した。搭載カードは発表と同時に全世界へ出荷される。 Radeon X1900は、90nmプロセスで製造され、3億8,400万トランジスタを集積したハイエンド向けGPU。従来製品(Radeon X1800)の3倍にあたる48個のPixel Shaderを搭載し、シェーダー性能を大幅に向上させた。1シェーダーあたり5個の命令を同時実行可能で、演算性能は従来の272.5GFLOPSから553.8GFLOPSに向上。また、テクスチャユニットの効率も向上し、1クロックあたり4テクセルのテクスチャフェッチが可能となった(従来は1テクセル)。さらに、マルチスレッド処理機能の「Ultra-Threading」の最大スレッド数も向上した。 これらにより、シェーダープログラムを多用するゲームおよびソフトシャドウなどの性能向上が期待できる。実ゲームにおけるパフォーマンスはRadeon X1800と比較し2割ほど向上するという。 ただし、Vertex Shader数は8、ピクセルパイプライン数は16と従来から変更されていない。ATIによれば、ゲームにおいてVertex Shaderとピクセルパイプラインはボトルネックになっていないと分析しており、将来的にもPixel Shaderを多用するゲームが増加すると見込んでいるため、それに見据えた設計にしたという。
画質面も重視し、アンチエイリアスのパターンを最適化し、あらゆる3Dオブジェクトでジャギーが取れるように最適化した。また、浮動小数点でのブレンディングも可能で、HDR使用時もアンチエイリアスが適用可能。 機能面では従来どおり、Shader Model 3.0、高画質化技術「AVIVO」、マルチGPU技術「CrossFire」などをサポートする。 動作クロックの違いで「Radeon X1900 XTX」と「Radeon X1900 XT」の2モデルが用意され、コア/メモリクロックはそれぞれ前者が650MHz/1.55GHz、後者が625MHz/1.45GHz。搭載メモリはともにGDDR3で、容量は512MB、バス幅は256bit。推奨リテール価格は前者が649ドル、後者が549ドル。 また、CrossFireのプライマリーカード「Radeon X1900 CrossFire」も599ドルで用意される。Radeon X1900 CrossFireの動作クロックはRadeon X1900 XTと同じだが、Radeon X1900 XTXとの組み合わせ時はXTXのクロックを落とすことなく動作する。 なお、TVチューナ/ビデオ入力機能付きの「All-In-Wonder X1900」も用意されるが、こちらは北米市場向けのみに出荷される。 □ATI Technologiesのホームページ(英文) (2006年1月25日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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