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MSI「K8N Diamond Plus / K8NGM2-FID」


MSI ( http://www.msi-computer.co.jp/ )
K8N Diamond Plus (MS-7220) ( http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/K8NDiamondPlus.html )

 K8N Diamond Plsは、NVIDIA nForce4 SLI X16を搭載するATXマザーボード。2本のPCI Express x16スロットは内部16レーン接続のSLIに対応。このほか、PCI Express x4スロット(内部2レーン接続)や、同社独自のBluetooth/無線LANコンボカードなどにも対応するPCIスロットを備えるなどの点が特徴的。

 チップセットの冷却にはヒートパイプを利用しており、サウスブリッジの熱をノースブリッジ側のヒートシンクへ伝え、ノースブリッジ上のファン1つで冷却するようになっている。なお、ノースブリッジヒートシンクはやや高さがあり、上側のPCI Express x16スロットに近いことから、背面に大きなヒートシンクを搭載するビデオカードとは干渉する可能性があるのでやや注意が必要。

 オーディオコントローラには、CreativeのSound Blaster Audigy SE相当であるCA0106を採用。また、ユニークな試みとして、Cooler Master製の5インチベイ内蔵真空管ユニットが付属する。真空管とアナログメーターが外から見えるようになっており、電源を入れるとオレンジ色に発光するのが見て取れる。前面のパネルは、敢えて曲線を持たせ、ヘアライン加工した金属製で、デザインも凝っている。オーディオテストは実施していないため、音質にどのような変化が現われるのかは不明だが、装飾的にも効果があるのは確かだ。

 ちなみに、真空管ユニットが付属するのは数量限定で、通常モデルには付属しない。また、真空管ユニットはCooler Masterから2005年8月に単体で発売されており、実売価格は6千円前後。

 CPU、メモリ、PCI Expressのクロック調節機能、メモリ、VCore、PCI Express、ノースブリッジの電圧調節機能を搭載する。特にメモリ周りの設定は多岐にわたる。なお、メモリ電圧は、ジャンパ切り替えにより2.6~3.2Vもしくは3.3~4.1Vで設定する。


主な仕様
リビジョン 1.0
BIOS AMI
フォームファクタ ATX
CPUソケット Socket 939
ノースブリッジ nForce4 SLI X16
サウスブリッジ nForce4 SLI
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400/333/266×4、最大4GB
対応VCore  
対応メモリ電圧 2.6~4.1V
拡張スロット(上から) PCI Express x16、PCI Express x1、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI Express x4、PCI
オンボードビデオ ---
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、8ピン(ATX12V)×1、4ピン×1(SLI補助用)、3ピン(ファン、内1つはチップセットファンで占有)×4
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(nForce4 SLI内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(nForce4 SLI内蔵、RAID 0/1/5/10/JBOD対応)
シリアルATA 3Gbps×2(SiI3132、RAID 0/1オプション対応)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×2(nForce4 SLI内蔵/Marvell 88E8053)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(Creative CA0106)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×2、前面パネル用オーディオ×1、システムLED×1
I/Oパネル PS/2×2、パラレル×1、シリアル×1、S/PDIF出力(同軸)×1、IEEE 1394(6ピン)×1、USB 2.0×4、RJ-45×2、8chオーディオ、S/PDIF出力(角形)×1
付属品 SLIブリッジ×1、IDEケーブル×1、FDDケーブル×1、シリアルATAケーブル×4、シリアルATA電源ケーブル×2(デュアル)、USB/システムLEDモジュール、IEEE 1394モジュール×2、SLIブリッジ固定具、I/Oシールド、真空管アンプ、サポートCD、マニュアル、シリアルATAドライバFD
【表面】オレンジ色のスロットは、MSI独自の拡張カードにも対応するPCIスロット
【I/Oパネル】
【裏面】CPUファンの留め具は金属製
【電源回路周り】
【ノースブリッジファン】マザーボードに対して水平に風をながす
【真空管ユニット】
【真空管ユニット】電源を入れたところ
【真空管ユニット内部】真空管を取り外すには、10カ所近いネジを外す必要がある上、一部はトルクスネジとなっているので、基本的に交換は想定していないようだ


□関連記事
【2005年8月27日】真空管とアナログメーター搭載の5インチベイアクセサリが発売(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20050827/etc_musketeer3.html
【2002年9月6日】【槻ノ木】真空管アンプ搭載マザー「Aopen AX4B533-TUBE」を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0906/tube.htm
【2002年6月7日】AOpen、真空管を搭載したマザーボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0607/aopen.htm


MSI ( http://www.msi-computer.co.jp/ )
K8NGM2-FID (MS-7207) ( http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/K8NGM2-FID.html )

 K8NGM2-FIDは、GeForce 6150を搭載するmicroATXマザーボード。microATXながら、サウスブリッジもnForce 430を搭載するなど、上位スペックとなっている。

 ディスプレイインターフェイスは、DVI-DとD-Sub15ピンの2系統を標準装備。また、付属のTV出力モジュールにより、SビデオおよびコンポジットでのTV出力が可能となっている。

 チップセットヒートシンクはいずれもファンレス。小型の静音ケースや、Windows XP Media Center Edition 2005などと組み合わせれば、リビングPCにもできるだろう。

 オーバークロック周りは、CPU、メモリの電圧設定、メモリ、PCI Expressのクロック設定などに限定されるが、本製品の用途を考えれば妥当などころか。


主な仕様
リビジョン 1.0
BIOS Phoenix
フォームファクタ microATX
CPUソケット Socket 939
ノースブリッジ GeForce 6150
サウスブリッジ nForce 430
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400/333×4、最大4GB
対応VCore  
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ GeForce 6150
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、3ピン×3(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(nForce 430内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(nForce 430内蔵、RAID 0/1/5/10対応)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(nForce 430内蔵)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(Realtek ALC880)
ピンヘッダ USB 2.0×4、IEEE 1394×1、シリアルポート×1、前面パネル用オーディオ×1、S/PDIF出力×1、S/PDIF入力×1、拡張オーディオ×1、TV出力×1
I/Oパネル PS/2×2、パラレル×1、DVI-D×1、D-Sub15ピン×1、RJ-45×1、IEEE 1394(6ピン)×1、USB 2.0×4、2chオーディオ
付属品 IDEケーブル×1、FDDケーブル×1、シリアルATAケーブル×1、シリアルATA電源ケーブル×1、USBモジュール×1、8chオーディオモジュール×1、シリアルポートモジュール×1、TV出力モジュール×1、シリアルATAドライバFD、I/Oシールド、サポートCD、マニュアル
【表面】
【I/Oパネル】リア/サイド/センタースピーカー端子はブラケットに装備する
【裏面】CPUファンの留め具はプラスチック製
【電源回路周り】


□関連記事
【2005年9月21日】NVIDIA、AMD向けビデオ内蔵チップセットGeForce 6100/nForce 400
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0921/nvidia.htm

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(2006年1月19日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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