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Intelパット・ゲルシンガー氏、2006年のプラットフォーム戦略を語る
12月9日 開催 米Intelで上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長を務めるパット・ゲルシンガー氏が9日会見を行ない、2006年のプラットフォーム戦略について語った。
ゲルシンガー氏は、i286/i386時代にキーデザイナーとしてプロセッサの設計に携わり、以降も開発の指揮を執ってきた人物。2005年初めに同社がプロセッサ単体からプラットフォームを主軸とする戦略へ切り替え、大幅な組織変更を行なったことに伴い、現在ではデジタル・エンタープライズ部門を率いている。 まず、ゲルシンガー氏は、トランジスタの微細化について触れ、「現在90nmから65nmへの移行が始まっており、2006年の後半には全プロセッサの半数が65nmになるだろう。その2年後には45nmに、さらに2年後には32nmへと進む。研究所ではすでに24nm、17nmの検証も行なっている」と述べ、今後10年も「ムーアの法則」が持続する見通しが立っていることを示した。 デジタルホーム分野では、先だって発表された「Viiv」プラットフォームを年明け早々にも立ち上げる。Centrinoプラットフォームの成功に習い、プラットフォーム全体としての機能、性能、信頼性、接続性を前面に打ち出し、シェア拡大を狙う。 ビジネスデスクトップ分野には、「Averill」プラットフォームを提供。デュアルコアCPU「Presler」、Broadwater-G/ICH8-DOチップセットといった次世代ハードウェアで構成され、PC管理技術「AMT」や、仮想化技術「Virtualization Technology」を実装する。 ワークステーション向けには、65nmプロセスのデュアルコアXeon「Dempsy」を採用する「Bensley」プラットフォームを用意。ゲルシンガー氏によれば、同プラットフォームは、従来製品と比べ性能は2倍以上、ワット当たりの性能では3.5倍に向上するという。 ワット当たりの性能は、現在同社がもっとも強調しているポイントで、2006年下半期には、サーバー向けには「Woodcrest」、デスクトップ向けには「Conroe」と、いずれもモバイル向け次々世代プロセッサ「Merom」をベースとしたプロセッサをリリースする。
「Itanium 2」については、2005年第3四半期におけるItanium 2システムの出荷金額は、SPARCシステムの48%、Powerシステムの34%と水をあけられているが、日本ではSPARCシステムの1.6倍、Powerシステムの1.17倍と逆転しているほか、Fortune 100社の内、55社以上がItanium 2システムを導入している事例を紹介。 今後も、パートナーとの連携を強化し、ミッションクリティカルなバックエンドシステムでの採用に向け、IA-32製品同様、積極的な展開を図っていくとした。 □Intelのホームページ(英文) (2005年12月9日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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