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ATI、動画再生支援の新プラットフォーム「AVIVO」9月20日(現地時間)発表 加ATI Technologiesは20日(現地時間)、動画再生を支援するプラットフォーム「AVIVO」(アビボ)を発表した。 AVIVOは、同社のGPUやビデオ機能内蔵チップセット、キャプチャ製品、デバイスドライバなどで構成されたプラットフォーム。High Definition(HD)動画などの再生環境を高める技術を集めたもので、今後、同社がリリースする製品で、上位/下位を問わずすべての製品に実装されていく。新技術の集積というよりは、マーケティング的な狙いを持ったネーミングで、プラットフォームとしての優位性を訴求する。 同社はAVIVOの特徴として、鮮やかで忠実な動画/画像表現、完璧でスムーズな次世代動画(HD)再生、万能な接続性、の3つを挙げている。
動画再生の流れには、キャプチャ、エンコード、デコード、ポストプロセス、ディスプレイの5つがあり、各工程で高画質化処理がなされる。 この5つのプロセスでは、キャプチャおよびエンコードを「Theater」や「TV WONDER」が担当し、デコードからポストプロセス、ディスプレイ出力を「RADEON」などのGPUが行なう。
まずキャプチャでは、自動ゲインコントロール、3D Combフィルタ、12bit A/Dコンバータ、ノイズリダクション、ゴーストリデューサーにより、ソースの忠実な再現を行なう。エンコードはハードウェアによるエンコードおよび、GPU支援によるトランスコードなどを指す。対応コーデックはMPEG-2/4、H.264、WMV9、VC-1、PMC、DivXなど。
デコードの段階からGPUのメイン処理となり、MPEG-2/4、H.264、WMV9、VC-1デコードのハードウェア支援を行なう。GPU内にデコード専用のエンジンを実装することで、特別なデコーダなどは必要なく、基本的にはドライバのみで動作可能という。デモでは、Pentium 4 3.60GHzの環境でもコマ落ちするというH.264のHD動画を再生したが、CPU使用率35%程度で動作していた。 ポストプロセスの段階では、前後フレームの関係から処理を行ないピクセルの動きでブレンドするベクター適応型のインターレース解除、スケーリング手法を改善し斜め線のギザギザをより自然に表現する拡大/縮小を実行する。 ディスプレイ出力では、各色10bit出力に対応し、10bitに適合したガンマ補正、カラー補正などが可能。また、グラデーションをデジタル処理する際などに色階層が足りずに出てしまう、いわゆる“マッハバンド”を低減する機能を備える。10bit出力に対応しない各色8bitのディスプレイでも、同様の処理を施して出力する。 加えて、出力インターフェイスを強化。高解像度出力に必要なデュアルリンクDVIを2系統持つほか、16bitによるDVI出力、HDCP/HDMI出力をサポートする。
□ATI Technologiesのホームページ(英文) (2005年9月20日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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