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NVIDIA、GeForce 7800 GTXの各種デモを実演
~Battlefield 2やUnreal Tournament 2007なども

6月27日 開催



 米NVIDIAは27日、22日に発表された最新GPU「GeForce 7800 GTX」の国内説明会を開催した。製品の仕様や性能については、関連記事にある通り。ここでは、説明会で披露されたデモ映像について紹介する。

●第2世代のShader Model 3.0

 最初に披露されたのは、新イメージキャラクタの「Luna」が登場する映像。この映像はPLAYSTATION 3の発表会でも紹介されたものだが、新たなシーンが追加されている。

NVIDIA日本・韓国担当マーケティングディレクター飯田慶太氏

 解説を行なった同社日本・韓国担当マーケティングディレクターの飯田慶太氏によれば、GeForce 7800 GTXの開発に当たり、ゲームでもっとも頻繁に使われる1,300個のシェーダープログラムを解析し、チューニングを施し、積和算ユニットもGeForce 6シリーズから倍増。

 GeForce 7800 GTXはピクセルパイプライン、バーテックスシェーダーの数も増加しているが、これらの改善により、1パイプ/クロック当たりの性能も向上させた。実際、Lunaのスキンシェーダーの処理は、1ピクセルあたりGeForce 6では108クロックかかるが、GeForce 7800 GTXでは79クロックで処理できるという。

 デモの主立ったシーンを紹介すると、Lunaが着用しているスーツは、複数のレイヤーから成り、GeForce FXシリーズのデモに登場した「Dawn」が16シェーダー命令で処理されていたのに対し、330ものシェーダー命令を実行しており、光の反射や、表面の粒状感などをよりリアルに表現している。

 大きな目玉は、ワイヤフレームでは単なる球体で、瞳はテクスチャのみで作られているが、シェーダーの動的分岐により、白目の部分とは違う光の反射を実現。

 3体いるモンスターでは、さらに複雑な光の処理を行なっており、光源が背後にくると、光が皮膚を通過、内部で乱反射し、手前へ抜けるというシミュレーションを行ない、骨のない部分は血管の色がにじみ出る様子を実現しているほか、オブジェクトのエッジから光が漏れだしている様子も分かる。

Lunaの映像全編(WMV/3.8MB) デモの解説(WMV/8.5MB)

 もう1つの新キャラクタ「Mad Mod Mike」のデモでは、色のついた壁に反射した光の色が間接光としてキャラクタ上に投影される様子、HDR(High Dynamic Range)処理された火花、被写界深度、ソフトシャドーなどが見所となる。

間接光の解説(WMV/4.4MB) HDRの解説(WMV/1.8MB)
被写界深度の解説(WMV/1.1MB) ソフトシャドーの解説(WMV/1.7MB)

 当然、これらの映像はGeForce 7800 GTXを用いてリアルタイムで処理されたもの。飯田氏は、「当社はShader Model 3.0を初めてかつ唯一実装しているが、GeForce 7800 GTXは、第2世代のShader Model 3.0 GPUだ」とした。

 なお、LunaとMad Mod Mikeのビデオは、同社のサイトで高解像度版が用意されているので、そちらをダウンロードして観ることをお勧めする。

□高解像度映像
http://www.nzone.com/object/nzone_luna_videos.html (Luna)
http://www.nzone.com/object/nzone_madmodmike_videos.html (Mad Mod Mike)

●Unreal Tournament 2007とBattlefield 2もデモ

 実際のゲームとして、Unreal Tournament 2007とBattlefield 2のデモも公開された。

 Unreal Tournament 2007は、Shader Model 3.0に完全対応した「Unreal Engine 3」を実装する初のゲーム。GeForce 7800 GTXは、既存のゲームでもGeForce 6800 Ultraの1.2~2倍程度の性能を見せるが、Unreal Tournament 2007のように、シェーダーを駆使したゲームでは、さらにその差が広がり、GeForce 6800 UltraのSLIを超える性能をたたき出すという。

Unreal Tournament 2007の技術デモ(WMV/3.7MB) 実際のゲームのデモ(WMV/3.7MB) GeForce 6800 Ultraと7800 GTXのベンチマークの比較

 Battlefield 2のデモでは、エレクトロニック・アーツのマーケティングディレクターの辻良尚氏が登壇し、解説を行なった。

 Battlefield 2の開発にあたって、当時はまだGeForce 7800が存在しなかったため、実際の開発環境はGeForce 6800 UltraのSLIだったが、NVIDIAと協力し、当初からGeForce 7800を最高環境として想定していたという。

 デモでは、1,024×768の解像度で、ビデオ関連のオプションを全て「高」(アンチエイリアスは2x)にして実施。この設定では、かなり遠方のオブジェクトも表示されるが、スムーズに動作していた。

 辻氏は「GeForce 7800 GTXをSLIにすれば、これ以上ない映像が可能になるだろう」と述べ、同製品がもたらすゲーム体験の向上に対する期待を示した。

Battlefield 2のオープニング(WMV/5.6MB) 辻氏による解説(WMV/10.7MB)

□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□製品情報(英文)
http://www.nvidia.com/page/geforce_7800.html
□関連記事
【6月22日】NVIDIA、新GPU「GeForce 7800 GTX」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0622/nvidia.htm
【6月22日】【多和田】約1年の沈黙を経て登場したNVIDIA「GeForce 7800 GTX」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0622/tawada54.htm
【6月22日】【海外】NVIDIAからハイエンドGPU「G70」が登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0622/kaigai193.htm

(2005年6月27日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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