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アップル、PowerMac/iMac G5説明会を開催5月11日 開催 連絡先:Apple Storeコールセンター アップルコンピュータ株式会社は11日、4月27日と5月3日にそれぞれ発表した新製品「PowerMac G5」と「iMac G5」についての説明会を同社セミナールームで開催した。 発表された新製品はいずれも、4月29日から全世界で一斉に発売されている同社の最新OS「Mac OS X 10.4 "Tiger"」(以下、Tiger)をプリインストールしているのが特徴で、筐体デザインなど外観における変更点はない。両製品ともに、すでに出荷が開始されている。特にPowerMac G5は、Tigerのパッケージ版に1日先んじて出荷が始まったこともあって、出荷日である4月28日に同製品を購入したユーザーは、まさに世界最速でTigerを手に入れたひとりとなったはずだ。 ●本当のオールインワンに近づいたiMac G5
iMac G5の製品説明は、同社のプロダクトマーケティング部長である江川大輔氏によって行なわれた。同氏は今回の変更点を「意味のあるアップグレード」と総括。前述のとおり外観上では従来モデルとの違いはないが、ラインナップのすべてで液晶パネルサイズを除くほぼすべてのスペックが向上している。 特にTigerプリインストールを意識としていると思わせる部分が、標準搭載メモリの容量増加とGPUの高スペック化だ。メモリに関するTigerの最低動作環境は256MBとなっているが、複数のアプリケーションをある程度快適に使おうと思ったら、512MB搭載というのが現実的な数字といえる。さらにGPUをRADEON9600へと変更したことで、Tigerに搭載されているCoreImage機能をフル活用できるようになっている。 従来はオプション扱いだったAirMac ExtremeとBluetooth 2.0+EDRの無線機能もすべてのラインナップで標準搭載となった。標準添付されるキーボードやマウスはワイヤードのものだが、Bluetooth対応のワイヤレスキーボード/マウスや無線LAN対応のベースステーションなどを追加することにより電源ケーブルを除いてケーブルレス環境が実現できることになる。店頭では追加購入という形になるが、AppleStoreのBTOを利用することで最初からワイヤレスキーボード、マウスを選択することが可能だ。 さらに、EthernetはGigabit化を実現。光学式ドライブはDVDのライティングに対応する上位2モデルで、DVD+R DLをサポートするようになった。オーディオ出力もオプティカル対応へと変更が加えられている。 今回のモデルチェンジにより、新iMac G5は本当のオールインワンにより近づいたという印象をうける。実際、AppleStoreのBTOを試してみても、無線機能の標準化を大きな要因として、従来モデルに比べてカスタマイズできる要素は大きく減っている。ハードウェアでは、前述のキーボードの変更に加えて、メモリの増量(最大2GBまで)、ハードディスク容量の変更(最大400GB)ぐらいである。ソフトウェアではiLife'05が従来モデルに引き続いてプリインストールされるほか、iWork'05の30日間試用版とMicrosoft Office 2004の30日間試用版も含まれてる。
太字は変更点 ●ビデオ周りが強化されたPowerMac G5
PowerMac G5の製品説明は、プロダクトマーケティングの小尾秀男氏によって行なわれた。iMac G5同様に、PowerMac G5でもTigerプリインストールを前提としたスペックの底上げが行なわれている。上位モデルでは従来から512MBのメモリを搭載してはいたが、今回のラインナップではこれまで256MBだった下位モデルも512MBが標準となった。AGP 8X Proスロットに搭載されているビデオカードも、NVIDIA GeForce FX5200 UltraからATI RADEON 9600へと変更され、ビデオメモリも64MBから128MBへと増加されている。 また最上位モデルである2.7GHzデュアルには、RADEON 9650が標準搭載されている。このビデオカードはDVI端子を2個装備し、一方がDualLink DVIに対応している。DualLink DVIには同社が発売する30型のCinema HD Displayを接続できるほか、もう一方のDVI端子に23型までのCinema Displayを接続可能だ。つまり最上位モデルでは30型と23型のデュアルディスプレイ環境を利用できることになる。 下位2モデルでもデュアルディスプレイ環境は標準化されているが、こちらはいずれも23型以下によるデュアル環境となる。もちろんいずれのモデルでも、従来から提供されているNVIDIA GeForece 6800 Ultra DDLビデオカードを導入することで、30型デュアルの環境を実現することが可能だ。 光学式ドライブもiMac G5同様DVD+R DLをサポートするようになった。iMac G5に搭載されるものより高速なドライブとなっており、DVD±RのライティングではiMac G5が最大で8倍速であるのに対し、PowerMac G5では最大で16倍速となっている。 搭載されているインターフェイス類はほとんど変更がないが、今回のモデルからV.92対応内蔵モデムがオプション扱いとなり標準搭載品から外れることになった。現在のインターネット環境やPowerMac G5の製品としての位置づけを考えると、まさに時代の流れともいうべき変更点だろう。どうしても内蔵モデムが必要な場合は、BTOで追加することができる。 ちなみに、従来モデルの2.5GHzデュアルに採用されていた水冷システムは、今回のラインナップでもハイエンドの2.7GHzデュアルモデルにのみ搭載されている。2.0GHzデュアル、2.3GHzデュアルはともにファンによる冷却となっている。 従来からラインナップされていた1.8GHzのシングルプロセッサモデルも継続販売される。
太字は変更点 □アップルコンピュータのホームページ (2005年5月11日) [Reported by 矢作晃]
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