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コニカミノルタ、手ぶれ補正機構内蔵一眼レフ
「α-7 DIGITAL」

11月中旬

価格:オープンプライス

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 コニカミノルタ株式会社は、初のボディ内蔵式手ぶれ補正機構を搭載したデジタル一眼レフカメラ「α-7 DIGITAL」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後。

 APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)の有効610万画素CCDを搭載したデジタル一眼レフカメラ。2月のPMAで開発発表され、CCDシフト式手ぶれ補正機構「Anti-Shake」の搭載を特徴とする。シャッタースピードで「約2~3段分の補正効果を持つ」としている。

 すべてのαレンズ(ミノルタAマウントレンズ)を装着可能で、「AFマクロズーム3X-1X」を除く全レンズが手ぶれ補正に対応。焦点距離は表記の1.5倍相当になる。

 搭載するAnti-Shakeは、DiMAGE A1、DiMAGE A2などの機構を発展させたもの。ただし、撮像素子が2/3型からAPS-Cサイズと大型化したため、撮像素子表面の移動距離および移動速度を4倍に高めている。

Ainti-Shakeのメカニズム Ainti-Shakeに組み込んだCCD。左がAPS-Cサイズ、右が2/3型 CCDの実装状態

 また、画像処理エンジンとして、新開発の「SUPHEED(サフィード) II」を搭載。画像補間能力と処理速度の向上を実現したという。

 新しい画像処理技術「CxProcess III」も採用した。旧コニカのフィルム技術、旧ミノルタのカラーメーターといった、統合前の両社のイメージング技術を統合しており、たとえば旧ミノルタの測色技術を活用し、オートホワイトバランスを色温度推測によるアルゴリズムに改良。そのほか、色、階調、質感の再現を追求したとしている。

 撮像素子は有効610万画素の原色フィルタ付きCCD。記録画素数は3,008×2,000/2,256×1,496/1,504×1,000ピクセルで、記録形式はJPEG/RAW/RAW+JPEG。対応する記録メディアは、CFカードType 1/2、Microdrive、SDカード/MMC(CFアダプタを使用)。PCとはUSB 2.0で接続する。

内蔵フラッシュ レンズマウント部

 ファインダー視野率は約95%、倍率は0.9倍(50mmレンズ、無限遠時)。倍率はα-7の0.8倍より向上している。アイポイントは最終光学面から約25mm、接眼枠から約21mm。焦点板にはα-7と同じくスフェリカルアキューマットを採用する。

ナビゲーションディスプレイ

 液晶モニターは2.5型のTFT液晶。1コマ再生、インデック再生、拡大表示、白とび黒つぶれ警告、ブラケット一覧などの表示に加え、α-7の流れを汲む「ナビゲーションディスプレイ機能」も利用できる。ナビゲーションディスプレイ機能には、縦位置に反応して自動で回転する機能も搭載。また、ファインダー接眼部下部のセンサーにより、接眼すると液晶モニター表示を消す機能も備える。

 フォーカスは中央クロス9エリア(8ライン)センサー。フォーカスモードはワンショットAF、コンティニュアスAF、自動切換えを選択できる。AF/MFコントロールボタンも本体に備えている。

 測光方式は、中央部重点的平均測光、スポット測光に加え、α-7と同じ14分割ハニカムパターン測光も選択可能。露出モードはプログラムAE(プログラムシフト可能)、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアルを利用できる。

 シャッターは電子式の縦走りフォーカルプレーンシャッターで、シャッター速度は30~1/4,000秒、バルブに対応。フラッシュ同調速度は、手ぶれ補正OFF時が1/160秒、手ぶれ補正ON時が1/125秒。連写枚数はRAW、またはRAW+JPEGで約3枚/秒、連続9枚まで。JPEG(ラージ・エクストラファイン)では2枚まで、JPEG(ラージ・ファイン)では15枚まで。

縦位置コントロールグリップ「VC-7D」(操作面) VC-7D装着時。リチウムイオン充電池2個を増設できる

 内蔵フラッシュは、距離エンコーダ搭載のDレンズ装着時において、プリ発光後、距離、反射光、測光情報をもとに発光制御を行なう「ADI調光」に対応している。ガイドナンバーは約12(ISO100)、24mmの画角をカバーする。

 電源には、DiMAGE A1/A2と共通のリチウムイオン充電池(NP-400)を使用。CIPA準拠の撮影可能枚数は約400枚(手ぶれ補正あり、512MB CFカード使用時)。別売の縦位置コントロールグリップ「VC-7D」には、リチウムイオン充電池2個や単三電池を装着できる。

 外形寸法は150×77.5×106mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約760g(電池、記録メディア別)。外装にはマグネシウム合金を採用している。

●広角ズームなど交換レンズも

左からAF ズーム 17-35mm F2.8-4(D)、AF ズーム 28-75mm F2.8(D)

 同時に、交換用のαレンズ2本も発表された。どちらも11月中旬に発売。

 「AF ズーム 17-35mm F2.8-4(D)」は、焦点距離17~35mm、開放F値F2.8~F4の広角ズームレンズ。価格は68,500円。

 距離エンコーダを搭載し、ADI調光に対応。円形絞りを採用する。最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は0.19倍。フィルター径は77mm。外形寸法は83×88.5mm(直径×長さ)、重量は440g。花形フードが付属する。

 「AF ズーム 28-75mm F2.8(D)」は、焦点距離28~75mm、全域F2.8の標準ズームレンズ。円形絞りを採用し、ADI調光にも対応。最短撮影距離は0.33m、最大撮影倍率は0.26倍。フィルター径は67mm。外形寸法は73×94mm(直径×長さ)、重量は505g。花形フードが付属する。

●新開発のRAW現像ソフト「ディマージュマスター」

 α-7 DIGITALの発売に合わせ、撮影画像の閲覧、レタッチ、RAW現像、プリントなどを行なうソフト「ディマージュマスター」も発売する。価格は18,500円。対応OSは、Windows 2000/XP、Mac OS X 10.1.3~10.1.5/10.2.1~10.2.8/10.3.0~10.3.5。

 新開発の三次元ルックアップテーブル色変換方式RAW現像エンジンを搭載。より正確な色再現が可能になったという。また、ブラウズモード、比較モード、レタッチモードを使用でき、ブラウズモードでは「フォーカスチェッカー機能」を装備。比較モードでは、画像を並べ、見た目や数値で比較できる。

 そのほか、異なった処理結果を一覧表示する「バリエーション補正機能」、補正作業中の任意の段階を保存し、サムネイルで表示する「スナップショット機能」などを備える。バッチ処理によるRAW現像にも対応する。

●「“7”はミノルタのエースナンバー」

花嫁モデルからα-7 DIGITALを受け取る宮地剛社長

 発表会では、コニカミノルタフォトイメージング株式会社の宮地剛社長が挨拶に立った。

 宮地社長は「再建後、最も重要な商品の発表。自ら陣頭指揮に当たり、1日も早くお客様に届けられるよう全力投球した」と意気込みを語った。

 また、「国内では出荷台数が前年割れするなど、生き残りをかけた戦いが始まっている。生き残るにはユニークな技術と企画が必要。Anti-Shakeはオンリーワン技術であり、コニカ、ミノルタが統合して初めてできた」とした。

 同氏は2月開催のPMAでの開発発表以来、自らα-7 DIGITALの陣頭指揮をとったという。エントリーを除く中上位機種において、「シェア30%、3強の一角を狙う」と宣言した。

 さらにカメラ事業部の石塚啓一副事業部長が登壇。「7(セブン)は、α-7000、α-7など、ミノルタにとってエースナンバー」と説明し、開発テーマを「アナログからデジタルへのなめらかな移行」とした。

写真家の英真一氏による手ぶれ補正のデモも行なわれた

□コニカミノルタのホームページ
http://konicaminolta.jp/
□ニュースリリース
http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2004/0915_02_01.html
□製品情報
http://konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a-7digital/
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(2004年9月15日)

[Reported by orimoto@impress.co.jp]


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