9月17日 発売

価格：オープンプライス

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　シャープ株式会社は、2スピンドルモバイルノートPC「Mebius MURAMASA PC-MP」シリーズ2モデルを9月17日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は上位モデルの「PC-MP70G」が24万円前後、「PC-MP50G」が20万円前後となる見込み。

　Transmetaの最新CPUや、3D性能の高いGPU、セキュリティ機能などを盛り込みつつ5時間の長時間駆動を実現した意欲作。

　CPUはTransmetaからまだ正式発表されていないEfficeon TM8800。動作周波数は1.60GHz、L2キャッシュは1MBを搭載。製造プロセスは90nm。

　また、Windows XP Service Pack2で導入されたデータ実行保護機能に対応。バッファオーバーランを悪用した未知のウイルスからPCを保護できるとしている。

　モバイルノートPCの多くはビジネス向けと位置づけられることが多いが、本製品はエンターテイメント面にも注力。

　PC-MP70GはDVDマルチドライブを、PC-MP50GはDVD-ROM/CD-RWドライブを内蔵。同社モバイルノートPCとして初めて「INSTANT PLAY」機能を搭載し、Windowsを起動することなく、DVDビデオや音楽CDを再生できる。また、リモコン付きイヤフォンが標準で付属し、音量や再生の操作を行なえる。

　GPUはMOBILITY RADEON 7500(32MB)を採用。3DオンラインRPG「FINAL FANTASY XI for Windows」の動作認定を取得している。

　本体サイズは約255×208×28.8～30.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量はPC-MP70Gが1.28kg、PC-MP50Gが1.26kg。キーピッチは約17mm、キーストロークは約1.7mm。

本体正面。液晶はいわゆる“つるぴか”タイプ	光学ドライブは本体前面に装備	本体左側面。いっしょに写っているのが付属のリモコン付きイヤフォン
本体右側面	搭載されるEfficeon TM8800	意図的にバッファオーバーランによるコード実行を行なわせたところ

　バッテリはリチウムイオンで、JEITA測定法1.0による駆動時間は約5時間。スタンバイ状態では約12日間バッテリを保持できるという。

　スイッチ1つで液晶の輝度とCPUのクロックを落とす「MOBILEモード」に切り替えられ、バッテリの駆動時間を伸ばせる。MOBILEモード時のCPUクロックは初期設定で533MHz。

　そのほかの仕様は両モデルでほぼ共通。メモリは256MB(PC2700、最大1,024MB)、HDDはPC-MP70Gが60GB、PC-MP50Gが40GB、液晶は1,024×768ドット(XGA)表示対応の10.4型高輝度ピュアクリーン液晶を搭載。サウスブリッジはULi M1563M。

　インターフェイスは、USB 2.0×3、Ethernet、IEEE 802.11b/g準拠無線LAN、V.92モデム、Type2 PCカードスロット×1、D-Sub15ピンを搭載。USBポートの内1つは、本製品をほかのPCの外部HDDとして利用する「DirectHD」専用。無線LANはSuper Gに対応する｡

　OSはWindows XP Home Edition(SP2)。インターネットを介さず無線LANでチャットできるソフトや、リモコン操作対応のランチャーソフトなどのほか、PC-MP70GはOffice Personal 2003が付属する。

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040909-a.html
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/mebius/lineup/mp/
□関連記事
【2003年11月7日】【海外】90nm版で2GHzを目指すEfficeon
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1107/kaigai043.htm
【2003年10月15日】ついにベールを脱いだTransmetaの秘密兵器Efficeon!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/mpf01.htm

(2004年9月9日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]