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富士フイルム、ハニカムSR搭載デジタル一眼レフ
「FinePix S3 Pro」

10月上旬発売

価格:オープンプライス

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 富士写真フイルム株式会社は、「スーパーCCDハニカム SR II」を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」を、10月上旬より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は26万円前後の見込み。

 2002年に発売された「FinePix S2 Pro」の後継機種。撮像素子、画像処理エンジンが変更された。ボディのベースはS2 Pro同様にニコンの中級一眼レフカメラ「F80」だが、デザインを変更し、液晶モニターを1.8型から2型に大型化、縦位置撮影用レリーズボタンが追加されるなど、各部がリファインされた。

xDとCFのダブルスロットを装備 電源は単3ニッケル水素充電池4本 縦位置用レリーズボタンが追加された

 撮像素子はいわゆるAPS-Cサイズ(23×15.5mm)のスーパーCCDハニカムSR II。同CCDはフィルムの感色層を参考に、面積が大きな高感度の「S画素」と、面積が小さく広ダイナミックレンジの「R画素」で構成される撮像素子。ダイナミックレンジを広げ、階調のきれいな画像を得られるとしている。S3 Proには、S画素とR画素をそれぞれ617万画素ずつ装備した有効1,234万画素のCCDが搭載される。

 SRタイプのスーパーCCDハニカムとしては、2003年9月発売のFinePix F700に搭載された1/1.7インチのスーパーCCDハニカムIV SRに次ぐもの。アナログアンプ部を見直し、光学設計を最適化してS/N比を改善、14bit A/D変換を搭載した。また、多様な交換レンズに対応した新フィルタを設計した。

 SRタイプのダイナミックレンジの広さを活かし、自動的にシーンに応じたダイナミックレンジを選ぶモードのほか、撮影者の意図に応じたダイナミックレンジを選べるモードが2つ用意された。さらに、S画素からの信号のみで高速に画像を生成するモードも用意される。

 画像処理エンジンも新開発のもので、ノイズ低減色再現性の改善などが図られ、タングステン光でも好ましい肌色を再現できるようになった。また「フィルムシミュレーションモード」が搭載され、「フジクロームモード」と「スタジオポートレートモード」の2つから絵作りを選択できるようになった。さらに、sRGBとAdobe RGBをサポートし、起動時間が約0.5秒に短縮された。

スーパーCCDハニカムは、フォトダイオードを市松格子状に並べることで、縦横の解像度を上げ、高感度、高S/N比を実現する スーパーCCDハニカムには、解像度志向の「HR」と、ダイナミックレンジ志向の「SR」がある SRのS画素とR画素は、フィルムの高感度層と低感度層から発想された
SRではダイナミックレンジが広がり、階調がなめらかになる S3 Proに搭載されたSR IIの特徴
画層処理エンジンも新開発された ダイナミックレンジを選択できる フィルムシミュレーションモードが搭載された

 記録画素数は4,256×2,848/3,024×2,016/2,304×1,536/1,440×960ピクセル。記録形式はJPEGとRAW。撮影感度はISO100~1600。

 マウントはニコンFマウント。D/GタイプのAFニッコールレンズすべてが使用可能で、デジタル一眼レフ専用のDXレンズにも対応する。撮像素子がAPS-Cサイズのため、35mm判換算のレンズ焦点距離は表記の約1.5倍となる。

 光学ファインダの倍率は約0.8倍。2型(約23.5万画素)の低温ポリシリコンTFT液晶モニタを搭載。会場に展示された機器には、マニュアルフォーカス時にミラーアップしてCCDからのスルー画像を表示する機能が搭載されていたが、製品に搭載されるかどうかは未定としている。なお、スルー画像はモノクロ画像となり、表示は30秒間のみ可能となっていた。

 CFスロットとxD-Picture Cardスロットを搭載。CFスロットはMicrodriveをサポートする。PCとの接続はUSB 2.0またはIEEE 1394。PictBridgeに対応する。

 このほか、ガイドナンバー12(ISO100時)のD-3D-マルチBL調光可能なストロボや、D-TTL調光接点付きアクセサリーシューを装備し、機械式と電気式レリーズに対応する。

 電源は単3ニッケル水素充電池4本。本体サイズは147.8×80×135.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約835g。

 ユーティリティソフトとして別売で「HS-V2 VER.3.0」が、18,500円で用意される。HS-V2では、RAW画像を3D-LUT処理により変換できるほか、Velvia調モードとスタンダードモードの色調を選べる。

S3 Proの機能

 なお、FinePix S3 Proの実機と、プロ写真家がS3 Proで撮影した作品の展覧会「画質革新」展が、9月17日の東京を皮切りに、各地の富士フォトサロンで開催される。

□富士写真フイルムのホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/
□ニュースリリース(FinePix S3 Pro)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1242.html
□ニュースリリース(画質革新展)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1242.html
□関連記事
【2月6日】米FujiFilm、デジタル一眼レフ「FinePix S3」発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0206/fujifilm1.htm
【2002年5月30日】富士フイルム、レンズ交換式一眼レフ「FinePix S2 Pro」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0530/fuji2.htm
【2003年1月22日】富士フイルム、第4世代スーパーCCDハニカムを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0122/fuji.htm

(2004年7月28日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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