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インテル、Intel 925X/915とLGA775 Pentium 4を発表
~この10年間における最も重要な革新の1つ

6月22日 発表



 インテル株式会社は22日、包括的なプラットフォーム変更をもたらすIntel 925X/915P/915G Expressチップセット、およびLGA 775パッケージを採用したPentium 4プロセッサ6製品を発表。同日、都内で発表会を行なった。

 チップセットはCOMPUTEX TAIPEI 2004の会場で、正式名称や主な仕様などが明らかにされていたが、今回正式に発表された。

●プロセッサ・ナンバー初採用のLGA775版Pentium 4

 Pentium 4の新製品は、Pentium 4 Extreme Edition(XE) 3.40GHzと、Pentium 4 560(3.60GHz)/550(3.40GHz)/540(3.20GHz)/530(3GHz)/520(2.80GHz)。Pentium 4 5xxシリーズはPentium 4として初めてプロセッサ・ナンバーを採用したもので、コアは従来のPrescottコアを継承する。

 いずれも新パッケージLGA 775を採用し、FSBは800MHz、L2キャッシュはPentium 4 5xxが1MB、Pentium 4 XEが512KBで、XEは2MBのL3キャッシュも搭載する。

 1,000個ロット時のOEM向け価格は、Pentium 4 XE 3.40GHzが114,200円、Pentium 4 560が72,820円、550が47,670円、540が31,780円、530が24,920円、520が20,350円。

LGA775を採用した新Pentium 4 特徴的なのはCPUからピンがなくなった点

●DDR2-533、PCI Expressに対応

 これまでIntel 925XはAlderwood、Intel 915P/GはGrantsdaleのコードネームで呼ばれてきた製品。両者の違いは、925Xにメモリのデータ転送を効率化する機能が搭載され、DDR2専用でECCメモリに対応する点、915G/PはDDR1にも対応する点、915Gに新しいビデオ機能が内蔵される点で、それ以外の仕様は共通となる。

 インテルでは今回のチップセットを「この10年間における最も重要なPCプラットフォームの革新の1つ」と位置づけており、広範な機能追加や新アーキテクチャへの対応が図られている。

LGA775のCPUソケット

 新アーキテクチャの1つは前述のLGA775への対応。LGA775は従来のパッケージより、マザーボードとの接続における電気特性を改善しており、より高い周波数のCPUに対応できる。

 なお、Intel 925X/915シリーズは従来のμPGA478にも対応しているほか、Intel 865シリーズなど従来のチップセットもLGA775ソケットを搭載可能で、CeBITやCOMPUTEXではそのようなマザーボードもすでに展示されている。

 メモリは新たにDDR2-533に対応。同社によれば、DDR2-533(CL 4-4-4)を搭載したIntel 925Xベースのシステムは、DDR-400(CL 3-3-3)搭載のIntel 875Pシステムと比較して、ベンチマーク上で10%前後メモリ性能が向上するという。

 もう1つの大きな変更が、PCI Expressへの対応。ビデオカード用にPCI Express x16スロット×1、インターフェイスカード用にPCI Express x1スロット×4を搭載できる。

 PCI Expressの利点はバス帯域幅の向上にあり、PCIのバス全体で上り/下り合計が133MB/secに対し、PCI Express x1はデバイスごとに上り/下りとも250MB/sec。AGP 8Xの上り/下り合計で2.1GB.secに対し、PCI Express x16は上り/下りとも4GB/secの帯域を持つ。

 一般のアナログTVの録画では1ストリームあたり40MB/sec程度の帯域を要求するが、1080iのハイビジョン映像の録画では200~250MB/sec程度の帯域が必要となることから、同社ではハイビジョン録画や、複数ストリームを同時に扱うビデオ編集、複数のキャプチャカードによる同時録画などで効果を発揮するとしている。

DDR2-533搭載のIntel 925Xと、DDR-400搭載のIntel 875Pのメモリ性能比較 PCI Expressと既存のバスインターフェイスの比較

●DirectX 9対応の第3世代内蔵ビデオ

 Intel 915Gに内蔵されるビデオ機能は「グラフィックス・メディア・アクセラレータ900(GMA900)」と呼ばれる第3世代のもの。

 DirectX 9(865GはDirectX 7.1)およびOpenGL 1.4(同1.3)に対応し、コアクロックは333MHz(同266MHz)、ピクセルパイプライン数は4(同1)、ビデオメモリはメインメモリから最大224MB(同64MB)まで割り当てられる。このほか、720p/1080iのハイビジョン出力に対応した。

 性能面では865Gとの比較で3DMark2001 SEにおいて約1.7倍程度の向上が見られるという。発表会場では3Dゲームのデモも行なわれ、内蔵ビデオでもストレスなくプレイできることがアピールされた。

Intel 915G内蔵のGMA900は、Intel 865Gと比較して約1.7倍の性能という GMA900による3Dゲームのデモの様子。描画はスムーズだった

●ICHも機能拡張

 組み合わされるICHもこれまでのICH5からICH6へと変更され、機能強化が図られた。その1つが192kHz/24bit/7.1chオーディオへの対応。これまでのICH5の96kHz/20bit/2chから、音質/チャネル数とも大きく向上した。7.1chについてはドライバレベルでDolby Pro Logic IIxに対応する。

 使い勝手の面でもユニークな機能を搭載し、挿入された機器の種類に応じて、オーディオジャックの機能を自動的に割り当てたり、特定のアプリケーションのサウンドを特定のスピーカのみに出力できる。

 後者の機能はボイスチャットなどを考慮したもので、スピーカからは音楽だけを再生させ、ヘッドセットのイヤフォンからはチャットの音声だけを再生させたりできる。

 シリアルATAは4ポートにまで拡張され、RAID機能にも拡張がなされた。ICH5RもRAID O/1に対応するが、ICH6では2つのドライブ内にRAID 0のボリュームとRAID 1のボリュームを同時に作成できる。

 会場ではRAID 1の機能を示すため、映像を再生しているPCの片方のHDDのケーブルを無理矢理引き抜いても映像の再生を続けるという荒っぽいデモも行なわれた。

 無線LAN機能も新たに追加された。同社の無線LAN PCIカードと組み合わせることで、アクセスポイントとして機能する。

 MCH/GMCHとの接続帯域も拡張され、2GB/secのDirect Media Interface(DMI)で接続される(ICH5は266MB/sec)。

 なおICH6は、ICH6/ICH6R/ICH6W/ICH6RWの4モデルが用意されRAID機能はRのついた、無線LAN機能はWのついたモデルで利用可能となっている。

7.1ch対応ということで、マイクを含め5つのオーディオジャックが並ぶ 2ドライブの1アレイにRAID 0と1のボリュームを混在できる

●吉田社長がデュアルコアCPUについて言及

インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏

 発表会で挨拶を行なった同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、今回の新プラットフォームについて「今回のイノベーションは、デスクトップのエボリューションを最高にカスタマイズしたもの」とコメント。

 また、「PCから大型TVに接続してコンテンツを再生したり、無線LANによりデジタル機器との接続性を向上できる。当社だけでなく業界全体としてデジタルホームの実現を目指したい」などと語った。

 今後のプラットフォームについても言及し、2005年半ばを目処に、デュアルコアを搭載したデスクトップ向けCPUを投入することを明らかにした。

2005年半ばを目処にデュアルコアCPUを投入 同社が想定するIntel 925X/915システムの利用シーン 会場には同社製マザーボードも展示。これはIntel 925X搭載の「BOXD925XCVLK」
Intel 915G搭載の「BOXD915GEVLK」 Intel 915P搭載の「BOXD915PBLL」 Intel 915P搭載の「BOXD915PCML」

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/040622.htm
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~Intel 925X/915の詳細が明らかに
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0603/comp11.htm
【3月21日】【CeBIT】100枚を超える新チップセット搭載マザーが展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0321/cebit08.htm

(2004年6月22日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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