Taipei International Convention Center 会期:6月1日~5日(現地時間)
1日にAMDがSocket 939対応のAthlon 64/Athlon 64 FXを発表したことを受け、会場では多数のマザーボードが展示された。ここではチップセット別に主だった製品を紹介する。 ●SiS 755FX/SiS756 SiSブースに展示され、ひときわ注目を集めていたのが、ASRockの「SiS 755FX」搭載マザーボード「K8 Combo」。このマザーボードはSocket 939に加え、Socket 754を搭載するデュアルソケット仕様となっている。メモリスロットもそれぞれのソケット用に2枚ずつ用意されており、Socket 939ではデュアルチャネルに、Socket 754ではシングルチャネルに対応する。サウスブリッジはSiS 965。 それぞれのCPUソケットは排他利用となっており、しばらくはSocket 754を利用し、将来Socket 939に移行したいと考えているユーザーをターゲットにしたもの。チップセットとしては2種類のCPUソケットに対応するものはほかにもあるが、実際に2つのソケットを搭載したマザーボードはきわめて珍しい。 CPUソケットを2個搭載したことで、AGP×1、PCI×2、PCI Express x1×2の計5スロットと、拡張スロットのスペースが圧迫され、若干拡張性に欠ける構成となっているが、CPUやメモリのアップグレード性を重視するユーザーには歓迎されるだろう。1社が製品化したことで、今後他社もこういった構成に追随する可能性はあると思われる。
SiS 756はPCI Express x16に対応するチップセット。マザーボードメーカーのブースではまだ同チップセット搭載製品は見受けられなかったが、SiSブースにはPCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×2、CNR×1、DIMM×4という構成のリファレンスボードが展示されていた。こちらもサウスブリッジはSiS 965。
●NVIDIA nForce3 Ultra NVIDIAのチップセットは未発表のもの2つが展示されていた。1つはnForce3 250GbをSocket 939に対応させた「nForce3 Ultra」。それ以外の仕様はnForce3 250Gbに準ずる。構成はいずれのメーカーもほぼ共通で、AGP×1、PCI×5といった標準的な仕様となっている。搭載マザーボードの出荷開始は7月頃の予定。
もう1つは、PCI Expressに対応した「CK8-04」というチップセット。この名前はコードネームで発表時にはnForceシリーズを冠するものと思われる。nForce3シリーズ同様、1チップ構成で、PCI Express x16とx1に対応する。搭載ボードの出荷開始は8月以降の予定。
●VIA K8T800 Pro もっとも多くのメーカーが搭載製品を展示していたのが、VIAのK8T800 Pro。CeBIT 2004でも数多く展示されていたことからも分かるとおり、各社ともおおむね量産体制に入っている模様で、早ければ6月中旬にも市場に投入されるという。PCI Expressには対応せず、ほとんどすべてのマザーボードが、AGP×1、PCI×5という構成。
●ULi 1689
ULi 1689は1チップ構成のSocket 939対応チップセット。AMDのブースにリファレンスマザーボードが1枚展示されていたのみで、出荷時期などは不明。 □COMPUTEX TAIPEI 2004のホームページ(英文) (2004年6月2日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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