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iVDRに1インチHDD採用の新規格を追加
〜セキュア機能も規格化

左からiVDR Secure、iVDR Secure mini、iVDR Secure micro

4月12日開催



 iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアムは12日、東京・大手町で「iVDRコンソーシアムセミナー」を開催した。

 iVDRは、Infomation Versatile Disk for Removable usageの略で、HDDレコーダーやビデオカメラなどの民生機器に対応したリムーバブルメディアとして策定された規格。

 セミナーでは、先立って行なわれたiVDRコンソーシアム年次総会で、1インチHDDを用いた「iVDR micro」規格の追加と、コンテンツ保護機能「iVDR-Secure」規格の採用を決定したことが発表された。

 iVDR microは、2.5インチHDDを用いた「iVDR」、1.8インチHDDを用いた「iVDR mini」に続く規格。

 iVDR microの暫定仕様は、本体サイズ50×8×50mm(幅×奥行き×高さ)、非動作時の耐衝撃性900G以上を確保、コネクタ形状は26ピンiVDR microオリジナル、挿抜回数1万回、ピン配置はSerial ATA準拠、コマンドはATA準拠とセキュア拡張、となっている。耐衝撃性の目安は、テーブルから落としても壊れない程度だという。

iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム代表 日置敏昭氏

 最初に、iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム代表 日置敏昭氏がiVDRコンソーシアムの最新レポートを発表した。同氏は、「2004年がiVDR元年」とし、12日付けでアイ・オー・データ機器より発表された初のiVDR製品を紹介した。

 今後の展開として、大容量リムーバブル、高速なアクセススピード、PC/AV機器が共通で扱える、といった利点を生かし、次世代データプラットフォームを目指すとした。また、iVDRのスロットを使用する無線LANやTVチューナなどのI/Oカードの計画も発表した。

iVDRが目指す次世代データプラットフォーム iVDR I/Oカード 展示されていたTVチューナーモジュール

日立製作所研究開発本部ストレージ・テクノロジー研究センタ 平井達哉氏

 続いて、日立製作所研究開発本部ストレージ・テクノロジー研究センタ 平井達哉氏がiVDR-Secureの概要を説明。iVDRにおけるコンテンツ保護は、持ち運び可能なメディアであるため、厳重かつセキュアに行なっていくという。

 コンテンツ制作側は、「コンテンツキー」と呼ばれる鍵で暗号化しユーザーに配信する。ユーザーは制作者の認証を受け、コンテンツキーを受け取りデータを使用可能にする、と説明した。

 また、iVDRのHDD本体にもセキュア技術を導入しており、TRMと呼ばれる特殊領域を用意。この領域に書き込まれたデータは他人が見られないようになっている。これは、HDDのファームウェアとこれまでの接続情報によってiVDRを接続したホスト(PCやレコーダ)を判断し、不正なホストからのアクセスを拒絶できるという。

ピクシーピナクルコーポレーションインダストリアルアナリスト 堀内義章氏

 次に、ピクシーピナクルコーポレーションインダストリアルアナリスト 堀内義章氏がHDD業界動向について語った。2003年のHDD市場は2億6千万台で、2004年は約3億台になると予測。中でも、2.5インチ以下のHDD台数がさらに伸びていくとした。

 3.5インチHDDの動向は、1年以上にわたり面記録密度が上がっておらず停滞しており、1プラッタ100GBに壁があると説明。この壁を突破すれば、2004年中に1プラッタ120GBのHDD製品が出てくるとした。

 同氏は、「iVDRはVHSビデオテープの代替製品の最右翼。量産効果で価格を抑え、サービス体制を整え認知度を高めることが普及への課題」とした。

日立製作所情報・通信グループ戦略事業企画室 徳永尚文氏

 最後に、日立製作所情報・通信グループ戦略事業企画室 徳永尚文氏がiVDRへの期待を述べた。同氏は、「ユビキタスHDDとして安全で高速なiVDRの活用を提案したい。PCからAV機器までをカバーする統一規格や、iVDRを利用した新セグメント製品を期待する」とコメントした。

 会場には、iVDRが直接挿せるPCや、iVDRローディングメカ、iVDRレコーダーなどiVDRを活用した製品のサンプル、シリアル接続のコネクタなどが展示されていた。

日立グローバルストレージテクノロジーズのiVDRソケット搭載PC アルプス電気のiVDRローディングメカ アイ・オー・データのiVDR対応版「REC-ON」
シリアルiVDRコネクタ HDDは日立グローバルストレージテクノロジーズ製 iVDRを4段重ねにしたホームサーバーコンセプトモデル

□iVDRコンソーシアムのホームページ
http://www.ivdr.org/
□ニュースリリース
http://www.ivdr.org/pdf/newsRelease20040412_J.pdf
□関連記事
【4月12日】アイ・オー、初のiVDR規格準拠リムーバブルHDD
〜USBアダプタセットも同時発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0412/iodata.htm
【2003年7月9日】ストレージデバイス展示会「データストレージEXPO」開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0709/storage.htm
【2003年5月26日】iVDRコンソーシアム、1.8型のリムーバブルHDD「iVDR mini」など(AV)
−会員各社がiVDRビデオレコーダなどを展示
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030526/ivdr.htm
【2002年3月6日】三洋など、リムーバブルHDDの新規格「iVDR」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0306/ivdr.htm

(2004年4月12日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]


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