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富士フイルム、ワイド液晶搭載の光学4倍デジカメなど
3月中旬発売 標準価格:オープンプライス 富士写真フイルム株式会社は、ワイド液晶を搭載した光学4倍ズームデジタルカメラ「FinePix F710」および、光学3倍ズームデジタルカメラ「FinePix A330/同 A340」の3モデルを3月中旬より発売する。価格はいずれもオープンプライス。 ・ワイド液晶搭載を搭載した広角ズームレンズ搭載機「FinePix F710」 9月に発売された「FinePix F700」の後継モデル。店頭予想価格は5万円前後の見込み。本体背面にアスペクト比が16.9の2.1型微反射型CGシリコンTFTワイド液晶モニター(約17.3万画素)を搭載。同社ではワイド液晶を搭載するデジタルカメラは世界初としている。 ボディはステンレス製で、シャンパンゴールドの金属コーティングが施されている。レンズはフジノン光学式4倍ズームレンズを搭載。焦点距離は35mmフィルム換算で32.5~130mm相当(F2.8~F5.6)になり、広角撮影も可能になった。デジタルズームは通常撮影時約2.2倍、ワイド撮影時約1.8倍。 CCDは有効画素620万画素(S画素310万/R画素310万画素)の1/1.7インチスーパーCCDハニカムIV SRを搭載する。撮影距離は通常時約60cm~無限遠、マクロ時約7.5cm~80cm。 撮影解像度は、アスペクト比16:9のワイド撮影時が2,816×1,584/2,304×1,296/2,048×1,152/1,536×864ピクセル、アスペクト比4:3の標準撮影時が2,832×2,128/2,048×1,536/1,600×1,200/1,280×960ピクセル。撮影時はワンタッチでアスペクト比を切替可能。 動画撮影時の解像度は通常時640×480/320×240ピクセル、ワイド時640×360/320×184ピクセル。 記録メディアはxD-Picture Card。PCとのインターフェイスはUSB 2.0で、専用クレードルが付属する。バッテリはリチウムイオンバッテリ「NP-40」。撮影可能枚数は、液晶ON時が約135枚、液晶OFF時が約270枚。実像式光学ズームファインダーも備える 本体サイズは109.5×28.9×54mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約225g。
・使いやすさを追求したデジカメ「FinePix A330/A340」
有効320万画素の「FinePix A330」及び、有効400万画素の「FinePix A340」が用意される。店頭予想価格はA330が2万円台後半、A340が3万5千円前後の見込み。 操作用のボタン類を極力減らし、簡単な操作を重視したデジタルカメラ。「撮影モード」と「再生モード」を簡単に切替可能な「即見るボタン」を備え、レンズカバーが閉じて電源がOFFになっている状態からも、即見るボタンを長押しすることですぐに再生モードにすることができる。 CCDはA330/A340ともに1/2.7インチ原色フィルターを採用。撮影解像度は、A330が2,016×1,512/1,600×1,200/1,280×960ピクセル、A340が2,272×1,704/1,600×1,200/1,280×960ピクセル。動画撮影時は320×240/160×120ピクセル。 CCD以外の仕様はほぼ共通で、レンズはフジノン光学3倍ズームレンズ(F2.8~F4.8、35mm換算38~114mm)。撮影距離は通常時約60cm~無限遠、マクロ時約10cm~80cm。 本体背面に1.5型アモルファスシリコンTFTモニター(約6万画素)を搭載。実像式光学ズームファインダーも備える。記録メディアはxD-Picture Cardで、PCとのインターフェイスはUSB。 バッテリは単三乾電池×2に対応。本体サイズは104.1×31.3×61.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約193g。
・2004年度は総出荷数850万台を目指す
発表会では、富士フイルム株式会社 常務執行役員 電子映像事業部長兼プリンピックス事業部長の内田洋祐氏が冒頭で挨拶した。 同氏は、CIPA(カメラ映像機器工業会)の資料を元に、デジタルカメラ市場の現状について説明し、「デジタルカメラの国内外の総出荷数は約4,300万台となり、前年比177%となった。金額ベースでは、前年比154%となっており、単価が下がる傾向にある。2004年度の伸び率は鈍化すると見られ、総出荷で前年比140%の6,090万台、国内では前年比111%の940万台前後と言われている。しかし、アテネオリンピックなどの需要に牽引され、この予想を上回る可能性は十分にある」などと語った。 同氏は、「カメラ付き携帯電話も市場を広げ、2メガクラスのデジカメは携帯に移行すると見られる。これは、携帯電話のカメラは綺麗な写真を撮るというよりも、記録やメモとして、文字情報にかわる伝達手段として認識されてきたからであり、デジタルカメラとの棲み分けが進んでいくと見られる。 また、デジタル一眼レフも昨年末から一気に大衆化してきた。今後もこの傾向は続くと見られるが、一眼レフだけが高級機として残るのではなく、デジタルカメラは、フィルム式とは違う世界を作るための物。デジタルカメラはより写真を撮りやすく、楽しいものにしていきたい」とも述べ、カメラ付き携帯電話やデジタル一眼レフとは棲み分けが進むという見解を示した。 質疑応答では、2004年度の目標出荷台数について質問がされ、「2003年度は総出荷数が約630万台と、目標の650万台には到達しなかった。今年度は850万台の出荷を目指して努力したい」とした。 今回発表された製品の出荷台数については、FinePix F710が国内先行で2万台、最終的には月産5万台、FinePix A340は月産13万台、A330は月産7万台を目指す。 □富士写真フイルムのホームページ (2004年2月17日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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