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ソニー、アイワブランド再生に向け本腰
~USBオーディオなど12機種を一挙投入

1月14日 発表

標準価格:オープンプライス

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 ソニーは、アイワブランドの再生に向けた戦略製品群として、「USBオーディオ」シリーズを、2004年2月から全世界で発売すると発表した。その中核として、USBストレージメディア「pavit(パビ)」を用意。これを採用したUSBオーディオプレーヤーやデジタルカメラを順次投入する。

 ソニーの高篠静雄 副社長は、「アイワの今後の成長を担う重要戦略カテゴリーである」とコメント、アイワビジネスセンターの平内優プレジデントは、「今回の製品群は、オーディオを主軸とするアイワを復活させるための新しい成長エンジン」と位置づける。

高篠静雄 副社長 平内優プレジデント PCセントリックがターゲット

 pavitは、USB 2.0に対応したUSBフラッシュメモリで、128MBの「AZ-RM128P」(市場推定価格6,000円、以下同)、256MBの「AZ-RM256P」(11,000円)の2種類から選択が可能。256MBのpavitにはMP3フォーマットで約60曲の保存が可能となっている。今回新たに発売する各USBメモリプレーヤーには、256MB版のpavitが標準で1個付属している。

 pavitを利用するUSBオーディオプレーヤーの第1弾製品として、5機種を製品化。首からかけられるネックストラップデザインを採用したAZ-ES256(23,000円)。これにFMデジタルチューナ機能を搭載し、腕に装着可能なアームバンド付属したAZ-RS256(26,000円)。ヘッドフォンスタイルで、コード無しでヘッドフォンのみで音楽を聞けるAZ-HS256(23,000円)、およびこれにFMデジタルチューナ機能およびバックライト付き液晶ディスプレイを採用したAZ-FS256(26,000円)。防沫設計によりバスルームでも利用が可能なAZ-BS32(20,000円)をそれぞれ2月から4月にかけて投入する。

AZ-C7

 さらに、アイワ初のデジタルスチルカメラとなるAZ-C7(25,000円)を投入。AZ-C7は、総画素数211万画素、有効画素数204万画素のCCDを採用。付属しているアプリケーションソフトのPhotoDiaryを利用することで、pavitをPCに差し込むだけで、自動的に日付別、時間別に画像を整理できる。



 一方、USBフラッシュの製品群とは別に、2GBのHDDを搭載した名刺サイズのポータブルHDDプレーヤー「Gigapavit(ギガパピ) HZ-WS2000」(35,000円)を4月から発売。重量69gという軽量化を実現している。また、同製品をベースに本体をラバーで覆った「HZ-DS2000」(35,000円)も用意し、音飛び防止機能であるミュージックチャージャーの搭載などにより、アウトドアでの利用に配慮した設計となっている。

Gigapavit

 また、PCで本格的なサウンドを楽しむことを目的としたUSBアクティブスピーカーシステムとして、5.1chのUZ-US501(32,000円)、3.1chのサウンドを実現するUZ-US301(23,000円)、1ボックスタイプのUZ-U201(18,000円)の3製品を2月1日から発売する。

UZ-US501 UZ-US301 UZ-US201

UZ-PS128

 さらに、ヘッドフォンタイプのシリコンプレーヤー「UZ-PS128」(15,000円)も2月1日から出荷。通常のヘッドフォンとして利用しながら、同時に内蔵メモリに音声データを蓄積することができ、ヘッドフォン単体として持ち出してもメモリを再生するだけで音楽が聞けるようになる。同製品は128MBのメモリが搭載されており、MP3フォーマットで約30曲の再生が可能となっている。


 初年度の出荷計画は全機種あわせて100万台。地域別には、日本を含むアジア、米国、欧州でそれぞれ3分の1ずつの出荷を見込む。

 今回のUSBオーディオプレーヤーの製品化は、アイワの再生の場を、オーディオを切り口としたPC周辺機器市場に求めたものだといえる。

ユーザーのPC指向は強まっている

 平内プレジデントは、「アイワを再び、輝けるブランドに再生するためには、ソニーのインフラを活用しながら、アイワならではの強みを発揮できる製品を投入する必要があると考えていた。アイワの強みは、オーディオを中心とすること、ソニーにはできないような規格の製品や、注目を集める旬の製品をタイムリーに投入できる点だと考えている。音楽を聞いているユーザーは、ここ数年でPCに移行しており、日本では62%、米国では98%が音楽を聞くための機器としてPCを位置づけている。こうしたミュージックライフスタイルの変化に対応した製品を投入していく」と話す。

 USBフラッシュメモリを選択した理由としては、「USBがほとんどのPCで標準装備しているポートであること、音楽データだけでなく、様々な汎用データを取り扱えること、USB 2.0対応とすることで高速データ転送ができること、着脱式であることから利用形態の変化にあわせて容量を成長させることができるといった4つのメリットがあるため」とした。

 一方、高篠静雄 副社長は、「アイワブランドの強化が、ソニー全体としても重要な課題である」と位置づけ、「USBフラッシュメモリによるオーディオプレーヤーは、ソニーでは製品化できない。このようにソニーでは製品化しにくいような製品をアイワブランドで展開していく」と語る。

 今回は、12製品を発表したが、今年秋にも一部の製品の後継モデルを含めて、相当数の新製品を発表する計画もすでに明らかにしている。

 「アイデア、スピード、一極集中をアイワの強みにしたい」(平内プレジデント)という言葉通りの取り組みが現段階から行われているともいえる。

 今回の製品発表で、昨年来、注目を集めていたアイワ再生に向けた取り組みが、いよいよ本格的に開始されたといえよう。まずは、2月から出荷される第一弾の製品群がどこまで市場に受け入れられるかが注目される。

□アイワのホームページ
http://www.jp.aiwa.com/
□ニュースリリース(シリコンプレーヤー)
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200401/04-0114A/
□ニュースリリース(HDDプレーヤー)
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200401/04-0114B/
□ニュースリリース(スピーカー)
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200401/04-0114C/
□関連記事
【1月14日】アイワ、写真日記をつけられる200万画素デジタルカメラ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0114/aiwa.htm
【1月6日】【大河原】2004年のアイワはPC周辺機器で復活!?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0106/gyokai82.htm

(2004年1月14日)

[Reported by 大河原克行]


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