10月16日発表

　ガートナー ジャパン株式会社 データクエスト部門は16日、2003年第3四半期(7～9月)の世界PC市場の暫定調査結果を発表した。

　これによれば、出荷台数は4,255万台で前年同期比14.1%増。10%増だった2003年第2四半期に続いて、2四半期連続の2桁成長を記録した。同社では「回復の基調が加速傾向にある」としている。

　同社世界コンピューティング･プラットフォーム･グループのチャールズ・マーダーズ バイス・プレジデントは、今期の成長の牽引役をノートPCとしている。低価格化、ワイヤレスの認知度向上などをその要因としてあげる一方、液晶パネルやモバイル用HDDなどの部材不足により、短期的にノートPCの価格が上昇、需要へマイナス影響を与える可能性も指摘している。

　日本市場については、「成長基調への転換の兆しが見え始めている」としながらも、今期はリサイクル法に伴う出荷前倒しの影響があるため、第4四半期の動向を注視する必要があるとしている。

　ベンダー別の台数ベースシェアでは、デルコンピュータが引き続きトップの座を堅持しているが、2位のHPとの差が、前期の約40万台から約6万2千台まで縮まっている。HPはすべての市場で平均を大きく上回る成長率を記録しており、同社では第4半期は「デルとHPの接戦」と予想している。

2003年第3四半期 世界PC市場 ベンダー別出荷台数(暫定値)(単位：1,000台) 出典：ガートナー データクエスト(2003年10月)

2003年第3四半期 米国PC市場 ベンダー別出荷台数(暫定値)(単位：1,000台) 出典：ガートナー データクエスト(2003年10月)

□ガートナーのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20031016-01.pdf
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0718/gartner.htm
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(2003年10月17日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]