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ペンタックス、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「*ist D」
~デジタル一眼専用交換レンズの開発を表明

*ist D(レンズは別売)

9月6日発売

標準価格:オープンプライス

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 ペンタックス株式会社は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「*ist D」(イスト・ディー)を9月6日より発売する。本体のみの価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は20万円前後の見込み。

 23.5×15.7mmの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ。「ユーザーフレンドリー」をコンセプトに、*ist D用に小型軽量ボディを新開発。同社の35mmフィルムカメラ「MZ-S」とほぼ同等の大きさで、レンズ交換式のデジタルカメラでは、現時点で世界最小・最軽量としている。

 ボディの材質はステンレスで、小型化・剛性・強度を実現できるほか、温度変化による膨張・収縮が小さいため、撮像素子などの位置精度の維持に役立つとしている。さらに、回路基板に10層基板を採用し、基板を8枚に分割することでもボディ全体の小型化を図ったとしている。

 また、ボディを専用設計としたことで、視野率95%、倍率0.95倍(50mm、F1.4レンズ装着時)のスクリーン交換可能なファインダーを実現。APSサイズ撮像素子を搭載した他社製の小型デジタル一眼レフカメラと比較すると、より見やすいファインダーとなっている。

*ist Dのステンレスボディ *ist Dのプリズム *ist DのCCD
CCDの大きさ ボディは世界最小・最軽量 10層基板でボディを小型化
istd.mp3
*ist Dのシャッター音
(MP3形式、約8KB)
ファインダーを比較

●電源は単三アルカリ乾電池を使用可能

 撮像素子は有効610万画素/原色フィルタ付きのソニー製CCD。記録画素数は3,008×2,008/2,400×1,600/1,536×1,024/1,152×768/960×640ピクセルで、記録形式はJPEG、TIFF、RAW。秒間約2.6コマで、最大6コマまでの連写が可能となっている。感度はISO200~3,200。

 レンズマウントはペンタックスK AFマウントで、K/KA/KAF/KAF2マウントレンズを使用可能。また、アダプターにより、スクリューマウントレンズや645用、67用レンズも使用可能。同社イメージングシステム事業本部 マーケティング部の川野潔 商品企画室長は「使用可能なレンズは110種類で、累計650万本出荷された」としている。

 オートフォーカスは11点のセンサーを備え、内9点はクロスセンサーを搭載。測光方式は新開発の16分割測光で、中央重点/スポット測光も可能。

 このほか、1.8型11.8万画素の低温ポリシリコン液晶ディスプレイ、Microdrive対応 Type2 CFスロット×1などを搭載。ファイルシステムはFAT32に対応し、2GB以上の記録媒体を利用可能となっている。PCとの接続はUSB 1.1。

 電源は単三電池(アルカリ、リチウム、ニッケル水素対応)×4またはCR-V3×2。撮影可能枚数は、ストロボ未使用でリチウム電池で900枚、アルカリ電池で110枚、ニッケル水素電池で450枚、CR-V3で1,000枚としている。

 本体サイズは129×60×94.5mm(幅×奥行き×高さ)、電池とメモリカードを含まない重量は550g。RAW展開ソフトと画像閲覧ソフトが付属する。

 オプションで、バッテリーグリップD-BG1(20,000円)が同時に発売される。D-BG1はCR-V3電池×2または単三電池×4を使用可能で、縦位置撮影用のシャッター、電子ダイヤル×2、AEロックボタン、プレビューレバーが装備される。

 また、USB経由でPCから*ist Dをコントロールするソフト「PENTAX REMOTE Assistant(S-RA10)」も発売される。価格、発売日は未定。

背面には十字キーも備わる バッテリーグリップをとりつけたところ カードスロット
CR-V3のほか、単三電池も使用可能 ニコン D100(右)と並べたところ

●広角ズームを同時発売、デジタル一眼レフ専用レンズの開発も表明

smc PENTAX-FA J ズーム18-35mm F4-5.6 AL

 *ist Dと同時に、18~35mmの広角ズームレンズ「smc PENTAX-FA J ズーム18-35mm F4-5.6 AL」が発売される。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は35,000円前後の見込み。

 非球面レンズ1枚を含む10群12枚のレンズで構成され、35mmフィルム換算の焦点距離は27.5~53.5mmに相当する。最短撮影距離は0.28m。絞り羽根は6枚。絞り環は装備されない。本体サイズは72×68.5mm(最大径×長さ)、重量は190g、フィルター径は67mm。ケースとフードが付属する。

 また、デジタル一眼レフ専用レンズ「smc PENTAX-DA」シリーズの開発が表明された。DAシリーズは、イメージサークルを*ist Dの撮像素子サイズに限定することで、小型軽量化とコストダウンを図ったレンズ。DAシリーズでは広角から中望遠をカバーし、望遠は35mmフィルム用レンズを使用する。

 DAシリーズ第1弾は「smc PENTAX-DA ズーム 16-45mm F4 ED AL」(仮称)を予定。発売時期と価格は未定。特殊低分散(ED)ガラス使用レンズ1枚と非球面レンズ2枚を含む10群13枚のレンズで構成され、35mmフィルム換算の焦点距離は24.5~69mm。最短撮影距離は未定で、絞り羽根は8枚。本体サイズは72×92mm(最大径×長さ)、重量は未定、フィルター径は67mm。

smc PENTAX-DA ズーム 16-45mm F4 ED AL(仮称)

●レンズ交換式で一人前に

 発表会には同社の浦野文男 代表取締役社長が出席。同社はペンタプリズム、クイックリターンミラーなどを開発した「一眼レフのパイオニア」であるとし、デジタルカメラにおいてもレンズ交換式一眼レフを出さなければ「一人前ではない」との認識から、6年前から開発を進めてきたことを明らかにした。*ist Dを同社のデジタルカメララインナップの「一番大きな隙間を埋めてくれた」存在と呼び、同機にかける大きな期待を述べた。

 また、同社イメージングシステム事業本部長の鶴田昌隆 取締役は、世界におけるデジタル一眼レフの市場規模について、2003年に60万台、2004年に120万台、2005年に180万台と推測。急成長市場に応えるべく、初心者向け、プロ向けのデジタル一眼レフ機を投入し、ラインナップを拡充し、2005年には世界で20%のシェアを獲得するとした。

*ist Dを持つ浦野社長 デジタル一眼レフの世界市場規模を予測

□ペンタックスのホームページ
http://www.pentax.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pentax.co.jp/japan/news/2003/200344.html
□関連記事
【2月27日】ペンタックス、世界最小最軽量のデジタル一眼レフ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0227/pentax.htm
【3月4日】【山田】ペンタックス、オリンパスなど一眼レフデジタルカメラの競演
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0304/pma01.htm
【5月16日】ペンタックス、デジタル一眼*ist Dの発売を8月下旬に延期
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0516/pentax.htm

(2003年8月8日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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