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ビジュアルテクノロジー、Opteron搭載のクラスタシステムを同志社大学へ導入
7月29日発表 ビジュアルテクノロジー株式会社は、AMD Opteronを搭載したクラスタシステム「VT64 Opteron Cluster」を、同志社大学へ導入したことを発表した。
導入されたシステムは、Opteron 244(実クロック1.8GHz)を1ノードで2基、32ノードを搭載したシステムで、合計64基のOpteronを搭載するもの。メモリは1ノードあたり2GB。OSはOpteron/Athlon 64に最適化されたTurbolinux8 for AMD64。 1ラックあたり16ノードが搭載され、空冷用のファンなど冷却システムは搭載されていない。これは、導入先となる、同志社大学のコンピュータ室へ設置されるため、空冷設備が充実しているからという。 64CPU時のLINPACKベンチマークテストは148.7GFLOPS。最終的には512CPUを搭載するシステムとなる予定で、順次128基、256基へと増設していき、8月下旬には全基の搭載が終了する。512基搭載時のパフォーマンスは1T(テラ)FLOPSに達すると予想されている。 各ノード間はGigabit Ethernetをインターコネクトで接続されているが、これは512基のCPUを搭載した場合でも、変更の必要は無い見通しという。インターコネクトには、2~4Gbit/secの「Fibre Channel」、「Myrinet-XP」、10Gbit/secの「10Gigabit Ethernet」、「Infiniband」などの採用も視野に入っており、将来的にはHyperTransport(51.2Gbit/sec)も採用可能としている。
発表会では同社技術本部長である、西 和彦氏が挨拶した。「多数のCPUを搭載するクラスタシステムでは、1CPUあたりのサチュレーションが心配になるが、64CPUまでの段階では、ほぼ完全なスケーラビリティを実現している。今後、次第に規模を拡大し、Gigabit Ethernetによる接続で、どこまで行けるかがテーマになっている」と述べた。 また、今回の製品については、コストパフォーマンスを重視していることをアピール。通常、1TFLOPSクラスの製品では、10~20億円前後の製品が中心となっているが、同社のシステムは同クラスの製品でも1億円。 これについて西氏は、「現在もっともパフォーマンスの高い製品としては、1万基のOpteronを搭載した米Crayのスーパーコンピュータ『Red Storm』があるが、多くのCPUを搭載すれば高い能力になるのは分かりきっている。1CPUあたりいくらで出したか、というのが今後重要になる」などと述べた。 質疑応答では、Opteronサーバーのニーズについて質問がされ、「16/32CPUを搭載したシステムの需要が高い。64bit CPUにはIntelのItanium、IBMのPOWER4などがあるが、ItaniumやPOWER4は高価。今後、クラスタシステムは、基本的に64bitへ移行していくが、ハイエンド製品はPOWER4、ローエンド製品としてOpteronを採用していく」と説明した。 また、VT64 Opteron Clusterについては、近日中にWindows XP 64Bit Editionを使ったベンチマークテスト結果についていも公表するという。 □ビジュアルテクノロジーのホームページ (2003年7月29日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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