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■■ ソニー、有効400万画素/3倍ズーム搭載の小型/軽量機「DSC-P9」など3機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0312/sony.htm
●USBマスストレージクラス(Universal Serial Bus Mass Storage Class)
ユーエスビーますすとれーじくらす
USB規格の上位層のプロトコルの1つで、外部記憶装置をサポートするための規格。
古いディスクインターフェイスなどが、特定のデバイスとコミュニケーションを行なうことを前提に設計されていたのに対し、USBやIEEE 1394、SCSIなどは、様々なデバイスの接続に利用できるように設計されており、デバイスの制御やデータ転送などは全て、パケットのやりとりで行なっている。
一般にUSB 1.0や2.0と呼ばれているのは、このインターフェイスの電気的・機械的な仕様と、その上でパケットをやりとりするための基本的なプロトコルを規定した物理層の規格であり、これを使って実際にデバイス間でコミュニケーションを行なうためのプロトコルは、物理層とは独立した別の規格として策定されている。こちらには、どのデバイスにも共通するやりとり、個々のデバイス特有の汎用的なやりとり、さらにベンダー固有のやりとりなどがあるが、共通化が図れる多くの部分は、個別のデバイスクラス規格(Device Class Specification)として標準化。ベンダー固有の部分を除けば、汎用ドライバ1つで、各社のデバイスがサポートできるようになっている。
主なデバイスクラスには、HUB、オーディオ機器、プリンタ、各種コミュニケーションデバイス、ディスプレイ、キーボードやマウスなどのHID(Human Interface Devices)、外部記憶装置などのマスストレージクラスなどがある。マスストレージクラスはさらに、ハードディスクやメモリカードなどのブロックデバイス(ブロック単位で読み書きするデバイス)、シーケンシャルなテープデバイス、CDやDVDのようなマルチメディアデバイス、フロッピーディスクなどのサブクラスに分けられ、それぞれにコマンドセットやデータフォーマットなどが規定されている。ただし、主要な部分はほとんどが、ATA/ATAPIやSCSIなどの既存のものをそのまま使う仕様になっており、実質的には、これらをUSB上で利用できるようにするための規格といった方がいいかも知れない。
以前のデジタルカメラは、シリアルポートやシリアルポートをUSB上でエミューレートするタイプ(コミュニケーションクラスのシリアルエミュレート)が主流だったが、最近は、多くがこのマスストレージクラスに対応するようになって来ている。シリアル系は、カメラの制御なども自由に行なえる半面、専用のソフトウェアが必要になる。
一方のマスストレージクラスは、Windows 98以前の未対応OSでは利用できないが、標準サポートのWindows Me/2000/XP上では、専用のソフトウェアを使うことなく、カメラをディスクドライブとして利用できるのが大きな特徴。既にDCF(Design rule for Camera File system)が基本のデジタルカメラにとっては、自分がカードリーダーになってしまう方が、実装面でもサポート面でも楽であり、ユーザーにとっても、ファイルベースでアクセスできるメリットは大きい。
□USB-IF(USB Implementers Forum)
http://www.usb.org/
【参考】
□USB 2.0
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000706/key126.htm#USB2
□USBスピーカー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980708/key37.htm#usbspeaker
□USBポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971014/key2.htm#usb
□IEEE 1394
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971118/key7.htm#ieee1394
□IEEE 1394a
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000928/key137.htm#IEEE1394a
□Ultra320 SCSI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010215/key153.htm#Ultra320
□Ultra160 SCSI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981105/key53.htm#Ultra160
□Ultra2 SCSI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980407/key25.htm#ultra2scsi
□ATA/ATAPI-4
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990114/key60.htm#ATA_4
□ATAPI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971105/key5.htm#atapi
■■ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース
IntelがモバイルPentium 4-M 1.8GHzと1.9GHzを前倒し
--TDPは来年には35W?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0312/kaigai01.htm
●Remote Heat Exchanger(RHE)
リモートヒートエクスチェンジャー
代表的な放熱部品にヒートシンクがある。ヒートシンクは、チップに付ける金属の放熱板のことで、放熱効果を上げるために、フィンと呼ばれる多数のひだを設けたものや、ヒートパイプと呼ばれる数ミリの細いパイプを取り付けたもの、さらにファンを取り付けたものと、放熱効果を上げるための様々な工夫が凝らされている。
ノートPCや高密度サーバーでは、チップとファンを接近させることがスペース上困難であるため、ヒートパイプなどを使ってファンを取り付けられる位置まで熱を移動し、そこから逃がすやり方が用いられる。この場合のヒートパイプは、もっぱら放熱のための熱移動に使われており、このような用途に用いられる放熱部品をRHEと呼んでいる。
ちなみにヒートパイプは、単なる金属の棒ではなく、ウィックと呼ばれる細かな網目状の素材を内貼りした管になっており、真空にした内部には、僅かな液体(作動液と呼ばれ水などが用いられる)が封入されている。この作動液が一端で加熱されて蒸発し、管内の圧力差によって、熱を持った蒸気が他端に移動。冷却されて液化した作動液は、ウィックの毛細管現象を利用して再び戻ってくるという仕掛けになっている。
【参考】
□ヒートシンク
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980428/key28.htm#HeatSink
□熱設計電力(TDP~Thermal Design Power)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010301/key155.htm#tdp
■■ 元麻布春男の週刊PCホットライン
低価格NASの先駆者となるか!?
~アイ・オー・データ「HDA-i80G/LAN」を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0313/hot191.htm
●NAS(Network Attached Storage)
ナス
ネットワークに接続し、ファイルの共有機能を提供する専用サーバー。
いわゆるアプライアンスサーバー(appliance server~特定の用途に限定した専用サーバー)の1つで、ファイルサーバーの機能に特化したものをNASと呼んでいる。
オーソドックスなファイルの共有は、PCに接続したディスクを、OSのファイル共有機能を使ってネットワークに公開するサーバーマシン中心のスタイルである。このタイプは、システムが提供する機能にもよるが、ファイルの共有のみならず、プリントサーバーやメールサーバーなどのようなサービスが提供できる反面、管理・運用面の手間やコストが大きくなってしまう。
NASは、ファイル共有に特化することによって、手間やコストを削減。ストレージ自身をネットワークに接続し、単体でサービスが提供できるようになっており、ネットワークにつないで使うストレージというところから、この名前で呼ばれている。
ちなみに、ストレージとそれを集中管理するサーバー(あるいはサーバー群)をファイバーチャンネルなどの高速な専用ネットワークでつなぎ、このサーバーを介してファイル共有を行なうシステムを、SAN(Storage Area Network)という。
【参考】
□プリントサーバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990909/key90.htm#PS
□Fibre Channel
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010209/key152.htm#FC
□iSCSI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010420/key162.htm#iSCSI
■■ ダイジェストニュース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/digest/
●ブレードサーバー(blade server)
PCの機能を1枚のカード上に実装し、これをキャビネットのスロットに差し込んで使うシステム。
大量のPCを限られたスペースに効率良く収納する方法として、19インチの標準ラックに直接収納できるラックマウントタイプのシステムが良く用いられる。製品には、デスクトップPC並みの3U(5.25インチ≒133.35mm)タイプのものから、スリムな1U(1.75インチ≒44.45mm)タイプまで様々だが、基本的には、電源やマザーボード、各種コネクタなどが付いた単体のPCを、そのまま、あるいはコンパクトにして、標準のキャビネットに納めたものである。
ブレードサーバーは、さらなる高密度化を狙ったもので、電源などの共有部分は外部に出し、CPUやメモリ等の基本部分をブレード(本来の意味はナイフの刃の部分)と呼ばれるカード上に実装。共有部分は、ラックマウント用のキャビネットに搭載したり、他のブレードで供給するようになっている。このブレードには、ノートPCのパーツや実装技術をふんだんに使って高密度化しており、1~3Uのキャビネットに数枚~20数枚のブレードを搭載することができる。
【参考】
□1U
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990729/key86.htm#1U
(2002年3月22日)