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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NEC | ||
LaVie M LM700/1D | ||
無線LAN、Bluetooth、コンボドライブ搭載のモバイルノート | ||
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima |
キーボードの操作感は良好。細かな凹凸の付いたパームレストもよく手になじむ |
今回紹介するNECのLaVie M LM700/1Dもこうした製品の1つだが、コンボドライブの搭載や無線LANへの対応など、より多機能なモバイルノートPCを目指している点がその特徴となる。
そのサイズは幅283mm、奥行き238mm、厚さ34.4mmというものだが、これは、厚さを除けばシャープのMebius MURAMASAやIBMのThinkPad X20といったクラスのサブノートに近い。このボディに収められた基本部分は、CPUにモバイルPentium III、チップセットに Apollo Pro133Aを採用し、メインメモリとして256MBのSDRAMを搭載、HDDも40GBと十分な容量が確保されている。また、ビデオチップはAGP接続されたATIのRAGE MOBILITY-CLとなっている。
本機のウリの1つ、DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブはバッファアンダーランエラー防止機能を持った東芝のSD-R2102を採用。このドライブは本体右側面のマルチベイに搭載されており、必要に応じて着脱できる。コンボドライブ装着時の重量は2.15kg、これを取り外してカバーを装着した際には1.91kgだ。実際に持ち歩いてみると、カバー装着時でもやはり薄型のサブノートより重く感じるが、一般的なビジネスバッグに十分収まるサイズのため、可搬性はさほど悪くない。
本体右側面のコンボドライブは着脱可能だ。ドライブ側に滑り止めを付けることにより、取り外しを容易にしている | 本機にはPCカードタイプのLANカードが付属する。ただ、本体の厚みを考えると、内蔵型にしてほしかったところだ |
多機能性ばかりが注目されがちな本機だが、ヒューマンインターフェイスなどの地味な部分も作り込まれている。キーボードはキーピッチ19mm、キーストローク2.5mmを実現。キー1つ1つの遊びが少なく、固めのキータッチとなっている点にも好感が持てる。また、左Altの右隣に半角/全角キーを配置することで、IMEを呼び出しやすいようになっている点は、E-mailの普及などで頻繁に日本語入力を行なうようになった現在のPCユーザーにとってうれしい配慮だ。ただ、筆者としては、左Ctrlが左端にない点や、カーソルキーがやや小さい点には抵抗を覚える。
無線、有線LAN、さらにコンボドライブという人気の高い装備を簡単に持ち出せる本機のメリットは大きい。出先でも通常と変わらない環境で作業を行ないたいという、よくばりなモバイラーにオススメのノートPCだ。
本体左側面には、4ピンのIEEE 1394端子と2基のPCMCIA Type2スロットが用意されている | 本体背面には、モデムとディスプレイ、ビデオ出力端子などが用意されている |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□製品情報
http://121ware.com/
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【2001年10月22日】NEC、ノートPCのラインナップを一新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011022/nec2.htm