|
NEW PRODUCTS TESTREPORT |
日本HP | ||
hp jornada 568 | ||
良好なレスポンスを実現したPocket PC 2002搭載機 | ||
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
自動で光量を測定してくれるため、屋内外を問わず、オールラウンドに使用できる。なお、本体正面の4つのボタンはユーザーが任意の機能を割り当てることができる |
本体は縦132mm、幅76.5mm、厚さ17.2mmで、重量はフリップカバーなしの状態で173gと軽量に仕上げられている。デザインはライトブルーシルバーを基調にしたもので、液晶画面まわりや側面部分はグレーになっている。jornada 568も、これまでのHPの製品と同様、非常にまとまりのよいデザインで、質感も高い。本体側面や、そこに配置されたボタンはラバーのような質感を持つ素材で作られており、手に持ったときに滑りにくく、とても操作しやすい。
画面はフロントライト付きの反射型TFT液晶で、解像度は縦320×横240ドットで65,536色表示が可能だ。画面の上には輝度センサーが内蔵されており、本機を使用する環境によって、フロントライトの光量を自動調整可能なほか、消灯状態から自動で点灯させることもできる。この液晶画面はとても鮮やかな色調で、明るい屋外においてもはっきりと画面を認識することができた。
本体左側面にはスクロールボタンと録音ボタン、底面部にはマイク、シリアルUSBポート、ACアダプタコネクタが配置されている。録音ボタンと正面に配置された4つのボタンは、動作のカスタマイズが可能だ。
本体上部には赤外線ポートとヘッドホン端子に加えてCF Type1対応拡張スロットが用意されている。通信を行ないたいときには、このスロットにCFタイプのPHSカードやネットワークカードを挿して使うことになる。このスロットにはCF Type2用の機器は使えないが、CF Type1には、TDKのAirH"端末RH2000Pなど、対応した機器が充実しているので大きな問題になることはないだろう。
本体上部のCFスロットはType1。TDKのRH2000PのようなType1カードを購入する必要がある | 本体左側面にはスクロールボタンと録音ボタンが配置される。なお側面部には滑りにくいラバー状の素材を用いている |
jornada 568の大きな魅力の1つは、連続動作時間が長いところである。背面の面積の3/4ほどを占めるのサイズのリチウムポリマー充電池が採用され、フル充電時には連続14時間以上も動作させることができる。出先での使用が多くなるPDAだけに、電池切れの心配が軽減される本機のメリットは大きいだろう。
また、仕様には表われない部分ではあるが、付属品にも細かな部分での工夫がされている。クレイドルは十分な重量があり、本体を抜き挿ししやすい。付属のACアダプタも100~240V仕様ながら、非常に軽量かつコンパクトなものに仕上がっているのだ。この辺りは、パームトップ型PDAを長年手がけてきた同社ならではの経験がものを言っている部分だろう。
jornada 568は、これまでの同社のPDAと比べて機能的に格段にパワーアップしているところや、スタイリッシュなデザイン、長時間稼動可能な大容量バッテリなど、実用性を重視した仕様となっている。実際に触れていると、ボタンの位置や押した感覚などが、使いやすく仕上げられているところにも気が付く。実用度でPDAを選ぶユーザーは注目の製品だ。
パッケージにはUSB接続のクレイドルも同梱されている | Pocket PC 2002から新たに加わったMSN Messengerのチャット画面。よく使う言葉は“マイテキスト”として、登録しておくことで、カーソルキーやスタイラスを使う回数を減らし、スムーズな会話を行なうことができる |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□日本HPのホームページ
http://www.jpn.hp.com/
□製品情報
http://www.jpn.hp.com/hho/jornada/568/
□関連記事
【2001年11月12日】日本HP、Pocket PC 2002搭載のJornada 568
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011112/hp.htm