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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ソニー | ||
VAIO QR PCG-QR3/BP | ||
外付けスピーカーが装着できるポップなオールインワンノート | ||
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
背面部もホワイト系のカラーでまとめられており、従来のダーク系カラーからイメージを一新している。なお、外部スピーカーは取り外すことも可能だ |
従来モデルは「パイプイス」をモチーフにしたデザインを採用していたが、今回のPCG-QR3は家電感覚のポップなボディデザインでまとめられている。外装の素材には非ハロゲン系ポリカーボネイトとABSアロイを採用し、パール塗装を施すことにより、質感を高めている。本体側面のコネクタ類にはボディと同色のフタが取り付けられており、ボディ全体の統一感も生まれている。
基本スペックとしては、CPUにモバイルCeleron 750MHz、チップセットはIntel製815EMを採用、128MBのメモリ、20GBのHDDを搭載する。さらに、本体左側面にはDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ、MagicGate対応メモリースティックスロットも備える。メモリモジュールはSO-DIMMで、キーボード下にスロットが2つ備えられており、出荷時には1つの空きがある。ソニーでは最大256MB搭載できるとしているが、アイ・オー・データ機器などのサードパーティは2つのスロットに256MBのSO-DIMMを装着し、最大512MBに拡張できることを確認している。
本体右側面には、2基のPCMCIA Type2スロットやIEEE 1394端子などが備えられている | 左側面には人気のDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブを搭載しており、多彩なメディアに対応できる | 背面部にはV.90対応モデムポートと10BASE-T/100BASE-TX対応のLANポートを装備している |
ディスプレイを開くと丸いキートップが目に入る。こうしたほかに見られないデザインを採用している点も本機の特徴だ |
キーボードは本体に合わせて、円をあしらったキートップを持つポップなデザインを採用する。18mmのキーピッチ、3mmのキーストロークを確保しているが、キータッチはやや軽めで、筆者としては今1つ高級さに欠けるように感じられる。ポインティングデバイスはタッチパッドで、キーボード右上にはおなじみのジョグダイヤルを備える。
PCG-QR3が特徴的なのは、サウンド機能の充実だ。液晶ディスプレイの両サイドに「耳」のような外部スピーカーを装着でき、迫力あるサウンドを楽しめる。実際にDVD-Videoを再生してみると、従来のノートPCでは味わえなかった臨場感を得ることができる。ちなみに、外部スピーカーを装着したまま、本体を閉じることも可能だ。
キーボードを取り外すと、2つのメモリスロットが姿を現わす(写真は試作機のもの) |
PCG-QR3はポップなデザインやユニークな外観から女性やビギナー向けのエントリーモデルとしてとらえられてしまいそうだが、外部スピーカーの迫力あるサウンドは今までのノートPCで実現できなかったものであり、DVD-Videoからブロードバンド向けコンテンツの再生、ゲームなど、幅広いシーンで活用が期待できる。初心者だけでなく、パワーユーザーのホームユースPCとしてもオススメできる楽しいノートPCと言えるだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソニーのホームページ
http://www.vaio.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-QR3/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011012/sony3.htm