Tiger Lake搭載でレッツノート史上最速を実現!! マシンが速くなれば仕事もスイスイ!

Tiger Lake搭載でレッツノート史上最速を実現!! マシンが速くなれば仕事もスイスイ!

ビジネスパーソンから絶大な支持を集め、ビジネスモバイルノートPCとしての標準的な地位を確立している、パナソニックのレッツノートシリーズ。そのレッツノートシリーズの最新モデルとなる2021年春モデルは、従来までの特徴をしっかり受け継ぎつつ、第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリーを搭載することで性能を大幅に強化している点が大きな特徴となっている。

今回は、レッツノートシリーズの中でも中心的なモデルである「レッツノート SV」シリーズの2021年春モデル「レッツノート SV1」を取り上げ、その魅力を探っていく。

Tiger Lakeを搭載したことでレッツノート史上最速を実現した、2021年春モデル「レッツノート SV1」

軽さや優れた頑丈性はそのままにパワーアップした「レッツノート SV1」

「レッツノート SV」シリーズの2021年春モデルとして登場した「レッツノート SV1」(以下、「SV1」)は、従来モデルとなる「レッツノート SV9」の後継に位置付けられている製品だ。

以下の表にまとめたのが「SV1」の詳細なスペックだ。「SV1」には、光学式ドライブを搭載するモデルと、光学式ドライブ非搭載モデルが用意されており、光学式ドライブ非搭載モデルは重量が約929gと1kgを切る軽さを実現。また、ブルーレイディスクドライブやLTE対応ワイヤレスWAN機能を搭載する最上位モデルでも重量は約1.169kgとモバイルPCとして十分な軽さを実現している。

(横にスクロール出来ます→)

CF-SV1DFNQR

CF-SV1DDUQR

CF-SV1CDMQR

CF-SV1CDSQR

CF-SV1CDCQR

CPU

インテル Core i7-1165G7プロセッサー

インテル Core i5-1135G7プロセッサー

コア数

4コア

メモリ

16GB

8GB

高速SSD

512GB(PCle)

256GB(PCle)

液晶

12.1型液晶(16:10) WUXGA(1,920×1,200ドット)

光学式ドライブ

ブルーレイディスクドライブ

スーパーマルチドライブ

-

ネットワーク

LTE

(LTE非対応)

駆動時間

約19.5時間
(付属バッテリー[L]装着時)

約12.5時間
(付属バッテリー[S]装着時)

約13時間
(付属バッテリー[S]装着時)

サイズ

幅283.5mm×奥行203.8mm×高さ24.5mm

質量

約1.169kg
(付属バッテリーパック[L]装着時)

約1.109kg
(付属バッテリーパック[L]装着時)

約1.009kg
(付属バッテリーパック[S]装着時)

約0.929kg
(付属バッテリーパック[S]装着時)

OS

Windows 10 Pro

Microsoft Office

Microsoft Office Home & Business 2019

-

そして、軽さだけでなく優れた頑丈性を備えているというレッツノートシリーズで長年受け継がれている特徴も、「SV1」にしっかり受け継がれている。

ノートPCを毎日持ち歩くと、満員電車に乗って外から強い圧力が加わったり、屋外で立ったまま使っていて誤って落としてしまったりと、様々な要因で故障してしまう危険性が付きまとう。そこでレッツノートでは、そういったトラブルに遭遇することを想定して過酷な頑丈性試験を実施。

例えば、天面に100kgfの圧力を加えつつ振動も加えるという「100kgf加圧振動試験」や、天面の局部加圧試験、動作中に76cmの高さから落下させる76cm動作落下試験、30cmの高さから26方向の自由落下試験、キーボード打鍵試験などの過酷な頑丈性試験を行い、問題なく動作が継続することを確認している。

モバイルノートPCは、持ち歩くということからどうしても不意の落下などのトラブルに遭遇する可能性が高くなるが、この優れた頑丈性によって不意のトラブルでも問題なく使い続けられる。これが、作業の中断が許されないビジネスパーソンから根強い支持を集めている大きな理由であり、「SV1」もその点に不安がない。

レッツノートシリーズ伝統の高い頑丈性は、「SV1」でも受け継がれている

第11世代Coreプロセッサーと進化したMaxperformerの搭載でレッツノート史上最速を実現!

このように、「SV1」は軽さや優れた頑丈性といった特徴を受け継ぎつつ、CPUに第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリーを搭載することで、「SV9」からの大幅な性能向上を実現している部分が「SV1」の大きな進化点だ。

「SV1」で採用しているCore i7-1165G7またはCore i5-1135G7は、従来と比べてCPUコアの処理能力が高められているのはもちろん、内蔵グラフィックス機能が大幅に強化されたことで、圧倒的な処理能力を発揮するCPUへと進化している。

ただ、CPU性能が高まることで気になるのが、その性能を最大限引き出せるのか、という点だ。コンパクトなモバイルノートPCはCPUなどの発熱を排出しづらく、高性能CPUを搭載したとしてもその性能を最大限引き出すことが難しくなる。しかも第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリーは、従来よりも熱設計電力(TDP)が高められており、熱に厳しいCPUとなっているのだ。

そういった中、レッツノートシリーズは、以前より高性能な冷却システムを搭載することでCPUの性能を最大限引き出すことに注力してきた。レッツノートシリーズでは、競合モバイルノートPCに比べてやや分厚いボディを採用している。これは、軽さだけでなく優れた頑丈性を実現するためという大きな理由があるが、そのやや分厚いボディがあるからこそ冷却性能を高められる要因になっている。そして、その集大成として実現したシステムが、2020年夏モデルより搭載されている「Maxperformer」だ。

Maxperformerは、パナソニックが独自に開発したCPU冷却システムと、インテル製CPUに用意されている電力制御技術「インテル ダイナミック・チューニング・テクノロジー(DTT)」を組み合わせ、レッツノートの放熱・省電力設計に合わせて独自のチューニングを行なうことによって、CPUの性能を最大限に引き出すシステムだ。Maxperformerでは、CPUの動作状況と、CPUおよび筐体内の発熱状況を監視しながら、CPUに供給される電力や動作クロックを細かく調整することによって、最大限の処理能力を引き出している。

MaxperformerによるCPU制御イメージ

具体的には、独自開発の高性能冷却ファンを利用した冷却システムを採用することで放熱能力を高めるとともに、DTTを利用した独自チューニングによってCPUや筐体が特定の温度に達するまでCPUへの供給電力とCPUの動作クロックを標準よりも高めて、通常よりも高い処理能力を引き出す仕組みとなっている。

また、特定の温度に達するとCPUへの供給電力や動作クロックは下がるが、その後も温度状況を監視しつつCPUへの供給電力や動作クロックを細かく制御することで、通常よりも優れた処理能力を引き出せるようになっている。

そして「SV1」では、TDPが高められた第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリーの性能を最大限引き出せるよう、従来採用していた47枚羽根の冷却ファンに代わり、79枚羽根の新設計冷却ファンを採用して風量を高めるとともに、放熱フィンの表面積も従来より拡大させ冷却性能を高めた。これにより「SV1」では、「SV9」に比べてCPUの処理能力が最大約1.6倍と大幅に高められているという。

冷却ファンはこれまで47枚羽だったが、「SV1」では79枚羽の新設計冷却ファンを採用して風量を高めている。また放熱フィンの表面積も従来より拡大し冷却性能を高めることで、CPUの性能を最大限に引き出す事を可能としている

では、実際にSV1のパフォーマンスをベンチマークテストでチェックしてみよう。利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10 v2.1.2506」、「3DMark Professional Edition v2.15.7113」、Maxonの「CINEBENCH R20.060」と「CINEBENCH R23.200」の4種類だ。

結果は、いずれのテストでもかなりの好結果が得られた。以前筆者がテストを行なったことのある第10世代Coreプロセッサー搭載PCの結果と比べると、いずれも大幅に結果が上回っている。比率では、少ないものでも1.2倍ほど、3DMarkのように3倍近い、高いスコアが得られているものもあり、従来モデル比で1.6倍パワーアップというパナソニックの説明もほぼ正しいと考えられる。とにかく、レッツノート史上最速なのは間違いないと言っていいだろう。

  • Let'snote SV1

    CPU

    Core i7-1165G7(ターボブースト時最大4.70GHz)

    ビデオチップ

    Intel Iris Xe Graphics

    メモリ

    LPDDR4X-3733 SDRAM 32GB

    ストレージ

    256GB SSD(NVMe/PCIe)

    OS

    Windows 10 Pro 64bit

  • PCMark 10 (v2.1.2506)

    PCMark 10 Score

    4992

    Essentials

    9971

    App Start-up Score

    12659

    Video Conferencing Score

    8331

    Web Browsing Score

    9400

    Productivity

    6827

    Spreadsheets Score

    6119

    Writing Score

    7618

    Digital Content Creation

    4961

    Photo Editing Score

    8076

    Rendering and Visualization Score

    3077

    Video Editting Score

    4915

  • 3DMark Professional Edition (v2.15.7113)

    Night Raid

    17698

    Graphics Score

    21501

    CPU Score

    8839

    Sky Diver

    14554

    Graphics Score

    15132

    Physics Score

    11317

    Combined score

    16983

    Time Spy

    1779

    Graphics Score

    1600

    CPU Score

    4862

  • CINEBENCH R20.060

    CPU

    2162

    CPU (Single Core)

    507

  • CINEBENCH R23.200

    CPU

    5523

    CPU (Single Core)

    1516

アスペクト比16:10の縦長画面で多くの情報を表示でき、ビジネス文書もラクラク作成

「SV1」では12.1型液晶ディスプレイを搭載するが、このディスプレイは表示解像度が1,920×1,200ドットと、一般的なフルHD液晶よりも縦の表示解像度が120ドット増やされたアスペクト比16:10のディスプレイとなっている。これによって、1度に表示できる情報量が増えることになる。また、Office系アプリケーションでは縦の情報量が多くなることで作業効率も高まる。もちろんWebブラウザでホームページを閲覧する場合も同様で、この縦の解像度が高められたディスプレイはビジネスパーソンに快適な作業環境を提供してくれる。

ディスプレイは視野角が十分に広いのはもちろん、表面が非光沢処理となっているため外光の映り込みが気にならず、表示される文字もとても見やすい点も嬉しい部分。テレワークなどでオンライン会議などに参加するときでも、画面が見えやすいことは重要だ。共有文書などの表示はもちろんのこと、相手の表情などもはっきり見えることは重要な要素だろう。発色の鮮やかさは光沢液晶にやや劣る印象もあるが、モバイルノートPCとして十分満足できるもので、ディスプレイには全く不満を感じない。

表示解像度が1,920×1,200ドットと、一般的なフルHD液晶よりも縦の表示解像度が120ドット増やされたアスペクト比16:10のディスプレイを採用

Thunderbolt 4対応で、機動性を重視するビジネスパーソンにとって大きな魅力

性能面と並んでレッツノートシリーズの魅力となっているのが優れた使い勝手だ。その最たる部分が豊富なインターフェースを標準で用意している点で、「SV1」では、USB Type-Cはもちろん、USB 3.0 USB Type-Aを3ポート、HDMI出力、アナログRGB出力、ギガビットイーサネット、SDカードスロット、オーディオジャックと、従来同様の豊富なインターフェースを標準で用意している。

近年のモバイルノートPCでは、軽量化や薄型化を突き詰めるために最小限のインターフェースしか搭載しない機種が増えている。中にはUSB Type-Cが2ポートのみという製品も存在しており、周辺機器を接続するために変換アダプタを利用しなければならない場合も少なくない。

ただ、外出先でのプレゼンテーションでプロジェクターや大型モニターに接続する場合など、変換アダプターを忘れてしまうと、接続が行なえずに満足のいくプレゼンテーションが行なえなくなる可能性もある。それに対し、豊富なインターフェースを備える「SV1」ならそういった心配は一切ない。

「SV1」の右側面。豊富なインターフェースが用意されており、利便性は高い

また、USB Type-Cポートは最新のThunderbolt 4に対応しており、使い勝手の良さがさらに高められている。

Thunderbolt 4では、USB対応周辺機器やThunderbolt対応周辺機器の利用はもちろん、4K表示対応の外部ディスプレイなども接続し利用可能。しかも、Thunderbolt 4対応またはThunderbolt 3対応のポートリプリケーターを活用すれば、それら全てをケーブル1本で接続して利用できる。例えば、デスクで仕事を行なう場合には外部ディスプレイやキーボード、マウス、有線LANなどと接続し、ケーブル1本でデスクトップPC相当の利便性を実現可能。またUSB Power Deliveryでケーブル1本で電源の充電・給電ができるので、機動性を重視するビジネスパーソンにとって大きな魅力となるはずだ。

「SV1」の左側面。Thunderbolt 4も搭載されており、自宅作業のみならず外出先でも利便性を発揮することだろう

変わらないキーボードとホイールパッドでストレスなく安定して作業をこなせる

キーボードとポインティングデバイスは、パソコンでの作業の効率性を左右する重要なデバイスだ。実際、キーボードやポインティングデバイスの仕様が少しでも変わると、それまでと同じように操作できずにストレスがたまったり、作業効率が大きく低下する。

その点、「SV1」のキーボードとポインティングデバイスのホイールパッドは、従来モデルから一切変更がない。つまり、従来モデルから「SV1」に乗り換えた場合でも、従来と全く変わらない感覚で操作可能というわけだ。

キーボードは、横19mmの余裕のあるキーピッチと2mmの深いストロークを確保。実際に入力を行なってみても、適度な硬さとクリック感を備えるキーの打鍵感と合わせて、長時間でも疲れることなく入力が行なえると感じる。また、キートップの角をゆるやかに切り取ったリーフ型キーも従来同様で、指を滑らせるようにタイピングする場合でも指がキーに引っかかりにくく、スムーズな入力を行なえる。

キーボードは、横19mmの余裕のあるキーピッチと2mmの深いストロークを確保しており、打ちやすいキーボードとなっている

そして、レッツノートシリーズでおなじみの、円形のホイールパッドも、独立したクリックボタンの用意によって確実な操作が行なえるのはもちろん、パッド周囲を指でくるくるなぞるスクロール操作は、1度体験すると手放せなくなるほどに便利だ。

こういった特徴を従来モデルから一切変えることなく受け継いでいる点からも、レッツノートシリーズの使い勝手に対するこだわりが感じられる。

レッツノートシリーズでおなじみの円形のホイールパッド。くるくると回転させるスクロール操作は本当に便利!

最大約19.5時間の長時間駆動やUSB PD対応ACアダプター対応で外出先でも安心

「SV1」では、第11世代Coreプロセッサー採用による大幅な性能向上を実現しているが、それと合わせ、レッツノートの魅力である長時間駆動もしっかり受け継がれている。実際に「SV1」では、バッテリーパック(L)を利用することで最大約19.5時間という圧倒的な長時間駆動が可能だ。

実際にビジネスの現場で使用した場合でも、公称の2/3程度の駆動時間は十分確保可能。つまり、実仕様で12時間以上の利用が問題なく可能であるため、1日の外出時でもバッテリー残量を気にせず作業をこなせることになる。また、テレワークなどで家の中で仕事をしていても、机の前にかじりついて作業を行なう必要はなく、ACアダプターを繋がず部屋を移動しながら作業し、作業を終了した夜の間に充電すればいいわけで、全く心配はいらないだろう。

ちなみに、今回試用した「SV1」は光学式ドライブレスモデルで、標準ではバッテリーバック(S)が付属するため、バッテリー駆動時間は最大約13時間となっている。その試用機で、ベンチマークテストを利用してバッテリー駆動時間を計測してみた。利用したベンチマークテストは、PCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」で、Windowsの省電力設定を「バランス」、電源モードを「より良いバッテリー」、バックライト輝度を50%、無線LANを有効にした状態で計測した。結果は10時間23分と、10時間を大きく超える駆動時間を記録した。この結果から考えると、バッテリーパック(L)利用時には通常利用時でも15時間の駆動を十分クリアできると考えていいだろう。

また、モバイルノートPCではバッテリーを本体に内蔵し交換不可能な場合がほとんどだが、「SV1」では従来モデル同様にバッテリーを交換可能となっている。つまり、もしバッテリー駆動時間に不安がある場合でも、複数のバッテリーを用意し交換しながら利用することで、より長時間の利用が可能となる。

バッテリーはユーザーが自由に交換することができる。長年使っているとバッテリーが劣化してくることもあるが、そんなときでも手軽に交換することができる

加えて、直販サイト「パナソニックストア」での「SV1」購入時に8,800円で同時購入できる「バッテリーライフサイクルNAVI」というサービスも用意。このサービスを購入しておけば、バッテリーの劣化を自動的に検出して、バッテリーが一定以上劣化した場合に自動的にお知らせが画面に表示され、新品のバッテリーに無償交換できる。その場合でもバッテリーを手軽に交換できるために本体を預ける必要がなく、仕事が中断される心配がない。

この他、「SV1」のThunderbolt 4ポートはUSB PDに対応しており、付属ACアダプターがなくとも汎用のUSB PD対応ACアダプターで給電やバッテリーの充電が行なえる。ACアダプターを持たずに外出した場合でも、いざという時に簡単に電源を確保できるため安心だ。また、オプションとしてUSB PD対応ACアダプターも用意。こちらは約140gの小型軽量ボディながら65Wの大出力に対応し給電が可能なので、軽快に持ち歩きたい場合にお勧めしたい。

  • 別売だが、USB PD対応ACアダプターも用意されている。小型なので、PCと一緒に持ち運んでいざというときに給電することができる便利な相棒

安定した高速通信に対応するWi-Fi 6に、高画質カメラとアレイマイク搭載でWeb会議も快適

昨今テレワークやビデオ会議が日常的に行なわれるようになった。当然PCにもテレワークやビデオ会議への対応が求められることになったが、「SV1」はその点も問題がない。

テレワークやビデオ会議の要となるネットワーク機能としては、ギガビットイーサネット対応の有線LANに加えて、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠の無線LANを標準搭載。Wi-Fi 6は最新の無線LAN規格で、「SV1」では最大2.4Gbpsの高速通信に対応。合わせてWi-Fi 6は無線が混雑した状況でも安定して高速な通信が行なえる点も大きなポイントで、無線LANでもテレワークやビデオ会議を快適にこなせる。

また、「SV1」に搭載されるWebカメラは、約207万画素と一般的なモバイルノートPCに搭載されるWebカメラよりもかなり解像度が高い。さらに、Webカメラの左右にアレイマイクを搭載し、左右の雑音をカットして正面の声をクリアにキャッチできる。つまり、シャープな映像とクリアな音声でWeb会議が行なえるのだ。Web会議をしていると、声が聞き取りづらいと言ったことも多いが、相手にそういった思いをさせることがなくなるのだ。

ディスプレイ上部には、約207万画素のWebカメラが配されている

キーボード後方に搭載されているステレオスピーカーは、人の声が聞き取りやすいようにチューニングされている。実際にスピーカーの音を聴くと、テレワークやビデオ会議では大いに活躍してくれると感じる。

Web会議などでは、相手の声が聞き取りやすいことがかなり重要な要素の1つ。聞き取りやすいスピーカーがキーボード後方に設置されている

ところで、「SV1」のWebカメラはWindows Hello対応の顔認証機能をサポート。合わせて右パームレストには指紋認証センサーも搭載しており、Windowsへのログインに顔認証と指紋認証のいずれも利用できる。自宅でマスクを付けていない状態では顔認証、マスクを付けている場面では指紋認証と使い分けることで、利便性を損なうことなく優れたセキュリティ性を確保できるため、この点もビジネスパーソンにとって大きな利点となるはずだ。

カメラによる顔認証だけでなく、指紋認証もサポート。マスクをつけていると顔認証は機能しないが、そんなときはこの指紋認証が大活躍

シリーズを通した安定感こそレッツノート最大の魅力

ここまで見てきたように「SV1」は、従来モデルからの性能強化を実現しつつ、脈々と受け継がれてきたレッツノートの魅力も全く失われていないことがわかるだろう。

PCは、性能の大幅強化に合わせて製品コンセプトをガラッと変えてくることも珍しいことではない。しかしそれによって、それまでの世代で培ってきた利便性も大きく変化する場合があり、ユーザーにとっては以前同様に使えなくなってしまう場合もある。いくらPCの性能が高まっても、それを操作するユーザーの利便性が失われると安定した利用は不可能だ。

それに対し「SV1」は、進化を実現しつつも、軽さと優れた頑丈性を合わせ持つボディ、豊富なインターフェース、従来から変わらないキーボードやポインティングデバイスの搭載、長時間のバッテリー駆動など、シリーズで一貫した利便性を兼ね備える製品に仕上がっている。これによって、ユーザーは進化した「SV1」を従来までと変わらず活用できるわけで、これこそがレッツノートシリーズが重視する「安定感」に繋がっていると強く感じる。そして、この安定感がある限り、レッツノートシリーズはビジネスパーソンからの支持を失うことはないだろう。

レッツノート25周年限定カラーモデル「QV9」も登場!

今年2021年は、レッツノートが登場して25周年を迎える。それを記念しPanasonic Storeでは、25周年限定カラーモデル「QV9」が用意される。

「QV9」では、ブロッサムゴールドという高級感あふれるボディカラーを採用。また、赤を基調とし“年輪”を意識した「石輪」、桜の色を意識した明るく未来をイメージした「レピドライト」、ダイバーシティのイメージの「ラン・ウェイ」という3種類の特別デザイン天板や、特別カラーリングのホイールパッドを選択できるカスタマイズメニューも用意される。

搭載CPUはvProテクノロジー対応のCore i7-10810U、内蔵ストレージに最大2TBのSSDを搭載でき、無線LANもWi-Fi 6準拠というようにスペックが強化されている。さらに、標準で4年の無償保証が付帯するとともに、5年特別保証プレミアムも選択可能。ビジネスモバイルノートPCといえども個性を重視したいという人にとって、「QV9」は魅力的な存在となるはずだ。

ブロッサムゴールドの高級感あふれるボディカラー

  • “年輪”を意識した「石輪」の天板

  • 桜の色を意識した明るいイメージの「レピドライト」

  • ダイバーシティのイメージの「ラン・ウェイ」

(文:平澤寿康/写真:若林直樹)