デサイズの大きな筐体を採用し
拡張作業が容易なモデル

　パルテックの「PAL-850PⅢNBID」は、台湾CLEVOの3300Bをベースとしたモデル。ベアボーンノートPCと銘打つだけあり、背面のCPUカバーをはずすだけでCPUにアクセスでき、アップグレードにも簡単に対応できるのが特徴だ。なお、CPUにはμPGA2パッケージのものが採用されている。また、HDDはネジを使うことなくワンタッチで着脱できるので、交換作業もスムーズに行なえる。このようにメンテナンス性は抜群の筐体と言える。
　また、インターフェースで特徴的なのは、6ピンタイプのIEEE1394インターフェース（S400）を搭載している点。最近のノートPCでは、IEEE1394インターフェースを搭載することはめずらしいことではなくなったが、ほとんどのPCは電源供給のできない4ピンのタイプだ。このマシンには電源供給の可能な6ピンのものが採用されているため、最近発売されたバスパワータイプのHDDにもケーブル1本で電源とデータの転送が可能になる。グラフィックスチップには、ATI TechnologiesのRAGE LT PRO を搭載し、ビデオメモリは8MB。ATI Technologiesの最新のノート用ビデオチップではないが、2Dの発色などには定評がある。キーボードは日本語87キーのものが標準で備わるが、レイアウトは独特のもので、Enterキー付近の一部のキーの幅が広くなっている。英語版のキーボードに用意されている「PageUp」、「PageDown」などのキーを矢印キーに割り当てたことで、このような形になったと思われるが、やや残念である。
　しかし、比較的大きめの筐体を採用しているのでパーツ交換などの作業がしやすく、パーツの交換もワンタッチで行なえる点は評価できる。いろいろな改造をしてみたくなってしまいそうな遊び心をくすぐるモデルと言えるだろう。（綾瀬川 太郎）

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