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年末商品が数多く出展された「パソコンフェスタ'99 in 関西」

会期:12月3日(金)~12月5日(日)
開催時間:10:00~18:00
会場:大阪ドーム
入場料:1,000円(前売り 800円)


 関西で開催される展示会としては、比較的大規模なパソコン関連の総合展示会「パソコンフェスタ'99 in 関西」が3日、大阪ドームで開幕した。会期は5日までで、入場料は1,000円。

 初日は平日であるにもかかわらず数多くの来場者でにぎわった。来場者の年齢層も、制服姿の高校生からお年寄りまでと幅広く、関東で開催される展示会がトレードショー的な色合いが濃いのに対し、このパソコンフェスタは年末商戦に発売する商品にターゲットを絞った展示会という色合いが濃いようだ。

 これだけ多くの人が詰めかけたというのは、関東近県に比べ近畿で開催されるイベントの数が少ないため、近畿地方に在住のパソコンファンはこういったイベントを心待ちにしていたということかもしれない。なお、会場は大阪ドームのグラウンドに設営されているため面積はそれほど広くなく、明日からは土日となるため、さらに混雑することが予想される。

 今回のレポートでは、3日発売されたばかりの携帯電話「F502i」や単体でメールのやりとりができる小型メール端末「エクシーレ」などが人気を呼んでいたNTT DoCoMo 関西のブース、先日発表されたばかりのTV番組を録画できる「PC-PN100」を展示しているシャープのブースなどを紹介する。


常に人だかりができていたカラー液晶搭載iモード端末「F502i」

 会場のほぼ真ん中にブースを構えていたのがNTT DoCoMo 関西。ブースにはカラー液晶を搭載した初めてのiモード端末「F502i」が展示されていた。たった1台しか用意されていないため常に誰かが触っている状態で、なかなか手にすることはできない。それだけ注目の製品と言うことだろう。このほかにも新旧のiモード端末が展示されており、来場者は皆真剣に各種機能の比較を行なっていた。

 また、近日発売予定の開発中製品として、携帯電話やPHSに接続しなくても単体でメールの送受信が行なえる小型携帯端末「エクシーレ」が展示され特に女性の人気を集めていた。エクシーレはパケット通信無線機を内蔵。同社のmoperaサービスを利用しE-mailの送受信や、1体1のオンラインチャットサービス「Live!トーク」を楽しむことができる。

 このほかにも“次世代モバイル・テクノロジー”と題してW-CDMAを利用した小型TV電話機のモックアップなどを展示。来場者の関心を引いていた。

なかなかカラーを利用した美しい画像を見ることができず、ついつい長時間触ってしまう いろいろと試しているのは圧倒的に女性の方が多かった「エクシーレ」 このところNTT DoCoMoが好んで出展するモックアップのうちの1つ。実際に液晶を映してデモンストレーションを行なっていた

こちらも参考出展のモックアップ。腕時計携帯とカメラのついた携帯電話 携帯電話とPHSを使った社内LANを構築できるというサーバー「MMQUBE」。スタイリッシュなデザインについフラフラと寄ってくる来場者も……


関西系のメーカーが年末商戦モデルをずらっと展示

 パソコンメーカー系ではシャープ、松下電器、東芝といったメーカーが年末商品モデルを数多く出展していた。

 シャープは先日発表したばかりのTV番組などをMPEG-1で録画することができるPC「PC-PN100」や、ワイヤレスキーボードにインターネット接続ボタンなどを数多く搭載した「SJ105」などを展示していた。特に「PC-PN100」は係員がその利用方法まで懇切丁寧に来場者に説明している姿が印象的だった。また、トランスルーセントタイプのインターネットビューカムやWindows CE機「テリオス」なども出展されていたが、ブース裏手と言うこともあって、今ひとつ人気がなかったのが残念だ。このほかではサラリーマン姿の来場者が代わる代わる手にとり説明を受けていた新型ザウルス「MI-C1S/A」なども要チェックだ。

TV録画のやり方を一生懸命説明する説明員 トランスルーセントに衣替えしたインターネットビューカムとテリオス 新型ザウルスMI-C1。サラリーマンが数多く集まってきた

WiLL PCも人気の高い製品のひとつだった 参考出品の15型液晶ディスプレイ。来場者の関心も高いのか、いつも誰かが製品の説明を受けていた
 松下電器産業のブースは前面にWiLL PC、中ではLet's note、裏手にはDVD関連製品といった構成。WiLL PCはその形状から女性ユーザーを主な対象としているが、むしろ男性が触っているケースが多かったのは意外だった。また、松下はPCにも接続できる15インチのAV液晶ディスプレイも参考出品。ベースは現在発売中の「TX-D5L31A-J」だが、DVDやTVの再生に耐えうる画質と言うことで、特に画面の表示速度や切り替え速度を向上させたという。また、輝度もかなり向上させたとしている。発売時期に関しては「'99年中は不可能だが、三菱が同コンセプトの製品をすでに発表しているので、なるべく早く製品化したいと」としている。

 このほかに東芝も年末モデルを展示していたが、ブースの表にはMP3プレーヤーとしてLibrette ffが展示されるにとどまり、発表直後の専用プレーやーなどの姿が見えず寂しい印象を受けた。


やはり人気のショッピングコーナー

 ショッピングコーナーは非常に活気もあり、人も多い。ソーテックのパソコンを「パソコンフェスタ特別仕様限定モデル」と銘打ち、HDD 13GB、ATI Rage 128VRを搭載したモデルなども展示されていた(もちろん即納)。また、カメラのナニワがデジタルカメラを販売している。オリンパス C-21が47,800円などとなかなか魅力的だ。300万画素のコダックのプロ用デジタルカメラまで販売されているので(さすがに高価だが)、現在購入検討中の方は足を運んでみてはいかがだろうか?

e-one500は128,000円。即納可能でした恒例のCPU安売りコーナー。隣はHDD こちらはカメラのナニワ。ニコンのCOOLPIX600が19,800円だったが、夕方には完売していた。ほかのものも気をつけた方がいいかも


そのほかのブース

 このほかでは入り口近辺にブースを構えたアイ・オー・データがCPUやHDDの交換をデモしており、数多くの人を集めていた。また、近日発売予定のMac用USBインターフェイスを用いた外付けCD-RWドライブ「CDRWP-AP44B/USB」なども展示されている。

 出口近くには「PC GAME ZONE」が設置されており、マイクロソフトやガイナックス、アートディンク、日本クリエイトが出展している。2000年1月21日発売予定の「Microsoft Flight Simulater 2000」をはじめ、他ブースにまさる人気を集めていた。

アイ・オー・データのブースにて。CPU交換作業が終わり現在HDDの交換作業中 Mac用のCD-RWドライブ 個人的に面白かったのはコレ。なんでも「デジタルライター」とかで、火を使わないと言う。この機械をつけたまま吸うのだ。たばこもこの装置専用と言うことで、売れるのかは多少疑問。大阪限定販売なので、近畿地方在住の方は試してみては?

□パソコンフェスタ'99 in 関西のホームページ
http://bizevent.nikkeibp.co.jp/pcfesta/

('99年12月3日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp