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2000年の記録メディア需要予測、CD-Rの成長続きFDを上回る

'99年12月2日 発表


 テープ、ディスクなど記憶媒体の業界団体である社団法人 日本記録メディア工業会は、2000年の世界需要予測などを発表した。コンピュータ関連の媒体では、FD、CD-R、MOなどの'99年の推定実績と、2000年の需要予測が明らかにされている。

 過去に例のない勢いで成長を続けるCD-Rは、前年比60%増で29億枚となり、FDの市場規模を上回る。世界市場の約8割を欧米が占める。インターネットの普及に伴い、ダウンロードデータの保存用などに広く利用されているほか、著作権問題が解決した事により音楽用CD-Rの国内需要も増加する見込み。

 FDは、'95年を境に世界市場、国内市場ともに減少している。CD-ROMの台頭による配布メディアとしての需要が減少したことが影響し、2000年の世界需要は前年比9%減の17億枚となるという。

 MOは、3.5インチが世界需要3,220万枚、国内需要2,680万枚と国内需要が8割を越える。共に前年比13%増が見込まれ、市場規模は小さいが需要の伸びは安定しているという。主力は540/640MBに移りつつあり、デジタルカメラ向けの需要が拡大しているとする。
 5インチMOの世界需要は294万枚。容量は2.6GBから5.2GBに世代交代が進み、磁気テープやマイクロフィッシュからの置き換えなど、小規模ながら安定した需要が見込まれている。

世界需要国内需要
'99年度推定実績2000年予測'99年度推定実績2000年予測
CD-R1,774(182%増)2,994 (69%増)107(138%増)210(96%増)
録音用CD-R32(220%増)88(175%増)
CD-RW39 ( - )132 ( - )
録音用CD-RW4 ( - )10 ( - )
FD1,964 (4%減)1,785 (9%減)248 (7%減)220(11%減)
3.5インチMO28.5 (21%増)32.2 (13%増)23.7 (26%増)26.8(13%増)
5インチMO2.96 (1%増)2.94 (1%減)0.34 (6%増)0.33 (3%減)
※単位:100万、()内は前年比

('99年12月3日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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