ジャンル：リアルタイムシミュレーション 発売元：アイドス・インタラクティブ株式会社（制作：Pumpkin Studios） 価格：8,800円 対応OS：Windows 95/98 発売日：発売中

【ゲームの内容】 文明が崩壊し、荒れ果てた未来の地球で戦うリアルタイムウォーシミュレーション。技術を開発し、資源を手に入れ、兵器を生産して敵対勢力と戦う。「戦争」という大きなテーマを見事にゲーム化した作品だ。対話式で学べる練習モードを備え、初心者でも無理なくプレイできる。富士通が提供するゲームサイトMplayer-Japanに対応し、無料でマルチプレイが楽しめる（通信費は別途必要）。 【動作環境】 CPU：Pentium 166MHz以上 メモリ：32MB以上 HDD：80MB以上 ビデオカード：DirectX6.1に対応したビデオカード CD-ROMドライブ：8倍速以上のCD-ROMドライブ DirectX 6.1以上必須

■アイドス・インタラクティブのホームページ
http://www.eidos.co.jp/index2.html
■「未来開拓史ウォーゾーン2100日本語版」の製品情報
http://www.eidos.co.jp/title/Warzone/warzone.htm
■Eidos Interactiveのホームページ（英文）
http://www.eidosinteractive.com/
■「WARZONE 2100」の製品情報（英文）
http://www.eidosinteractive.com/warzone/index.html
■Pumpkin Studiosの製品情報（英文）
http://www.pumpkin.co.uk/
■「WARZONE 2100」のオフィシャルサイト
http://www.warzone2100.com/
■「WARZONE 2100」DEMO版（英語版）、Patch（英語版）のダウンロードページ（英文）
http://www.warzone2100.com/downloads/down.html
■Mplayer-Japanのホームページ
http://www.mplayer.gameparc.ne.jp/menu.html

西暦2100年。文明崩壊後の地球で、新たなる戦いが始まった

西暦2085年。核ミサイルを搭載した攻撃衛星の暴走で地上は廃墟と化した

　「未来開拓史ウォーゾーン2100日本語版（以下ウォーゾーン2100）」の舞台となるのは、いまから100年後の未来。核ミサイルを搭載した軍事衛星からの攻撃によって地上は壊滅し、暗く厳しい「核の冬」に閉ざされた世界だ。わずかに生き残った人々は、蔓延する疫病や飢餓と戦いながら復興への道を歩み始めたが、この混乱に乗じて世界征服を目論む武装集団「ネクサス」の出現に計画を阻まれてしまう。プレーヤーは、地球復興のために組織された「プロジェクト」の一員として軍を指揮し、「ネクサス」の野望を砕かなければならない……というのが、このゲームのバックストーリー。司令部から与えられたミッションをクリアしながら進むキャンペーン形式になっていて、物語の展開を追いながらドラマ感覚で楽しむことができる。
　戦場が美しい3Dグラフィックで描かれ、すべてがリアルタイムで進行するというのも、このゲームならではの特徴だ。兵器を生産して部隊を組織し、移動や攻撃をマウスで指示しながら戦う。各ユニットに細かく司令を与えることができるぶん戦い方の自由度が高く、プレーヤーの戦略や戦術がストレートに反映するところが、身震いするほどおもしろい。

失われた技術を手にして、強力な部隊を編制せよ!!

基地を建設し、失われた技術の再開発を行いながら敵対勢力と戦う

　なんといっても一番の魅力は、お仕着せの兵器ではなく、好みや戦術にあった兵器を生産できるという点だ。『ウォーゾーン2100』では、プレーヤーが自分の手で兵器をデザインするようになっている。すべての兵器は「本体部分」「移動方法」「砲塔」の3つのパートから成り、たとえば「小さくて軽い本体」に「4輪のホイール」と「マシンガン」を組み合わせれば、機動性に富んだ装甲車を作ることができる。また「重いが装甲に優れた本体」に「ハーフトラック(キャタピラ)」と「重型カノン砲」を組み合わせれば、重戦車の完成だ。

　各パーツは手にしている技術レベルによって変化し、研究施設を使って新しい技術を開発したり、崩壊前の「失われた技術」を再発見することによって、組み合わせの幅はどんどん広がっていく。技術レベルが向上すれば、水陸両用のホバークラフトやVTOL(垂直離着陸機)の生産が可能となり、戦況は格段に有利になるだろう。もちろん砲塔部分の研究が進めば、速射性に優れたチェーンガンや破壊力抜群の大型迫撃砲、命中率の高い誘導ミサイルなど、より強力な兵器を作ることもできる。新しく設計した兵器には好きな名前を付けられるので、重型カノン砲を搭載した戦車に「ティーゲル」、榴弾砲搭載の自走砲に「ブルムベア」、アサルトカノン搭載の軽戦車に「ヘッツアー」といった具合に、名前を付けて制式化するとわかりやすいだろう。
　いずれにしても、どんな兵器を生産するかで戦術は大きく変わる。いや、戦術に合わせて適切な兵器を生産することが重要、というわけだ。

本体、移動装置、武器を組み合わせて目的に合わせた兵器をデザイン	垂直離着陸技術を手に入れれば、攻撃機や爆撃機を生産することも可能だ	装甲車両と戦闘用サイボーグの部隊で敵陣を叩く

ウォーシミュレーションのすべてがここのある

敵対勢力を全て壊滅。戦勝を祝して花火が打ち上げられている	ゲーム初心者でもすぐに楽しめる、解説付きの練習モードが用意されている

　「戦争」というとてつもなく大きく、そして深いテーマを扱っているにもかかわらず、『ウォーゾーン2100』は驚くほどシンプルなデザインだ。プレーヤーは資源の確保、新しい技術の開発、生産、部隊編制、偵察、移動、攻撃、防御、同盟について細かく戦略を練り、具体的な戦術を組み立て、それをリアルタイムで指揮しなければならない。本来なら気が遠くなるような操作を見事に簡素化し、何十両もの巨大な機甲師団をマウスひとつで動かすことができてしまう。各部隊に戦い方や撤退のタイミングを命令しておくだけで、的確に目標を攻撃し、あるいは防衛線を引き、プレーヤーの期待どおりの働きをしてくれる。
　リアルタイム制の採用によって、戦術の幅も広がった。谷間を通過するために長く伸びきった敵の部隊を真横から叩く「桶狭間」や、基地の背後にそびえ立つ山の頂から奇襲を加える「ヒヨドリ越え」まで、実戦で可能な作戦はすべて試すことができるだろう。ウォーシミュレーションの多くは“大軍を以って寡兵を叩く”のがセオリーだが、『ウォーゾーン2100』なら“寡兵を以って大軍を叩く”「魔術師ヤン・ウェンリー」的な戦法も不可能ではない。
　ターン制のウォーシミュレーションに慣れてしまった人には、イマイチ難しそうに見えるかもしれないが、それはまったくの誤解というもの。自由度の高さ＝難しさではないことを、「ウォーゾーン2100」は見事に証明してくれた。「大戦略」や「Age of Empire」シリーズを含むすべてのウォーシミュレーションプレーヤーに、この作品を強くお勧めしたい。

爆撃機の編隊で敵の兵器生産工場を急襲!!	研究施設を使って、より破壊力の高い兵器を開発する	生産技術や新素材など、どの順番で開発するかも悩ましいところだ

マルチプレイがまた楽しい

　もうひとつ、忘れてはならないのがマルチプレイの魅力だ。「ウォーゾーン2100」はLANやインターネットを経由したマルチプレイに対応し、最大8人で戦うことができる。コンピュータ相手に戦うシナリオモードと違って、人間相手は何が起こるか予想がつかない。突然の同盟や裏切りはよくある話だし、プレーヤーによっても戦い方は大きく変わる。資源と技術を貯え、準備が整ったところで怒濤のように攻め込むプレーヤー。奇襲や奇策を好む、トリッキーなプレーヤー。好みの兵器もまちまちで、戦うたびに新しい発見やドラマが生まれることだろう。
　日本では、富士通が提供する無料のゲームサーバーMplayer-Japanに対応し、いつでも好きなときに対戦プレイを楽しむことができる。Mplayer-Japanには『ウォーゾーン2100』プレーヤーが集うフォーラム（会議室）も設置され、そちらも徐々に盛り上がりつつあるようだ。

武装集団「ネクサス」を相手に戦うシナリオモードで実力を磨け!!	2～8人で対戦できるマルチプレイモード。用意されているマップも豊富だ	富士通の無料ゲームサーバーMplayer-Japanに対応。マルチプレイが楽しい

PC誌対抗トーナメント開催。我はかく戦かえり!!

　さて『ウォーゾーン2100』の発売を記念して、去る10月22日、「PC誌対抗トーナメント」が開催された。このイベントに参加したのは、ログイン(アスキー)、TECH Win(アスキー)、 月刊ASCII DOS/V ISSUE(アスキー)、CD-ROM Fan(毎日コミュニケーションズ)、PC Fan DOS/V SPECIAL(毎日コミュニケーションズ)、FMVファミリー(ソフトバンク)、月刊DOS/V Power Report(インプレス)、PC Watch(インプレス)の8誌。もちろん筆者は、ここPC Watchのプレーヤーとして参加した。

　予選、そして決勝戦の様子は、アイドス・インタラクティブのホームページをご覧になって頂きたい。予想どおり厳しい戦いだったが、なんとか優勝し、たっぷりと戦利品を持ち帰ることができた。そのすべてを(ま、ちょっと惜しいかなって気もするんだけど)、ドドーンとプレゼントしちゃうので、この際遠慮なく応募してほしい。
　これとは別に、優勝雑誌を占う投票でPC Watchに入れてくれた方には、アイドス・インタラクティブと主催／協賛スポンサー各社（日本AMD、クリエイティブメディア、富士通、ソフマップ）から、Athlon 600MHzやSound Blaster Live!など豪華な商品がプレゼントされたとのこと。強豪ログインやTech WinをおいてPC Watchに投票してくれた皆様、本当にありがとうございました。今後とも、どうかごひいきに。この駒沢がいる限り、応援してくださる皆様に損はさせません（たぶん）。

　実際、ログインとTech Winは強敵だった。特に予選1組で圧倒的な物量作戦を展開したログイン山本氏の腕は相当なもので、投票が一番人気だったということもうなづける。決勝戦で使われたマップが、筆者の得意な山岳だったこと。そして序盤にまとまった部隊を展開できたことが幸いして勝つことができたが、一歩間違えば誰が優勝してもおかしくはなかった。マルチプレイゲームは、これだからおもしろい。

静かな中にも熱い戦いが繰り広げられた決勝戦会場	他誌を次々と倒していった駒沢氏	優勝オメデト～！ 商品を手に記念撮影。左はアイドス・インタラクティブの高橋氏

Warzone: 2100 (c) Pumpkin Studios 1999. (c) & published by Eidos Interactive Limited 1999. All Rights Reserved.

【プレゼント】 　この机から溢れんばかりのプレゼントの山を見よ！ 駒沢さんがゲーム大会で優勝してくれたため、この豪華かつ贅沢かつ豪勢なプレゼントを読者の皆様にプレゼントさせていただきます！ パチパチパチパチ!! で、内容なんですが、なんと言ってももっとも激戦区となるのが今回の目玉「K6-III/450」。上記写真では白くとんでいるのが残念ですが。その他にもPCWORKS FOUR POINT SURROUNDや、ララ･クロフト オフィシャルグッズ「LARA(C)」各種などなどもう豪華絢爛。駒沢さん、アイドスさん、日本AMDさん、クリエイティブさん、他たくさんの皆様ありがとう！ こんなにたくさんのプレゼントを読者の方に提供できるなんてPC Watchは幸せです！ 　と言うことで以下の品をプレゼントさせていただきます。 1：K6-III/450　　1名様 2：PCWORKS FOUR POINT SURROUND　　1名様 3：LARA(C) キャップ（帽子）＋アイドスボールペン　　1名様 4：LARA(C) バスタオル＋アイドスボールペン　　1名様 5：LARA(C) さいふ＋アイドスボールペン　　2名様 6：LARA(C) ウエストバッグ＋アイドスボールペン　　1名様 7：LARA(C) ウエストバッグ＋アイドスボールペン　　1名様 8：LARA(C) ポーチ＋アイドスボールペン　　2名様 9：ララ・クロフト リストウォッチ　　3名様 10：ララ・クロフト マグカップ　　3名様 11：ゲームパーク Tシャツ（Lサイズのみ）　　3名様 12：Sound Blaster Tシャツ（Mサイズのみ）　　1名様 13：ゲームソフト「未来開拓史ウォーゾーン2100日本語版」　　1名様 14：ゲームソフト「ソウルリーバー日本語版」　　2名様 15：ゲームソフト「トゥームレイダー3日本語版」　　1名様 16：ゲームソフト「東方幻想戦記 EAST日本語版」　　1名様 17：ゲームソフト「オフィシャル フォーミュラ 1 レーシング日本語版」　　1名様 18：ゲームソフト「デストラップ ダンジョン日本語版」　　1名様 19：ゲームソフト「ギャングスター英語版（日本語解説書付き）」　　1名様 20：ゲームソフト「Cutthroats英語版（日本語解説書付き）」　　1名様 21：ゲームソフト「BRAVEHEART英語版（日本語解説書付き）」　　1名様 22：ゲームソフト「マイケル･オーウェン～WLS'99英語版（日本語解説書付き）」　　1名様 23：ゲームソフト「UEFA CHAMPIONS LEAGUE SEASON 1998/99英語版（日本語解説書付き）」　　1名様 24：ゲームソフト「トゥームレイダー2 ゴールデン・マスク日本語版」　　1名様 【応募方法】 応募締切　　：11月9日　12:00（正午）到着分まで 応募のしかた：電子メールでご応募ください。 　ご希望の方は、Subjectを、 [game] とし、本文には、希望するプレゼントの番号、送付先ご住所（勤務先でもけっこうです。宅配便の受け取れるところにしてください）、お名前、お電話番号をご記入ください。なお、応募は1人1品に限ります。重複した場合は無効とさせていただきます。 メール宛先　：pc-watch-present@impress.co.jp 当選発表　　：発送をもってかえさせていただきます

【筆者紹介】 名前：駒沢丈治（こまざわじょうじ） プロフィール：パソコンからゲームボーイ、将棋、テーブルトークRPGまで、あらゆるゲームを愛する中年ゲーマー。いや、マジで「ウォーゾーン2100」はイイっすよ。個人的には今年最高の作品だ。ていうか、ウォーシミュレーションとしては近年稀に見る傑作だと思う。駒沢を信じて、キミもいますぐゲットに走れ!! 【レビューハード環境】 使用ハード：自作PC/AT互換機（K6-2/400、メモリ 128MB、HDD 6.4GB、24倍速CD-ROM、3D Blaster Banshee、ESONIQ PCI Audio）

　インプレッションや記事に関するご意見・ご感想、とりあげて欲しいゲームソフトや企画などは、pc-watch-info@impress.co.jpまでお寄せください。