日本アイ・ビー・エム株式会社は28日、デザインセミナーを開催し、IBM製品を開発する世界のデザイナー5人がIBMのデザインコンセプトや、デザインに対する哲学を語った。また、会場にはコンセプトモデルのモックアップも展示されていた。
ウェアラブルコンピュータを身につけたDavid Hill氏 |
同氏は、会場に展示されていたコンセプトモデルの解説を行なった。会場にあったのは全てモックアップだったが、エレクトロニックビジネスカードや、エレクトロニックバッジが展示された。エレクトロニックビジネスカードは、相手に差し出しボタンを押すだけで名刺の情報を交換でき、エレクトロニックバッジはPCに近づくと自動的にログオンし、離れると自動的にサスペンドするなどの用途に使えるという。
また、カラオケ機能を備えた家庭用DVDプレーヤーや、消すことのできる電子インクで印刷された電子新聞なども展示された。同氏は「新聞は、1ページづつめくるのではなく全体の中から読みたい部分だけを読む。そこで、紙のようなデバイスをデザインした。現在そのような技術は開発されていないが、いずれ物理的に柔軟性のあるディスプレイが出るだろう」と語った。
特に説明はなかったが、キーボード部分が引き出しになったノートPC(左)と、円を基調にしたデスクトップPC(右) | エレクトロニックビジネスカードと、エレクトロニックバッジ。 |
ポータブルDVDプレーヤー(左)と、カラオケ機能も持つDVDプレーヤー(右) |
Webからデータを吸い上げ、持って歩くことが可能な電子新聞 | 紙のようなデバイスを使用した電子新聞。電子インクで印刷された部分は折り曲げることもできる |
□日本アイ・ビー・エムのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
('99年9月28日)
[Reported by taira@impress.co.jp]