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スタパ齋藤

二次電池が必要かも!!
~Saitek製スーパーチャージャー~



■ 二次電池が必要かも!!

Saitek スーパーチャージャー
12,000円(送料900円)。MOT(MALL OF TV)の番組案内によれば、今週は14日4:30と16日の7:00/12:30ほかでスーパーチャージャーの紹介をしている。スカパー加入者は要チェックだ(チャンネル:221)。しかしSaitekって、Flight SimulatorコントローラなどでおなじみのSaitekと同じ会社であろうか(*)
*とか書いておいたら親切な読者の方がそのSaitek製であると教えてくださった。Saitekのサイトはココ、Saitek通販ページのココにスーパーチャージャーの情報がある(残念ながら注文は北米在住者のみ)。また、スタパ氏がこのスーパーチャージャーに続いて購入したエコチャージャーの情報はココ(エコチャージャーについては次週ご紹介します)
 ちょい前までの、糞馬鹿ウルトラ忌々しい湿気と脳味噌が煮えて耳から流れてきそうな超弩級的日差しがあった時期すなわち真夏においては、もう絶対に外出なんてしねえんだよ俺はな!! という感じだったのだが、ここしばらくは日差しさえ受けなければ比較的クールな陽気。そして空を見上げれば澄んだ青!! 美しくてしょうがねえ雲!! 夕方になれば恐ろしいほど鮮やかな夕焼け!! こうなってくると、部屋にいるのがもったいなくなってくる。イコール外出しなくちゃ!!

 というわけで、仕事の隙間を狙って、近くに出かけたりしている。最初は、デジカメを持って出かけ、もの凄く素晴らしく美しい夕焼けの写真なんかを撮ったりしたのだが、速攻で飽きた。というのは、なーんかデジカメだと、ビシィーッと夕焼けの写真とか自然の風景とかを撮れないのだ。腕が悪いってのもあるが、やはりリバーサルフィルム入れた一眼レフとかで撮ったような写真にはならない。また、フィルターで小技を使うこともできにくい。じゃあ一眼レフを、とも思ったが、そこまでは気合が入らない単なる夕焼けオヤジなのであった。

 でも、ちょこちょこ出かけたりしている。で、この超小旅行における、俺の最近の楽しみは、ド明るい懐中電灯なんかを河原に持っていって、夕まずめ~夜にかけての小魚を見たりするという、なんとも薄幸なイメージの遊びである。なかなか釣りに行けないことへの足掻きとも言われているが、まあ、涼しい夕方から夜にかけて、お魚ちゃんを観察するのもまたおもしろいモンだ。

 そんなコトをし始めてから、二次電池の必要性を感じるようになった。二次電池、つまり、充電すれば繰り返し使える、ニッカド蓄電池やニッケル水素蓄電池のことである。コレがあれば、ちょっとライトが暗くなったからと言って、懐中電灯のアルカリ電池を総取り替えしなくて済む。総取っ替えって……多少暗くたってイイじゃん、と思われるかもしれないが、薄幸なる俺の夕まずめお魚ちゃん観察はぜひ最高のコンディションで行いたいのであり、ライトが暗くちゃイヤなのである。ついでに、二次電池が豊富に(←必要十分じゃ満足しない俺)あれば、ニコンのCOOLPIX950や、シャープのインターネットビューカムや、その他乾電池使用機器を「あ~なんかアルカリ電池超消費してる感じ~パナソニック儲かってる感じ~地球に厳しい感じ~」という残念感ナシで使いまくり倒し尽くせる。



■ ニッカド、ニッケル水素、と言えば

スタパ氏愛用の充電式電池の山。現在もさらに買い増し中
 俺は元々、ニッカド電池とかニッケル水素電池とかリチウムイオン電池とか、そーゆー充電式の電池が大好きなので、一般の乾電池と互換性があるニッカド電池やニッケル水素電池は数本持っていた。主に、単3型と単4型と006P型。が、本格的にこういった二次電池を使おうとなると、やはり単2型や単1型も必要になる。じゃあどうせだからこの機会に単1型とか単2型のを買おう!! と思ったのだが、そうだ、相手は蓄電池なのだ。充電器がなきゃダメなのだ。単1型をたった1本買っただけでも、絶対に充電器も買わないとダメなのだ。

 そんなふうに思うと同時に、なぜ俺は元々ニッカド電池やニッケル水素電池を持っているのに、現在そんなに利用していないのかを思い出した。俺は凝り性なので、ニッカド電池やニッケル水素電池などのパフォーマンスが、完璧に引き出せないとイヤなのであった。
 と言うのは、ご存じのように、ニッカド電池やニッケル水素電池には、いわゆるメモリ効果というのがある。電池がまだ空の状態になっていないのに追加して充電してしまうと、電池が本来持つパワーや性能を発揮できないという、アレだ。特にある程度の電圧を維持しないと動作しないような機器では、メモリ効果が起きやすい。まあ、懐中電灯のように、電圧の低下とはあまり関係なく(一応は)使えるような機器ならメモリ効果の心配もないのだが、俺の場合は“ちょっと暗くなるのもイヤン”とか思っているので、恐らくメモリ効果起こしまくりと言えよう。

 メモリ効果を防ぐのに一番手っ取り早い方法は、二次電池を充電する前に、ちゃんと放電すること。市場には一応、放電器なるものも売られていて、コレを使えばメモリ効果をほぼ抑えられる。結局、こーゆー細かいコトを気にし出すと、充電器と放電器のふたつの機器が必要になる。また、トリクル充電(二次電池の放電分程度を補う微電流による充電)をしてくれない充電器じゃ(放っておくと)電池にダメージがあるとか、放電を自動停止してくれない放電器じゃないと(放っておくと)電池がオシャカになるとか、さらに細かいコトが気になってくる。しかも、充電前にはやっぱり一応放電しておきたいよネなんて考えるモンだから、しまいにゃ充電器と放電器の役割を1台で担う装置が欲しくなる(けど俺の知る限りそーゆー機器はなかった)。

 つまりだ、大雑把に使えば、二次電池っつーのは非常に経済的だし便利なモンなのだが、細かいことを気にし出すとヒジョーに面倒臭いシロモノだと思えてくるのである。なので、やっぱり俺は再び二次電池に手を出すのをやめたのであった。



■ くわッ!! これだァーっ!!

スーパーチャージャーの蓋をあけたところ
 もう二次電池なんかどーでもいーや。懐中電灯が暗くなったら新しいアルカリ電池入れまくってやる!! いやどうせならリチウム電池入れてやるからな!! 中途半端に電圧が下がった電池なんか捨てちゃうんだかんな!! などと、残念感と未達成感を咀嚼しつつ、夕方の通販番組を見ていたら、アラマ!!

 凄まじい商品をテレビの前のみなさまにご紹介していやがる!! その名はスーパーチャージャー!! マイクロプロセッサ制御で充電も放電も勝手にやってくれるナイスな充放電器!! こりゃイイ!! もう速攻で注文だ!! 注文!! そして数日後スーパーチャージャーを大購入!! ちなみに、この製品は、テレビ通販で買えるだけではなく、ウェブでも紹介されている(ついでに買える)。ページはココ、MALL OF TVの、オンラインショッピングコーナーのショッピングナビゲーターを見ればホレ、夢の充放電器スーパーチャージャーが!!

 さっそくスーパーチャージャーを手にした俺だったが、スーパーチャージャーという品名だったクセにモノには“SmartCharger”と刻印されていたり、SaitekHongKong社製だったりしたので、ミョ~な胡散臭さを感じてしまった。でもさっそく使用。

 スーパーチャージャーの特徴は、まずニッカド電池でもニッケル水素電池でもどちらでも使えるという点。また、充放電できる電池のタイプが単1型、単2型、単3型、単4型、ガム型、006P型(これだけ充電のみ可能)と非常に豊富なこと。さらに、1本~4本まで任意の数の電池を同時に充放電できること(ただし同時に使う場合は蓄電容量が同じでないとダメ)。また、電池の内容量(電圧)などを自動的に計測してくれる、バッテリチェッカーの機能もある。

 日本の家電店で一般に売られている二次電池用機器には、これほど多機能なものはない。ニッカド電池もニッケル水素電池も両方イケる充電器だって、最近はポツポツ出ているものの、あまり売られていない。放電器だって、普通のショップじゃなかなか売ってない。また、電池のタイプがこんなにいろいろ使える充電器はまずないし、放電器なんかきっと完璧にない。

 それだけでも有り難いスーパーチャージャーなのだが、なんかこの装置、やたら速攻で充電を完了してくれるのだ。例えば、蓄電容量700mAhの単3電池(ハイパワーじゃないフツーのニッカド電池)なら、1本約22分で充電を完了できるそうだ(俺の場合はいつも4本まとめて充電している=2時間弱かかっている)。フツーの急速充電器でも1~2時間くらいは平気でかかるモンなのに、だ。加えて、電池の状態によって充電モードが各種変わるので、一般の充電器よりもバッテリに与えるダメージが少なく、電池の寿命を最大限に引き出せる経済的なマシーンなのです、とか広告で謳っている。確かにスーパーチャージャーで充電すると、電池がちっとも熱くならない(フツーの充電器だと心配になるほど熱くなる)。

 あと、使い方が非常にカンタンなのがイイ。結論から言えば、ユーザーはスーパーチャージャーに電池を挿すだけでいい。挿した電池は、自動的にその電圧等を計測され、必要なら放電処置がなされ、勝手にどんどん充電されていくのである。挿す→待つ→充電完了マークが出たら取り出して使う、だけである。放電し過ぎて電池の極性が反転しちゃったり、充電時間を守るべくきっかり時間を計って「ホントはきっとこんなコトしなくていいんだろうけど……やっぱ一応心配っつーか気になるからなぁ」とか思ったりしなくていいのである。



■ で、どうなの、結局

 現在のところ、俺にとってのスーパーチャージャーのメリットは、1台で充電・放電・バッテリチェックまで全部オッケーということと、充電時間が早いこと、くらいだったりする。というか、実際この装置を使ったからと言って、電池の寿命が延びたとか、パワーが十分引き出せているかなどは、わからない。電池の寿命についてはあと数百回充電を繰り返せばわかるし、パワーが上がった(ちゃんと放電→充電をすればフツーの充電器で単に充電するよりも電池の力が引き出せると言われている)かどうかは他の充電器と平行して使えばわかるのだが、そーゆーコトをすると何千時間もかかるだろうし、スーパーチャージャーを買った意味がないほど面倒なので、やらないのであった。あ、それか専用の計測機器とかを使えばわかるかもしれないなぁ。

 なので、結局のところ、この製品がホントに正真正銘に確実に絶対、テレビで言ってるとおりに抜群で画期的なのかはわからない。でも、スーパーチャージャーで充電した電池は問題なく使えてるし、手持ちのバッテリチェッカーで電圧を測っても問題ない状態だ。なのでぜひ、問題ナシのナイス充放電器としていきたい!!


□スーパーチャージャーを販売しているMALL OF TVサイト
http://www.motv.co.jp/

□週刊スタパトロニクス バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/wstapa.htm

[Text by スタパ齋藤]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp