Macworld Expoの展示会場レポート第三弾は、会場内のあちこちで目にすることができるMP3プレーヤーと、思わずニヤリとしてしまうユニークな製品をいくつか紹介する。

■実用的?!　あるいはユニークな機能を搭載した個性的なMP3プレーヤーも

　先のレポートで紹介しているDiamond Multimediaの「Rio500」以外にも、会場内ではいくつかの個性的なMP3プレーヤーをみることができる。それらをざっとまとめてみた。

I-JAM Multi MediaのMP3プレーヤー「I-JAM」。MP3プレーヤーとしての基本機能のほか、FMラジオ機能も搭載している。記憶媒体にはMultiMediaCard（MMC）を採用しており、内蔵メモリはない。標準でSanDisk製の32MB MMCが付属する。表面はラバーコーティングされていて手になじむ。写真の黒は高級感があるが、カラーのラインナップは全部で10色。なかにはかなりポップなものも	USB接続に対応したMMCのリーダー＆ライタ「JAM STATION」。10月の発売を予定しており、これをもって「I-JAM」がMacintoshに正式対応するという
こちらはドイツ製のMP3プレーヤー「MPlayer3」。前述のI-JAMと同様に、記憶媒体にMMCを採用している。こちらも内蔵メモリは搭載していない。重量は電池をのぞいて90g	今年1月にサンフランシスコで開催されたMacworld Expoでは、USB接続可能なボンダイブルーの電話機「McPiper」を出展して注目を集めていたSingapore Shinei SangyoによるMP3プレーヤー「jazPiper」。32MBの内蔵メモリを搭載し、スマートメディアを利用して64MBまで増設が可能となっている。本体にはICレコーダーとしての機能と、電話帳機能も搭載している。重量は電池をのぞいて74g

PalmIIIのカバーと交換して取り付けることができるICレコーダー「i-Vox」。厚さは標準のカバーとさほど変わらない。音声の録音は最大で8分間、あるいは99個のメッセージを記録することができる。PalmIIIと機能的に連携できるわけではないが、なかなかのアイディア商品。前述のSingapore Shinei Sangyoが発売する。		iBookが、心に描いていた内容と違っていたときのため……というわけではないのだろうが、Fusionに続くWindows上のMacintoshエミュレータが展示されている。ただし68040のエミュレーションなので、利用できるMac OSは8.1まで。「Gemulator」の名称でemulatorsが発売する。会場では試用版が配布されていた

PlayStation、NINTENDO64、そしてGenesisのコントローラを、Macintoshで利用できるように変換するアダプタ。Mac側のインターフェイスはUSBとADBに対応している。Mac OS 8.6から、InputSprocketsが標準で添付されインストールされるようになったため、こうした機器の使い勝手が向上した。会場内では、49.95ドルで予約販売されている		徹夜の原稿執筆で多少ハイになっていたせいもあるが、見つけた瞬間に思わず爆笑してしまったパッケージ「Yes i Hub」。アメリカン・テイストなオヤジギャグが炸裂しているかと思ったが、よく見ると発売しているのは、日本でMacintosh関連のペリフェラルを数多く発売しているセンチュリー製。製品自体は、iMac用のチルトスタンドにUSBハブ機能を搭載した機能的なもの

　最後にお詫び。事前レポートでここが怪しいとにらんだBroadwayのビルボードですが、22日（現地時間）現在で、まだ白いままでした。どうやら予測は外れた気配です。もちろん、滞在中はチェックを続けますけど……。それにしても今年は、街にApple Computerのビルボードが少ないのです。

□関連記事
【7月21日】Macworld Expo New York '99 開幕直前レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990721/macw_01.htm

□Macworld Expo New York '99のオフィシャルサイト
http://www.macworldexpo.com/mwny99/index.html
□Apple Computerのホームページ
http://www.apple.com/
□Apple ComputerのMacworld Expoホームページ
http://www.apple.com/hotnews/features/mwny99/

('99年7月23日)

[Reported by 矢作 晃]