Click


Macworld Expo New York '99 開幕直前レポート
Macユーザー待望! Macintoshの真夏の祭典
~ いよいよ『P1』が、そのベールを脱ぐ?! ~

Jacob Javits Convention Center

会期:7月20日~23日(現地時間)

会場:NewYork Jacob K. Javits Convention Center



 真夏のNew Yorkが、さらにヒートアップする瞬間。Macユーザーにとっての真夏の祭典が、いよいよ目前に迫った。昨年、iMacとともにNew YorkへとやってきたMacworld Expo。今年はどんなエキサイティングなニュースを伝えてくれるのだろうか。


■開幕前日、何が発表されるのか? 膨らむ期待!!

Macworld NewYork99
明日の展示会開幕を控えて、まだ閑散としているバッヂメイキングのエリア。ずらりと並ぶこのiMacに明日は長い行列ができる
 会期は本日20日(現地時間)よりスタート。初日はTown Meetingと、Pre-Conference Workshopのみが行なわれている。コンベンションセンター内の会議スペースでこれらのセッションが続くなか、明日を待てずに、いちはやく入場登録を済ませる一般来場者や報道関係者の姿がエントランスに現われ始める。そして、展示会場はブース設営作業の最終段階に入った。ここで気が付くのは、「Think different」以外にApple Computerの垂れ幕が見あたらないこと。昨年は事前にiMacが公開されていたこともあって、この時点ですでにiMacの垂れ幕が多数掲げられていた。つまりこれは、明日の基調講演で明らかになるはずの新製品の垂れ幕が、基調講演後に掲げられるとみてほぼ間違いないだろう。

 そのSteve Jobs氏による基調講演は、現地時間の21日午前9時から開始される。なんといっても注目されるのは、開発コード『P1』ことコンシューマ向けポータブル機の発表だ。インターネット上で数知れない噂を生み、多くのファンが待ちこがれている製品がそのベールを脱ぐはずである。開発の表明からすでに1年あまり。ユーザーの心のなかにはユーザーが思い描く自分自身の『P1』、いわば『マイP1』とも言うべきスペックやデザインが、十人十色、いや百人百様で出来上がっているに違いない。しかし、発表される製品はただひとつ(2モデルという噂もあるが)。仮に思いどおりでなかったとしても、冷静にその製品の真価を見極めたいものだ。もちろんこれは、レポートを行なう筆者自身への戒めでもある。

 ほかにも、iMac後継機のアナウンスや、PowerMacintosh G3の新製品、あるいは次期OSのSonata(Mac OS 8.7?)、さらには米3comとの提携によるPDAへの再参入など、Steve Jobs氏が発表するであろうと『ユーザーの大きな期待』を込めた噂は数限りない。もちろん基調講演では、MicrosoftのInternetExplorer5も公開されるだろうし、他の有力ソフトにも動きがありそうだ。もうこのあたりになってくると、ダービーや有馬記念の予想もいかばかりなものかという感じで、すべては明日を待つしかないという気持ちになってくる。なお、この基調講演の模様は、QuickTime4のストリーミング機能を利用して、Apple Computerのぺージで日本時間の21日午後10時より生中継される予定だ。

「Think different」の新しい顔は(ヘルメットに隠れて実際には見えないが)、アポロ11号のニール・アームストロング船長。この奥がApple Computerのブースになるが、いつもどおりに暗幕を張り巡らしての設営作業のため、中の様子はうかがえない こちらは、Macworld Expo New York '99を主催するIDG EXPOによる垂れ幕 本来あるべきところに何もないのはやはり不自然(昨年のレポートを参照のこと)。明日の基調講演終了後には、きっとアレの垂れ幕がここに……

Steve Jobs氏による基調講演に関するページ
http://www.apple.com/quicktime/showcase/live/mwny99/


■街中のビルボードは今年は少ないが……

 昨年は街なか、そして地下鉄の構内のあちこちで見かけることができたAppleのビルボード。一転して、今年のマンハッタンでは探すのに骨が折れるほど。前述のとおり、新製品の発表が『まだ』なのだから、仕方のないところだが、『非常に怪しい』ポイントはチェックしておいたので紹介しておこう。ロケーションは、Broadwayと42nd St.が交差するエリア。昨年「Think different」のビルボードが掲げられたタイムズスクエアからは、2ブロックほど南にあたる。ここには「Warner Bros. Studio Shop」があって、この最上段にあたる広告塔が3面ほど空白のままだ(残りの一面は電光掲示板)。余談だが、正面には地ビールの飲めるレストラン「タイムズスクエア・ブリューワリー」があって、先月のPC EXPO取材の際に試してみたが、なかなかの美味であった。格好のロケーションともいえるこの場所が、この時期空白というのはいかにも解せない。やはり、明日になるとこの場所にAppleのあるいは新製品のビルボードが……と予想するのだが。

Broadwayからはいやがおうにも目に入るこの場所が空白のまま。ちなみに、下の「We Love Lucy」は、昨年の「Think different」広告にも使われていた往年の人気テレビドラマ じっと見つめていると、なにやら広告が浮かんできそうな気もするが、すべては21日の基調講演終了後を待つしかない。結果は明日以降のレポートで紹介することにしよう


 PC Watchでは、基調講演をはじめ展示会場内の様子など、会期中連日にわたってMacworld Expo New York '99の現地レポートをお届けする。

Macworld Expo New York '99のオフィシャルサイト
http://www.macworldexpo.com/mwny99/index.html
Apple Computerのホームページ
http://www.apple.com/
Macworld Expo New York '99のニュースリリース
http://www.apple.com/hotnews/features/mwny99/index1.html
Apple ComputerのMacworld Expoホームページ
http://www.apple.com/hotnews/features/mwny99/
□関連記事
【'98年7月8日】MACWORLD Expo/New York '98開幕直前レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980708/mwny98_1.htm

('99年7月21日)

[Reported by 矢作 晃]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp