日本アイ・ビー・エム株式会社（日本IBM）は、NTワークステーション「IntelliStation」に新機種を追加した。CPUはPentium III 500MHz～Pentium III Xeon 550MHzで、Intelから未発表のPentium III Xeon 550MHz搭載機は5月26日の出荷予定。希望小売価格は258,000円～1,580,000円。IntelliStationはCAD、グラフィックス市場を主眼としたソリューション製品で店頭では販売されない。

　技術的に注目されるのは、ミドルクラスのM Proシリーズ3Dモデルに搭載されたビデオカード「Fire GL1」で、米IBMと米Diamond Multimediaとの共同開発による製品。AGP 2×モードに対応し、IBM製のOpen GL対応3Dチップ「IBM 256bit Graphics Rasterizer」を使用し、32MBのメモリを搭載する。3D性能は400万ポリゴン／秒、4,500万ピクセル／秒で、1,920×1,200ドットのフルカラー表示が可能。ドライバはPentium IIIのSSE対応、Windows NTのマルチスレッド機能にも対応し、複数のCPUが搭載されている場合は、ジオメトリとライティングなどを別個のCPUで並行して演算し処理速度を上げる。

　SSE対応による60％、マルチスレッド対応により30～50％のパフォーマンス向上があるという。なお、「Fire GL1」は当初IBMにのみOEM供給されるが、Diamondから他社への出荷も行なわれる。また、単体の製品としては5月末に株式会社ダイアモンド・マルチメディア・システムズから発売の予定、価格はオープンプライスで推定小売り価格は128,000円。AGP版とともにPCI版も用意される。

　また、今回よりビデオカードにMatrox Millennium G200を採用した2Dモデルについては、RedHat Linuxの稼働認証を行ない、IBM Linuxサポート・センターによる導入支援を行なう。

□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/intellistation/iszme94/iszme94a.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990407/ibm.htm

('99年4月14日)

[Reported by date@impress.co.jp]