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IDFレポート 1:オーバー1GHzのPentium IIIをデモ、CPUロードマップを一新


撮影後1,002MHzまで到達した
 Pentium IIIが1GHzで動いた。
 米国パームスプリングスで開催されているIntelの開発者向けカンファレンス「Spring '99 Intel Developer Forum(IDF)」で、恒例のCPUの瞬間最高クロックデモが、今回も行なわれた。昨年9月の「Fall '99 IDF」では、Pentium IIを瞬間最高800MHzで動作させて会場をわかせたが、今回も0.25ミクロン版Pentium IIIで1.002GHzと、これまでの記録を大幅に更新。またまた会場をわかせた。もっともこれは特殊な冷却を行なってのクロックアップで、すぐさま1GHzの製品が出るわけではない。しかし、1GHzの壁を、瞬間でも突破したことで、Intelが1GHzへ向かっていることを強く印象づけた。

 このデモが行なわれたのは、アルバート・ユー上級副社長兼ジェネラルマネージャ(Microprocessor Products Group)のキーノートスピーチ。ユー上級副社長は、デモとともにCPUロードマップのアップデートも行なった。まず目立ったのは、モバイル製品とCeleronプロセッサの高速化だ。

 モバイルでは、うわさ通りモバイルPentium IIが、今年中盤に0.18ミクロン版が400/433MHzで登場する。さらに、今年後半には、0.18ミクロン版のモバイルPentium IIIが、400MHz台と500MHz台で登場。さらに600MHz台の製品も、新テクノロジで登場するとアナウンスされた。この新テクノロジに関しては、明日アナウンスされる。またチップセットは、モバイルPentium IIIの登場時点で100MHz フロントサイドバス(FSB)の440BX/100になる。

 一方、モバイルCeleronは現在の266/300MHzに加えて、333/366MHzが今年前半に登場。今年後半には400MHz版がラインナップに加わる。

 デスクトップ用のCeleronは、今年前半に400MHz以上の製品が登場、さらに、今年後半には500MHz版と新チップセットが登場することが公式にアナウンスされた。

 デスクトップ用Pentium IIIは、先週のアナウンス通り、550MHzが第2四半期に登場する。また、後半には0.18ミクロンバージョンが600MHz以上で登場する。また、新チップセットも登場する。

 サーバー/ワークステーション用では、Pentium III Xeonプロセッサの0.25ミクロン版が450/500/550MHzで今年前半に登場。今年後半には0.18ミクロン版が600MHz以上で登場し、新チップセットも登場するとアナウンスされた。

 IA-64プロセッサは、「Merced(マーセド)」が、いよいよ回路設計/レイアウトの最終段階に入り、今年半ばにはついにサンプルが出荷する。Merced後継の「McKinley(マッキンリ)」は、「1GHz+」がターゲットとユー上級副社長は強調。サンプル出荷が2000年の末、量産出荷が2001年の末というスケジュールになっている。

□インテルのニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press99/990224b.htm


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('99年2月24日)

[Reported by 後藤 弘茂]


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