西川和久の |
ハードウェアに関しては、昔から使っているのを含めると膨大な量となるため、今年仕入れた物だけに限定した。どちらかと言えば下半期に集中しているのがおわかり頂けると思う。なぜって!? 理由は単純。期末である3月末まで、会社の経営状態が火の車だったからだ。そう言えば、貸し渋りってのもあったな(笑)。 今期は安定しているので、秋葉原通いが復活した結果、パーツを買い漁っている筆者である。先週末はIBM DTTA351010を3台買ってしまった……。(^^;
■AMD K6-2/266MHz
自宅のマシンでちょっと試そうと、ゲタと共に買ってきた。ただし、マザーボードはIntel純正Advanced/EV。知人の話でBIOSのCPUチェックにひっかかりブートしないと聞いていたが、やはり見事にNG。裏技はBIOSをMRBIOSへ入れ替えること。もちろん結果はOK。調子にのってゲタの設定を66MHz×4.5=300MHzへ。なんなく作動し、ご機嫌だ。もともとMMX ODP 166MHzということもあり、体感的に速くなったとわかるほど効果があった。ただ問題点は“256KB External Cacheを認識しない”、“Mr.BIOSはシェアウェアなのでレジストしなければならない”、の2点。現在このマシンは、マザーボードが後述するAOpen AP58に変わっているため、フルパワーで動いている。しかし安定作動も束の間(?)、66MHz×5.5=366MHzのK6-2が出回っているのをAKIBA PC Hotline!で知り、近々さらなるアップグレードを試みようと思っている。幸運にも(?)このAP58、最大倍率が×5.5なのだ……。そうそう、結果的に余った元のCPUとマザーボードはTurboLinux 3.0Jを入れて遊んでいる(笑)。
□AMD-K6-2製品情報(英文)
http://www.amd.com/products/cpg/k623d/index.html
□Intel Advanced/EV製品情報(英文)
http://developer.intel.com/design/motherbd/ev/index.htm
□MRBIOSホームページ(英文)
http://www.mrbios.com/
□TurboLinuxオフィシャルサイト
http://www.pht.co.jp/turbolinux/index.html
■Intel Pentium II ODP
昔MMX ODPで懲りているハズなのに、またやってしまった。このPentium II ODPはPentium Pro用で、クロック 200MHz→333MHz、キャッシュ256KB→512KB(しかもXeonと同じ内部クロック同期)+MMXファンクション。高価なのが欠点であるものの、なぜか物欲をそそる逸品だ。確かに効果は絶大であるが、今となっては8万円近い価格を考えると、CPU+DIMM+マザーボードをごっそり交換した方が無難であろう。この件はDOS/V Power Report '99年2月号(12月25日発売)、筆者の連載で扱っているので併せてご覧頂きたい。現在、他社某編集部がSlot 1変換ソケットを使い最新のマザーボードで動くかどうか実験中(笑)。
□Intel Pentium II ODP製品情報(英文)
http://www.intel.com/overdrive/piiodp/index.htm
■AOpen AX6B
使っていないPentium II用の初期型マザーボード(Intel PD440FX)が266MHz CPU付きであるのを思い出し「試しに!」と買ってきた。ただし、今日の時点ではXPERT 98(AGP/8MB)、IBM DTTA351010、CD-R(SCSI 2倍速)、内蔵PCカードスロット、DEC 21040までは付けたものの、メモリが64MBなので、とりあえずWindows 98と必要なドライバを組み込んだところでケースの蓋を開けたまま作業を中断している。最終的に400MHz(または450MHz)のCPUを買い直し、メモリも256MBにしてしまいそうな雰囲気だ。(^^; たぶん、Windows 2000βテストマシンになるだろう。
□AOpen AX6B製品情報(英文)
http://www.aopen.com.tw/products/mb/ax6b.htm
□Intel PD440FX製品情報(英文)
http://developer.intel.com/design/motherbd/pd/pd_ds.htm
■AOpen AP58
運転免許を持っていない筆者にとって、最大の難関はケースである。ケースだけ見ているとそのまま持ち帰りできそうであるが、ダンボール箱に入った瞬間……(笑)。従って、自宅のマシンは相変わらずBaby-ATだ。少し前に買ったK6-2/266MHzをできるだけ安くまっとうに(?)使いたかった筆者は某ショップで激安のAP58を発見。店員の説明によると「BIOSがアップデートしていないとK6-2には対応しない」と聞き、その場からノートPC+PIAFSでAOpenのホームページへ。既に対応版が載っていたため迷わず購入した。このAP58はSuper7でないのが幸いし、手持ちのSIMMがそのまま使える上(SIMM×4 or DIMM×2)、External Cacheは倍の512KB、Ultra ATA33、USB×2と、AGP以外はいまどきのPCになり大喜び。ただ、家に帰ってからUSBのコネクタが標準で付いていないことが判明。USBコネクタだけのために、後日秋葉原へ行くはめになってしまった。あんなコネクタ、標準添付して頂きたいものだ。>AOpen
□AOpen AP58製品情報(英文)
http://www.aopen.com.tw/products/mb/ap58.htm
■FIC PN-6210
今となってはレガシー扱いになっているこのマザーボード。とはいえ、筆者にとっては貴重品。理由は社内のメインマシンをPentium II 400MHzのシステムへ入れ替えた結果、Pentium Pro 200MHzが大量に残り、「シングルCPUでは芸がないので、デュアルで使おう!!」となったものの、このご時世、秋葉原界隈を探してもどこにも無く、DOS/V Power Reportの記事ネタに使うこともあり、編集長O氏にお願いして探して頂いたのだ。
基本的なシステム構成は、Pentium Pro 200MHz(256KBキャッシュ版)×2、XPERT 98、AHA-2940、Quantum XP32150、SB-16、SIMM 128MBといった一世代前(二世代か!?)の構成であるが、久しぶりにWindows NT 4.0 Workstation(+SP4)で動かしたところ、驚くほど安定作動し、しかも速い。Windows 98で使っているPentium II 400MHzのメインマシンが遅く思えるほどだ。気を良くした筆者は、最終的にカラーマッチングの必要なPhotoshop環境以外の業務系は全てこのマシンへ移行してしまった。実はこのマシン、EIDEの2GB HDDも取り付けてあり、そこには発売日の深夜買ってきたBeOS R4Jもインストール済み。この話は来年のネタに温存か!?(笑)
余談であるが、同マシンでWindows 98、Windows NT 4.0 Workstation(+SP4)、Windows NT 5.0 Workstation β2の起動直後にシステムが消費しているメモリ量はそれぞれ約40MB、30MB、60MB。年代順にメモリ消費量が多いのだ(爆笑)。ただし、先日リリースされた“サービスパック4”はなかなか曲者。フルインストール版は圧縮した状態で約90MB。中身を見ると、ほとんど総てのモジュールを入れ替えている。きっと公開している新機能+アップデート情報よりバグフィックスの方が多いのだろう。(^^; さらに'99年各誌で付録に付くサービスパック4のCD-ROMは300MBと500MBと2種類あるらしく、いったい何が入っているのか想像もつかない容量だ。さて、周りを見渡すともう1セット組めるだけのCPUがある。どなたか不要になったマザーボード譲って頂けませんか!?
□FIC PN-6210製品情報(英文)
http://www.fic.com.tw/fic/Products/Mainboards/PentPro/pn-6210mb.htm
□Beのホームページ
http://www.be.com/jp/index.html
□Windows NT 4.0 Service Packダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/products/ntserver/sp4/
■ATI Technologies 3D RAGE PRO
昔からMach64の発色が好きで(特に赤)、ゲームを全くしない筆者は、その直系にあたる3D RAGE PROはお気に入り。XPERT@WORKの頃から所有する全てのPCへ搭載している。先日、追加でバルク品のPCIバス版を買いに行ったところ、なんとAGPバス版が少し残っている程度でPCIバス版は皆無。ゲームをしない昔ながらの2Dユーザーのことも少しは考えて欲しいものだ。いくら秋葉原とはいえ、これは行き過ぎのような気がするがいかがなものか!? とはいえ来年上陸するであろう、RAGE 128には期待している。
□ATI XPERT 98製品情報(英文)
http://www.atitech.ca/products/pc/xpert98/index.html
□ATI XPERT 128製品情報(英文)
http://www.atitech.ca/products/pc/xpert128/index.html
■Panasonic DVD-RAMドライブ LF-D100J
発売直後の超品不足の中、運良く見つけ購入。しかし、今となっては両面5GB程度は明らかに容量不足。片面に16MBのスマートメディアが150枚分と考えれば驚くほどの容量でない事がおわかり頂けるであろう。しかも「あくびが出るほど遅い」というオマケ付きだ。先日Windows NT対応のドライバが出たが、なんと有料。いったい何を考えているのか!? ますます使う気が失せてしまった。ただ既に2枚分データを移してしまった関係上、外せないのが現状である。
□LF-D100Jの製品情報
http://www.panasonic.co.jp/pd/product/dvdram.htm
□LF-D100J/D100JA/D101J用NT対応ドライバの情報
http://www.panasonic.co.jp/pd/download/ntdrv.htm
■I-O NET 内蔵用SCSI PCカードアダプタ
これまでPCカードリーダーはISAバス式内蔵タイプばかりを使っていたものの、どうもWindows 98になってから挙動不審。“カード自体は認識しているのにも関わらずドライブとして見えない”、“上のスロットだとドライブとして認識するのに下のスロットだとダメ”、“認識に凄く時間がかかる”などトラブルの連続。しかも複数のマシンでこの現象が発生している。デスクトップPC用途ではストレージメディアしか使わないので、思い切ってSCSIタイプに変更したところ、調子良く動く上にWindows NTでも問題ない。特にこのI-O NET製はバルク品という事もあり値段が安くお勧めである。注意点は電源コネクタが3.5インチFDDなどで使われている小さいもの。場合によっては分岐ケーブル(?)が必要になる。事前にマシンの電源コネクタ事情を調べた方が良いだろう。
□I-O NET SCSI PCカードアダプタ製品情報
http://www.ionet.co.jp/tuuhan/cdoc/cdoc.htm
■IBM IntelliStation M Pro model 6889-11J
筆者にとってはじめてのBXチップセット、そしてメインマシンがこのIBM IntelliStation M Pro model 6889-11Jである。スペックもけっこう強烈でデュアルチャネルのUltra-Wide(RAIDPort II搭載)と100Base-TX/10Base-Tがオン・ボード、しかもデュアルPentium II化可能なマザーボードだ。欠点はケースの構造上、MOやPCカードリーダーなど、メディア交換が必要なデバイスをフロントベイへ内蔵できないこと。プリインストールのOSはWindows NT 4.0 Workstationであるが、ICMを使う関係から、Windows 98をインストールし、メモリを256MBへ強化、Photoshop 5.0専用マシンとして使っている。Windows 2000が出ればRAIDを組んでCPUもDual化する予定(出荷版が出るまで待ちきれないのでβ3でいいや (^^;)。
□IBM IntelliStation M Pro製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/intellistation/ismpr85/ismpr85a.html
■IBM ThinkPad 600 model 2645-41J
見事“俺の”PC of The Yearを受賞したThinkPad 600。この半年、メインマシンとほぼ同等程度に現在も使用中だ。“俺のPC of The Year”でいろいろ書いたので、これについてはここでは省略。
□IBM ThinkPad 600製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tp60085/tp60085a.html
□関連記事【12/24】俺のPC of The Year
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981224/b_result3.htm
■IBM ThinkPad 560Z model 2640-B0J
実は数ヶ月前から560X改め560Zになっている。つい最近BALIとHonolulu行きの大役も勤め、浜辺にも出動。既にボロボロ状態だ(泣)。
いつも海外出張には、その時使っているThinkPad 560シリーズがお供となるものの、COMDEXを経験していないのはこの560Zだけ。きっと560ZでCOMDEXへ行く事は永遠にないだろう(笑)。
□IBM ThinkPad 560Z製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tp56089/tp56089a.html
□オンラインマガジンD#「西川和久のやりたい放題」
http://www.dreamarts.co.jp/magazine/nishikawa/contents/981028/
http://www.dreamarts.co.jp/magazine/nishikawa/contents/981201/
■東芝 DynaBook SS 3010CT
ThinkPad560シリーズとは逆に、国内移動はこの3010CTを持って行く。理由は「軽くてかさばらないから」だ。海外出張の場合は、大荷物に紛れるのでノートPC一台あってもなくても然程気にならないものの、国内はいつものカバンひとつで移動する事が多く、その差歴然。ただし、扱いはヘビー。既にいつ壊れても不思議ではない状態になりつつある。せめて一年、もって欲しいものだ。
□東芝 DynaBook SS 3010製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/ss/ss3010/index_j.htm
■エプソンPM-5000C, PM-770C, PM-3000C, PT-100
本来PM-770Cは欲しいモデルではなかったもののエプソンの戦略にハマリ、新機能を試したい衝動をPM-3000Cが出るまで押さえ切れずに買ってしまった。
ところが予想以上に(失礼>エプソン)良い仕事をしているのはPT-100、printonだ。人に渡す写真を一枚一枚レタッチするのは非常に面倒で、レタッチしないにしても、印刷するだけでパソコンを占有してしまう。これを一気に両方解決できるprintonは、まさにホームDPE。特にAutoPhotoFine!3 相当の自動レタッチ機能はなかなか良くできていて、半端に人間がレタッチするより無難にこなす。残念なのは“下の余白は14mm”、“内蔵のPCカードリーダーはPCからアクセスできない”この2点だ。筆者の場合、余白に関してはフォトカードで印刷するので全く気にならないが、葉書などではけっこう痛い。そうそう最大の失敗は自宅のPM-700Cをprintonと入れ替えたこと。こんなに便利なら事務所用にもう一台欲しいところである。
□エプソン プリンタ製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/category/ink/index.htm
□エプソン フォトプリンタprinton(PT-100)製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/category/f_print/index.htm
■エプソン USB変換ケーブルPRCB8
意外と便利なのが、このプリンタ←→USB変換ケーブル。1台のPCで用途によってプリンタを切り替えたい場合、プリンタ切替機を使うのが一般的だと思われるが、けっこうケーブルの長さや設置場所で苦労する。最近のPCならUSBポートは2つあり、しかも多くの場合使っていない空きポート。この変換ケーブルによってUSB×2+パラレルポート=最大3台までPCへ直結可能となる。注意すべきポイントは、ピンの接続やプロトコルの違いから汎用品として売られている同種のものが全てのプリンタで使えるとは限らない事だ。そういった意味からエプソン純正のケーブルなら必ずPMシリーズに接続でき安心。欠点はインク切れなど、プリンタのステータスをPCで拾えないことであるが、見える場所にプリンタを置いてあれば問題ないだろう。筆者の場合、PM-5000CにこのUSB変換ケーブルを使っている。
□エプソンプリンタのUSB用変換ケーブル製品情報
http://www.epson.co.jp/epson/japanese/whatsnew/1998/980825.htm
■キヤノン EOS D2000
デジタルカメラ・ユーザーの憧れの的(?)キヤノン EOS D2000。今年はこのカメラを使って何枚写真を撮ったか、もうわからない。ただ、少なくとも周りに散らかっているバックアップ用640MB MOの数を見れば1万枚以上であることは明らかだ。(^^;
聞いた話によれば、個人所有者もジワジワ増えつつあるらしい。来年、パーソナル機も200万画素を越えると思われるが、同じ200万画素といっても、EFレンズと大判CCD、そしてEOS-1Nのポテンシャルから繰り出される画質は全く別次元。この画質が、早くパーソナル機に落ちてきて欲しいものだ。
□キヤノン EOS D2000製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/DCS/eosd2000.html
以上、今年お世話になったハードウェアについて思うままに書いてみた。懲りずにこの週末、100Base-TX/10Base-TスイッチングHUBを買い、事務所内LAN高速化計画を実行する予定である。最近気が付いたのだが、既に各PC搭載のNICは100Base-TX Ready状態だったのだ(大笑)。
[Text by 西川和久]