【コラム】

IBM ThinkPad 600
13.3インチのTFT液晶パネルはド迫力!!

遂にThinkPad 560Xを超えるノートPC登場!!
IBM ThinkPad 600 2645-41J/51J

 恐れていた事が現実のものとなってしまった。筆者の持っているThinkPad 560Xを超えるノートPCの登場である。13.3インチ1,024×768ドットのTFT液晶パネル、モバイルPentium II、FD/CD-ROMドライブ内蔵可能……。ThinkPad 560Xを買ったのが去年12月なので、ちょうど半年。ある程度予想はできたものの、実際に発表されるとやはりショック。とは言え、ThinkPad 560Xレポートの最後に書いた一文が効いたのか!? ThinkPad 600 2645-41Jを発表日の5月12日にゲット!! ファーストインプレッションをお届けする。

Text by Kazuhisa Nishikawa


●ThinkPad 560X vs ThinkPad 600

 カタログスペックを簡単に比較してみたのが下表だ。赤字がThinkPad 600が勝っている部分であるが、サイズと重量、ディスク容量以外は全てThinkPad 600に軍配が上がる。ただし、ディスク容量に関してはモバイル Pentium II 266MHzを搭載したModel 2645-51Jであれば4GBになる。つまり、これだけ機能アップしたのと引き換えに、サイズがプラス“3×18×5.5mm(幅×奥行き×高さ)”、重量がプラス“600g”されるのを許せるかどうか? で意見の分かれ目となるだろう(あ、価格差を忘れていた…… ^^;)。

ModelIBM ThinkPad 560X(2640-70J)IBM ThinkPad 600(2645-41J)
CPUMMX Pentium 233MHz/L2 256KBモバイルPentium II 233MHz/L2 512KB
RAM(最大) 32MB(96MB)
メモリスロット×1
32MB(160MB)
メモリスロット×2
VideoMagicGraph128XD/ 2MB
800×600 24BitColor
1,024×768 16BitColor(CRT接続時)
PCI接続
MagicGraph128XD/ 2MB
1,024×768 16BitColor
1,024×768 16BitColor(CRT接続時)
PCI接続
液晶パネル12.1インチ800×600 TFTカラー液晶13.3インチ 1,024×768 TFTカラー液晶
HDD4GB3.2GB
PC CardType2×2、ZVポート/CardBus対応Type2×2、ZVポート/CardBus対応
ポインティングデバイスTrackPoint III拡張版TrackPoint III
サイズ(幅×奥行き×高さ)297×222×31mm
1.9kg
300×240×36.5mm
2.5kg(FD/CD-ROMドライブ装着時)
その他CD-ROMドライブは外付け、オプション
モデムなし
 
モノラルスピーカー
FD/CD-ROMドライブ内蔵可能
最大56Kbps(Data)/14.4Kbps(FAX)
×2 プロトコル対応
ステレオスピーカー
標準価格468,000円578,000円

 たまたま発表日、秋葉原のT・ZONEミナミ館へ行ったところ、驚く(?)事にThinkPad 600 Model 2645-41J/398,000円、Model 2645-51J/568,000円となっているではないか!! 筆者がThinkPad 560X Model 2640-70Jを買った時と比べずいぶん安い。当然、ThinkPad 600の登場によりThinkPad 560Xは値崩れする事が予想され、ますます難しい選択となる。


●ThinkPad 600の特徴

拡張TrackPoint III
拡張TrackPoint III
手前のボタンを押しながらスティックを操作すると、
IntelliMouseのホイールと同じオペレーションができる。
TP560とTP600のサイズ比較
ThinkPad 560X(上)/ThinkPad 600(下)
奥行きだけはけっこう違う。
これを許せるかどうか? が選択のポイント!!
メモリスロット
メモリスロット
2スロットになりデスクトップにも負けない大容量化が可能。
 さて、ここで注目したいのは最大メモリ容量だ。米IBM社のホームページを見ると、“32MB + 128MB + 128MB = 288MB”となっている。しかし、日本IBMの発表資料では“32MB+ 64MB + 64MB = 160MB”なのだ。「日本モデルだけ上限をクリップしたのか!?」と、日本IBMへ問い合わせたところ返事は「No!」。“128MBのメモリは数が少なく入手困難”なのがその理由らしい。こう聞いてしまうと160MB越えをしたいのが筆者の性格。株式会社ハギワラシスコムへ連絡し、試作品の128MBメモリをお借りした。(写真奥はIBM純正32MB、手前がハギワラシスコムの128MBメモリ。ただし、発売時期/価格は未定である)。残念ながら128MBのメモリは一枚しかなく、“32MB + 32MB + 128MB = 192MB”の構成になってしまったものの、問題なく認識し、快適に動いている。
本体裏
本体裏
左から“メモリスロット/バッテリ収納場所/HDD”
オプションの
6.4GBディスクパックもある。HDDとメモリ
の容量を増やしたショップモデルも十分考えられる。

バッテリ/HDDユニット

バッテリ/HDDユニット
HDDユニットが簡単に外れるので色々OSを
切り替えて使う人には便利かも!?

180度傾く液晶パネル/ステレオ・スピーカー
180度傾く液晶パネル/ステレオ・スピーカー
ThinkPad 560シリーズは、ここまで液晶パネルが
開かなかった。IBMの品質基準では、これに対応する
だけでもヒンジの耐久力がかなり要求されるらしい。
FD/CD-ROMドライブとFDドライブケース
FD/CD-ROMドライブとFDドライブケース

左から“CD-ROMドライブ/FDドライブケース/FD-ドライブ”
手前は本体にどちらも入れない場合のカバーユニット。
これだと重量は2.3kgになる。排他的にFD/CD-ROM
ドライブを本体に内蔵可能だ。当たり前の話しであるが、
FDドライブケースへCD-ROMドライブを入れても動かない。


本体左側面
本体左側面
奥に見えるのは空気穴。モバイルPentium IIはかなりの
熱を発生するので、それなりの対策が必要となる。
その下の蓋を開くとUSBポートが1つ。
手前はFAX/Modemのモジュラージャック。

本体右側面
本体右側面
左から“FDコネクタ/マイク/ヘッドホン/IR/PCCardスロット”
PC Cardスロットは蓋式ではなくなった。

※本体の後部にはキーボード/CRT/シリアル/電源/ドッキングステーション用コネクタがある。


●ThinkPad 600の○×△

○気に入った点

×気に入らない点

△要望点


●総評

 筆者の場合、既にThinkPad 560X Model 2460-70Jを持っているので今回はスキップし、ThinkPad 600の次モデルに期待したい(このペースだと次は今年の秋・冬だろう)。きっとその時には“モバイル Pentium II 300~333MHz、AGP接続のグラフィックエンジン、1,024×768ドット/フルカラー”になる事が予想できるからだ。しかし初代ThinkPad 560を持っているユーザーはそろそろ買い頃。安くなったThinkPad 560Xを選ぶか? 最新のThinkPad 600を選ぶか、それとも他に浮気するか? 非常に悩ましい問題である。まあ、そこが自作できないノートPCの面白いところでもあるのだが……。

 ところで、米国IBMのホームページにある、ThinkPad 600 Model 264521U/264531Uは日本で発表しないのだろうか!? MMX Pentium 233MHz版ThinkPad 600も、それなりに需要があるのでは!? >日本IBM

[Text by 西川和久]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp