会場:Las Vegas Convention Center, Las Vegas Hilton, Sands Expo & Convention Center
今までのレポートで紹介した以外でも、ソニーの新コンセプトマシンや、Giga-ByteブランドのミニノートPCなど、注目されるマシンが幾つか展示されている。
ソニーのブースでは、新しいPCの形として「SMAP(Single Media Activated Platform)」を提案。プロトタイプのモデルではあるが、実際に操作を試してみることができた。
ハードウェアの基本部は、PCカードスロットも備えるなど一般的なパソコンにかなり近い。しかし、OSを含めたソフトウェア環境が今までにないものになっている。ソフトウェアはMD dataで供給され、ROM部分にOS、アプリケーション、コンテンツが入り、RAM部分にユーザーのデータを記録する。OSには、同社独自の「Aperios」に、Personal Javaを実装した「SMAP OS」となっている。そのため、アプリケーションはJAVAアプリケーションとなる。
基本的に操作はタッチパネル液晶で行ない、作成したデータはそのアプリケーションでしか使用できないなど、ターゲットを現在のPCユーザーと異なる初心者層に置いている。用途としては電子ブックや、学習ソフト、インターネット端末を想定しており、商品化は2000年を目指すとしている。
●Giga-Byte、B5サイズのノートPC
'97年に設立されたGiga-ByteグループのGiga-Byte Computerが、最初の製品として、B5サイズで重量1.3kgのミニノート「MNB-6000シリーズ」を出展。ズングリとしたデザインは少し野暮ったいが、外付けのFDDユニットにUSB×2ポート、PS/2×2ポートが装備されていたり、ポインティングデバイスがタッチパネル液晶だったり、なかなか特徴がある製品となっている。
CPUはPentium 233/266MHz、液晶は7.7インチDSTN(640×480ドット)/8.4インチTFT液晶(800×600ドット)で、V.90モデムを内蔵している。価格は1,499ドルからで、12月に出荷が予定されている。日本での出荷も予定されており面白い製品となりそうだ。
●Philips、モデムを備えたCE機
Philipsのブースでは、キーボードを備えたWindows CE搭載機「Velo 500」を展示。28.8kbpsモデムを内蔵し、本体の上面(液晶の裏側)に、Wing Jack形式のモジュラジャックを備えるデザインが特徴になっている。価格は499ドルから。
□Veloのホームページ(英文)
http://www.velo.philips.com/
●ViA、ウェアラブルPC
CyrixのブースではViAが、MediaGXを採用したウェアラブルPCを展示。本体はタバコより一回り大きい箱が二つ連結したような形で、中間部分で折れ曲がるようになっている。重量は624g。
ハードウェア的にはWindows 98搭載の標準的なPCになっており、PCカードスロットもType2×2またはType3×1を備えている。使用方法は、本体とともにバッテリを腰に装着して、タッチパネル液晶を接続する。価格はMediaGX 180MHzモデルが、本体のみで2,597ドルと少し高めに設定されている。
手前はタッチパネル液晶。奥では本体を充電中。 | 装着例。腰にバッテリと、本体を巻いている。 |
('98年11月24日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]