COMDEX/Fall '98会場レポート7

モバイル用周辺機器と、低価格2.2GBリムーバブルドライブ

COMDEX/Fall '98会場風景 会期:11月16日~11月20日

会場:Las Vegas Convention Center, Las Vegas Hilton, Sands Expo & Convention Center

 モバイル用機器を中心に、珍しい周辺機器をレポートする。


●CNF、ノート用外付けインターフェイスボックス

 CNFのブースではちょっと変わったノートPC用の周辺機器が展示されている。

 「theBUS」は、PCカード経由で各種I/Oポートを追加するもの。名前にちなんで「School BUS(黄)」カラーと、「Transit Black(黒)」カラーの2色が用意される。電源はACアダプタから供給し、装備するインターフェイスはCRT出力、マウス、キーボード、パラレル、シリアル。Transit Blackモデルには、さらに10Base-Tポートも搭載される。出荷時期は、School BUSモデルが199ドルで12月から、Transit Blackモデルが299ドルで'99年第1四半期。ディストリビュータが見つかれば、日本でも出荷したいという。

 そのほかにも、ThinkPadやDynaBookのデバイスベイに装着するCD-ROMや、ZipドライブなどをPCカード経由で接続する「deviceDOCK」が展示されている。ThikPadのドライブに対応するモデルと、DynaBookのドライブに対応する2モデルが用意される。出荷は既に開始されており、価格は266ドルからとなっている。

 最近のノートPCでは、小型/薄型化するため搭載インターフェイスが少なくなる傾向にある。さらにソニーのVAIO C1のようにポートリプリケータが用意されていない機種もあり、そういった場合に非常に重宝する製品だ。

theBUS
deviceDOCK、左がThinkPad用
右がDynaBook用
ThinkPad用の蓋を
開いたところ


●富士通、スライドパッド搭載マウス

 富士通のブースでは、マウスの左右のボタンの間にタッチパッドを備えたマウス「ScrollPad Mouse」が展示されている。IntelliMouseと異なり、上下左右にスクロールできるところがポイント。IBMからTrackPointを搭載したマウスが発売されているが、発想はそれと同じといえる。25ドル程度で供給できるとしている。

 富士通では、そのほかにもPDAのPalm IIIに対応した小型キーボードを参考出品。このキーボードは独自の方式により、18個のキーでアルファベット全てを入力できる。日本語版もすでに開発が発表されているが、元々は英語の入力用に開発されたという。そのため先行して'99年初めに米国で発売され、価格は日本円にして5,000円~10,000円程度が予定されている。

ScrollPad Mouse
Palm Pilot/IIIに
対応した小型キーボード


●CASTLEWOOD、2.2GBのリムーバブルドライブ「ORB」

 CASTLEWOODは、2.2GBのリムーバブルドライブ「ORB」を出展。インターフェイスはUltra SCSI、ATAPIとパラレルで、内蔵モデルと外付けモデルが用意される。価格はいずれも199ドル。メディアは29.95ドルと、容量を考えるとコストパフォーマンスは高い。
 なお、ブース内では実際にVAIOなどに内蔵したデモンストレーションを行なっていた。

VAIOに内蔵
パラレル接続の外付け
メディア




 
□COMDEX/Fall'98のホームページ(英文)
http://www.comdex.com/comdex/owa/event_home?v_event_id=248

('98年11月19日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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