SCMマイクロシステムズ PCD-30USB |
このPCD-30USBだが、対応するのはWindows 95 OSR 2.1以降およびWindows 98で、iMacには対応していない。外形は非常にコンパクトで、簡単にポケットに入れて持ち運べる大きさである。ケーブルを接続するコネクタは、本体右側面に集められており、ACアダプタとUSBコネクタが用意されている。たとえば、ジョイスティックやマウスといった低速USBデバイスの多くは、ACアダプタなしで、USBケーブルからの電力供給のみで動作可能なのだが、このPCD-30USBは最大12Mbit/秒の高速モードを利用することもあり、動作にACアダプタが必須である(USBハブを経由して本機を利用する場合、USBハブにも必ず通電しておく必要がある)。ACアダプタが不可欠というのは、Plug & Play的にはあまり嬉しくない(ヒモは1本の方が良いに決まっている)のだが、規格上も認められていることなのでしょうがない。とりあえず本機をハブに接続した後に電源を入れてもちゃんと動作するので、良しとしよう。
もう1つ、Plug & Play的に美しくないのは、ドライバのインストールだ。一般にPlug & Playというのは、とりあえずつないで(Plugして)しまって構わないハズなのだが、残念ながら本機では、最初にPlugする前に、まずドライバのインストールを先に行なっておかなければならない。もちろん、インストール作業自体は難しいものではないし、1度インストールしてしまえば、次回からはPlugするだけでデバイスが自動認識され、ドライバがロードされて利用可能になる。これも許容範囲内のことだろう。やはり使い勝手の点で、USBのメリットは大きい。接続されたPCD-30USBは、リムーバブルディスクとしてシステムに認識される。
個人的に、PCD-30USBで嬉しいことの1つは、データ転送速度が速いことだ。これまで筆者は、デジカメデータの取り込みに、フロッピーディスクタイプのスマートメディアアダプタを利用していた。しかしこのアダプタは、フロッピーインターフェイスを利用するため、データ転送速度が遅い。かといって、ATAPIデバイスである(インターフェイス速度の速い)SuperDisk(LS-120)で利用しようにも、どうやらプログラムが、フロッピーディスクコントローラやDMAコントローラに依存しているようで利用できない。フロッピーアダプタを用いて10枚を超えるデータを取り込む際には、ちょっと一服したくなるほどであった。
もちろんPCD-30USBなら、こんなことはない。筆者はSCSI接続のリーダーを使ったことはないので比べられないが、少なくともノートPCのPCカードスロットでデータを取り込む場合と、遜色のない速度である。フロッピーアダプタで感じられたストレスを感じないで済む。少なくとも個人的には、このPCD-30USBを1度使ったら、もうフロッピーアダプタには戻りたくない。今回は、編集部に買ってもらったが、もし返却することになったら、おそらく自分で購入するだろう。
残念ながら筆者は、おおよそ半額で入手できるパラレルポートタイプのリーダーを使ったことがないので、PCD-30USBの価格が、性能や使い勝手に見合うものか、ということに関して最終的な判断を下すことができない。たとえば、PCカードリーダーを常時接続するようなユーザーなら、パラレルポートタイプで十分な可能性もある。また、ノートPCを常時利用するユーザーなら、内蔵のPCカードスロットで読み出すのが普通だろう。筆者の場合、ノートPCを常用していないので、急には使えない(バッテリが空)、PCカードスロットが1つしかないノートPCなので、イーサネットカードとスマートメディア用のPCカードアダプタを同時に利用できない(データを1度ノートPCのハードディスクにコピーした後、イーサネットカードに差し換えて、仕事マシンであるデスクトップPCにデータを転送しなければならない)といった「特殊事情」がある。これを読まれた方は、この辺りを割り引いて考えて欲しい。
□PCカードリーダーPCD-30USB製品情報
http://www.scmmicro.co.jp/pcd30/pcd30usb.html
□SCMマイクロシステムズのKERNEL製品情報
http://www.scmmicro.co.jp/kernelindex.html
[Text by 元麻布春男]