会場:Las Vegas Convention Center, Las Vegas Hilton, Sands Expo & Convention Center
Socket 370については、昨日のレポートでお伝えした対応マザーボードに加え、早くもSlot 1への対応アダプタなど周辺部品類まで登場している。あわせて、注目のVoodoo3の展示をレポートする。
Intelからの公式発表の無いままに各社から発表が進む「Socket 370」対応製品だが、マザーボードメーカーのMicrostarでは、「Socket 370対応Celeron」をSlot 1マザーボードで使えるというアダプタ「MS-6905」を出展している。
主にアップグレードユーザー向けの製品で、Socket 370マザーボードをSlot 1マザーボードにアップグレードする際、CPUの買い換えが不要になることをメリットとして挙げている。
同社では、「ほとんどすべてのSlot 1マザーボードに対応する」としており、ベースクロック100MHzでの動作も可能だという。
□Microstarのホームページ(英文)
http://www.msi.com.tw/
FICのブースでは、「1st PC99」と題するマザーボードを展示中。マザーボード上には「RAMBUS」や「AGP 4X」、「133MHz Front Side Bus」、「Ultra DMA 66」、「IEEE-1394」といったラベルが貼られており、これらの技術を使用したマザーボードが来年中に登場することが示されている。また、ISAスロットを持たない。
ただし、このマザーボードにはコネクタやヒートシンク類はついているが、チップセットをはじめとする部品類は実装されていない。FICでは「対応CPUやチップセットメーカーに関しては明らかにできない」としている。
新技術を搭載したマザーボード |
□FICのホームページ(英文)
http://www.fic.com.tw/
Utronのブースでは、Socket 7対応チップセットの新製品「UT85C521」を出展中。
これは、PCIバスやメモリバスなどの制御を行うノースブリッジ機能と、IDEインターフェイスやISAバスなどの制御を行うサウスブリッジ機能、さらには512KBの2次キャッシュまでを1チップに統合した製品。ベースクロック100MHzに対応しているが、AGPには対応しない。同社では今年末までに出荷を開始する予定という。
また、同ブース内の展示によれば、同社は現在「Pentium Pro」に対応したVGA/サウンド機能内蔵チップセット「UT85C611/UT85C612」を計画しているという。発表時期などの詳細に関しては明らかにされなかったが、「(Intelが特許を持つPentium Pro/II用バスに関して)既にIntelと話し合いを行っており、我々はなんの障害もなく新チップセットを発表できるだろう」としている。
評価用マザーボード(UT85C521搭載) | ロードマップ |
□Utronのホームページ(英文)
http://www.utron.com.tw/
2D/3Dの両機能を持つ新ビデオチップ「Voodoo3」を発表したばかりの3Dfxでは、ブース内で早速デモを行っている。ただし、実機を用いてのデモはなく、「実機を使って作成した」というビデオを再生するだけのもの。
Voodoo3チップと16MBメモリを搭載したAGPカードと、同じく16MBメモリを搭載したVoodoo3オンボードマザーボード(440BX搭載)の2種類のサンプルは展示されている。
なお、Voodoo3が3D専用の製品ではなく、2D/3D兼用の製品となったことについて同社では「3D専用製品をやめたわけではなく、現在も3D専用の新チップの開発を継続している」とコメントした。
搭載マザーボード | AGPビデオカード |
□3Dfxのホームページ(英文)
http://www.3dfx.com/
□関連記事
【11月17日】「3Dfx、最新3DチップVoodoo3ファミリー」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article981117/3dfx.htm
□COMDEX Fall'98のホームページ(英文)
http://www.comdex.com/comdex/owa/event_home?v_event_id=248
('98年11月17日)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]